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五 生と死
追跡
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今度は一体どんな災いが送られてくるのか。
霊的抵抗力のついている者なら、呪いの念に対して反射的に対処することができるため、ほぼ自覚することなく鏡のように反射して相手に返すらしい。
俺には、その力が備わってないのかもしれない。
勝負は見えているのに、こんなことに時間を割いて、堀を放置していていいんだろうか?
――そうだ、奴は今、どうしてる?
山城リリから送られてきた画像二枚からは堀 賢吾の足取りはおろか、霊視さえもできなかった。
最近のあいつの写真でもあれば良かったが、俺のスマホのフォルダーに他人の写真なんてない。
犯人からの手がかりが欲しい。
俺は、堀にメッセージを送ってみることにした。
【学校も来ないでどこにいる? このあたりか? 】
犯人たちをあまり刺激しないほうがいいとわかっていたけれど、自分たちの犯行自体に酔っていて、悪行を見せつけたい組織なら、何かしら送ってくるだろう。
それに賭けた俺は、人魚の伝説が有名な日本各地のマップを送ってみたのだ。
はじめからこうすれば良かった。
滋岡の協力は待てない。
山城の話から、直ぐに反応あるかと思ったのに既読にすらならなかった。
気持ちばかりが焦る。
滋岡からの呪いに構えて新たな霊符をこしらえてみたり、自分に出来る呪詛はないか調べてみたり。
ようやく堀のアカウントから返信があったのは、夕方、俺が家にたどり着く前だった。
【アトヒトリタラナイ】
カタカナ文字のこの一言だけ。
なんだよ、もっとヒントくれ。
一体何が足らないのか?
713人呪い殺すはずの日本人が足りないのか?
これじゃ霊視もできない。ガッカリしてスマホをポケットに仕舞うも、ふと、あることを思いだした。
山城リリの元へ、堀のアカウントから画像が送られてくる、その前――
『ツギハオマエ… 』
そんな意味不明なメッセージが送られてきたと言っていた。
堀の事を考えてる時以上に、暗い不安が押し寄せる。
堪らなくなった俺は、自転車にまたがって山城の家に向かった。
彼女の家から最寄りのバス停。
そこにまだ気配が残っていた。
時間があまり経過していない場合、短距離なら足取りもカンでわかる。
本能のまま自転車を漕ぐと、コンビニに着いた。
不穏で邪な空気を感じて、必死に彼女の姿を探す。
……いない。
何人か客がいる店内を軽く見回しても、山城の気は全く感じなかった。
「高校生の女の子が来ませんでしたか? 小柄で黒髪でおさげの」
レジにいた店員は、いいえー?、と首を傾げたあと、「あ、」と何か思い出したのか、出ていく俺を呼び止めた。
「お迎えなのか、着いてすぐ黒い車に乗ってましたね、中学生かと思いましたけど」
黒い車?
「どんな?」
「たぶん、ハイエースか何かじゃないかと」
めちゃくちゃ怪しい。
彼女の家の駐車場にそんな車はとまってなかった。
「ありがとうございます」
駐車場に出て、うっすら残る気配を追う。まだそう遠くには行っていない。
念をこめて方角を見極める。
――ここから、どこへ消えた?
霊的抵抗力のついている者なら、呪いの念に対して反射的に対処することができるため、ほぼ自覚することなく鏡のように反射して相手に返すらしい。
俺には、その力が備わってないのかもしれない。
勝負は見えているのに、こんなことに時間を割いて、堀を放置していていいんだろうか?
――そうだ、奴は今、どうしてる?
山城リリから送られてきた画像二枚からは堀 賢吾の足取りはおろか、霊視さえもできなかった。
最近のあいつの写真でもあれば良かったが、俺のスマホのフォルダーに他人の写真なんてない。
犯人からの手がかりが欲しい。
俺は、堀にメッセージを送ってみることにした。
【学校も来ないでどこにいる? このあたりか? 】
犯人たちをあまり刺激しないほうがいいとわかっていたけれど、自分たちの犯行自体に酔っていて、悪行を見せつけたい組織なら、何かしら送ってくるだろう。
それに賭けた俺は、人魚の伝説が有名な日本各地のマップを送ってみたのだ。
はじめからこうすれば良かった。
滋岡の協力は待てない。
山城の話から、直ぐに反応あるかと思ったのに既読にすらならなかった。
気持ちばかりが焦る。
滋岡からの呪いに構えて新たな霊符をこしらえてみたり、自分に出来る呪詛はないか調べてみたり。
ようやく堀のアカウントから返信があったのは、夕方、俺が家にたどり着く前だった。
【アトヒトリタラナイ】
カタカナ文字のこの一言だけ。
なんだよ、もっとヒントくれ。
一体何が足らないのか?
713人呪い殺すはずの日本人が足りないのか?
これじゃ霊視もできない。ガッカリしてスマホをポケットに仕舞うも、ふと、あることを思いだした。
山城リリの元へ、堀のアカウントから画像が送られてくる、その前――
『ツギハオマエ… 』
そんな意味不明なメッセージが送られてきたと言っていた。
堀の事を考えてる時以上に、暗い不安が押し寄せる。
堪らなくなった俺は、自転車にまたがって山城の家に向かった。
彼女の家から最寄りのバス停。
そこにまだ気配が残っていた。
時間があまり経過していない場合、短距離なら足取りもカンでわかる。
本能のまま自転車を漕ぐと、コンビニに着いた。
不穏で邪な空気を感じて、必死に彼女の姿を探す。
……いない。
何人か客がいる店内を軽く見回しても、山城の気は全く感じなかった。
「高校生の女の子が来ませんでしたか? 小柄で黒髪でおさげの」
レジにいた店員は、いいえー?、と首を傾げたあと、「あ、」と何か思い出したのか、出ていく俺を呼び止めた。
「お迎えなのか、着いてすぐ黒い車に乗ってましたね、中学生かと思いましたけど」
黒い車?
「どんな?」
「たぶん、ハイエースか何かじゃないかと」
めちゃくちゃ怪しい。
彼女の家の駐車場にそんな車はとまってなかった。
「ありがとうございます」
駐車場に出て、うっすら残る気配を追う。まだそう遠くには行っていない。
念をこめて方角を見極める。
――ここから、どこへ消えた?
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