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七話 ヒー・イズ・キング
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夢見が寝息をたて始めたのは11時頃だった。
私は近くにあったか紙にメモをしておいた。
---
朝6時前。
私は眠気に襲われていた。
でもそれと同時に起きてこない夢見があの夢を見ていないことを願っていた。
アラームが鳴った。
私は彼の肩を揺らしながら名前を呼んだ。
「夢見、夢見!」
彼は起きる様子はない。
「夢見!!ゆーめーみ!」
だめだ。起きない。
私は思いっきり彼の顔を叩いた。
彼は何事も無いように穏やかな寝息をたてていた。
だめだ。
起きないどころか寝返りさえしない。
私は夢見が言っていたことを思い出した。
『僕をどんなに叩いても起きない場合、僕は夢の中で誰かに捕まってる可能性がある』
つまり自殺できる状況じゃないってことだ。
助けに行かないと。
私が何か能力を使える訳じゃないけど、助けに行かなくちゃ。
夢見は私に危険な目に合わせないために自分が実験体になった。
私を守るために。
行かなくちゃ。
早く。
私はソファに寝っ転がった。
10分ほど経っても全然眠れない。
普段なら数える間もない程一瞬で寝れるのに。
そもそも、私は自分のベッドじゃないと寝れない。
私は、シングルベッドで寝ている夢見の隣に寝っ転がった。
自分の鼓動が大きくなるのを感じる。
って、そういう場合じゃないって!
私は彼に背を向けるように寝っ転がった。
「ダメだ!寝れない!」
私は明け方の街を走りコンビニに向かった。
息を切らしながら睡眠薬を探した。
どこ・・どこ!?
あった!
私は見つけた睡眠薬の箱を数個、適当に掴みレジに持っていた。
「これ、お願いします。」
「かしこまりましたー。」
あれ?この人・・・。
学校で見たことある。
こんな時間にバイトしてんだ。
そんなことを考えながら私はお金を払い、コンビニを出て、走って家に向かった。
「はぁ、はぁ。」
私は適当に箱から数錠の睡眠薬を手に取り、水と一緒に流し込んだ。
そして飛び込む様にベッドに入り、夢見に背を向け寝転んだ。
そして、意識は薄れた。
ーーー
「キタァ!きたぞぉ!射撃準備ィ!」
そんな怒号が耳に入ってきた。
周りを見渡すと、前回と同じような警官が凄まじい人数で私を囲んでいる。
あぁ。やっぱり。全く悪夢にも程がある。
「抵抗するなら撃ち殺す!そして二度とこの世界を自由に歩けると思うな、夢彷徨者!!」
おそらくリーダー格であろう太った男が銃を向けながらそう叫んでくる。
ちなみにここは道路の真ん中。
前回、この上空から飛び降りたからだろう。
「おい、テメェ。そんなことはどうでも良いから夢見をだせ。さもないとテメェの死体バラして食えそうな肉剥ぎ取ってそれをテメェのそのたっぷり溜め込んだ脂肪を燃料にして焼いてテメェの子供に食わしてやる。」
「はっは!面白い女だなァ!殺してみろよ!お前の心臓は俺が掴んでるも同然の状況なんだぞ。口に気をつけろよクソ野郎!」
私は改めて周りを見渡した。
正直、どうしようもない状況だ。
「やっと自分の状況が理解できたか!いちいち時間が掛かるなァ!小ちゃい脳みそじゃ仕方ないか!」
「・・・」
「もう一度言う!跪け、夢彷徨者!さもないと撃ち殺す!」
私は両手を上げ、男の言う通り跪いた。
「お利口さんだな。見たか、家畜みてぇだな!まぁいい。
よし、手錠をつけろ!あの小僧と同じようにドゥルーム王の元に連れて行く!」
あの小僧、きっと夢見のことだ。
私は手錠をつけられ、目隠しをされた。
そしておそらく空飛ぶ車に乗せられた。
「よお嬢ちゃん。良いカラダしてるじゃねか。もしドゥルーム王がお前を生かしたら性奴隷くらいにはしてやんよ。」
車で移動中、私に手錠を掛けた男の一人が耳元で囁いた。
「キモ。」
私がそう呟くと、それからは何も言わなくなった。
どれくらい走っただろうか。
私の体感時計はあまりにも役に立たない。
けど、まぁそこそこ走ったと思う。
車が止まると、私は外に放り出されそして手を引かれるまま、歩いた。
「ドゥルーム王!先程の男の仲間と思われる夢彷徨者を連れて参りました!」
私はその言葉が放たれて瞬間、目隠しが外された。
眩しすぎて最初は視界がぼやけたが、徐々にハッキリと見えるようになってきた。
海外の美術館のような天井に、周りには見たことも無い様なスーツで完全武装する兵隊たち。
そして高級そうな赤色のマントを羽織り、高級そうな椅子に腰掛け、私を見下ろす男が、そこにはいた。
私は近くにあったか紙にメモをしておいた。
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朝6時前。
私は眠気に襲われていた。
でもそれと同時に起きてこない夢見があの夢を見ていないことを願っていた。
アラームが鳴った。
私は彼の肩を揺らしながら名前を呼んだ。
「夢見、夢見!」
彼は起きる様子はない。
「夢見!!ゆーめーみ!」
だめだ。起きない。
私は思いっきり彼の顔を叩いた。
彼は何事も無いように穏やかな寝息をたてていた。
だめだ。
起きないどころか寝返りさえしない。
私は夢見が言っていたことを思い出した。
『僕をどんなに叩いても起きない場合、僕は夢の中で誰かに捕まってる可能性がある』
つまり自殺できる状況じゃないってことだ。
助けに行かないと。
私が何か能力を使える訳じゃないけど、助けに行かなくちゃ。
夢見は私に危険な目に合わせないために自分が実験体になった。
私を守るために。
行かなくちゃ。
早く。
私はソファに寝っ転がった。
10分ほど経っても全然眠れない。
普段なら数える間もない程一瞬で寝れるのに。
そもそも、私は自分のベッドじゃないと寝れない。
私は、シングルベッドで寝ている夢見の隣に寝っ転がった。
自分の鼓動が大きくなるのを感じる。
って、そういう場合じゃないって!
私は彼に背を向けるように寝っ転がった。
「ダメだ!寝れない!」
私は明け方の街を走りコンビニに向かった。
息を切らしながら睡眠薬を探した。
どこ・・どこ!?
あった!
私は見つけた睡眠薬の箱を数個、適当に掴みレジに持っていた。
「これ、お願いします。」
「かしこまりましたー。」
あれ?この人・・・。
学校で見たことある。
こんな時間にバイトしてんだ。
そんなことを考えながら私はお金を払い、コンビニを出て、走って家に向かった。
「はぁ、はぁ。」
私は適当に箱から数錠の睡眠薬を手に取り、水と一緒に流し込んだ。
そして飛び込む様にベッドに入り、夢見に背を向け寝転んだ。
そして、意識は薄れた。
ーーー
「キタァ!きたぞぉ!射撃準備ィ!」
そんな怒号が耳に入ってきた。
周りを見渡すと、前回と同じような警官が凄まじい人数で私を囲んでいる。
あぁ。やっぱり。全く悪夢にも程がある。
「抵抗するなら撃ち殺す!そして二度とこの世界を自由に歩けると思うな、夢彷徨者!!」
おそらくリーダー格であろう太った男が銃を向けながらそう叫んでくる。
ちなみにここは道路の真ん中。
前回、この上空から飛び降りたからだろう。
「おい、テメェ。そんなことはどうでも良いから夢見をだせ。さもないとテメェの死体バラして食えそうな肉剥ぎ取ってそれをテメェのそのたっぷり溜め込んだ脂肪を燃料にして焼いてテメェの子供に食わしてやる。」
「はっは!面白い女だなァ!殺してみろよ!お前の心臓は俺が掴んでるも同然の状況なんだぞ。口に気をつけろよクソ野郎!」
私は改めて周りを見渡した。
正直、どうしようもない状況だ。
「やっと自分の状況が理解できたか!いちいち時間が掛かるなァ!小ちゃい脳みそじゃ仕方ないか!」
「・・・」
「もう一度言う!跪け、夢彷徨者!さもないと撃ち殺す!」
私は両手を上げ、男の言う通り跪いた。
「お利口さんだな。見たか、家畜みてぇだな!まぁいい。
よし、手錠をつけろ!あの小僧と同じようにドゥルーム王の元に連れて行く!」
あの小僧、きっと夢見のことだ。
私は手錠をつけられ、目隠しをされた。
そしておそらく空飛ぶ車に乗せられた。
「よお嬢ちゃん。良いカラダしてるじゃねか。もしドゥルーム王がお前を生かしたら性奴隷くらいにはしてやんよ。」
車で移動中、私に手錠を掛けた男の一人が耳元で囁いた。
「キモ。」
私がそう呟くと、それからは何も言わなくなった。
どれくらい走っただろうか。
私の体感時計はあまりにも役に立たない。
けど、まぁそこそこ走ったと思う。
車が止まると、私は外に放り出されそして手を引かれるまま、歩いた。
「ドゥルーム王!先程の男の仲間と思われる夢彷徨者を連れて参りました!」
私はその言葉が放たれて瞬間、目隠しが外された。
眩しすぎて最初は視界がぼやけたが、徐々にハッキリと見えるようになってきた。
海外の美術館のような天井に、周りには見たことも無い様なスーツで完全武装する兵隊たち。
そして高級そうな赤色のマントを羽織り、高級そうな椅子に腰掛け、私を見下ろす男が、そこにはいた。
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