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3.成長
135.噂
フッと永那ちゃんが笑って、強烈な刺激が全身を走った。
「んぁぁっ」
口が塞げなくて、声が出る。
「あぁっああっ、あっ」
「穂、静かに」
…そんなこと、言われても。
やっと欲していた快楽を与えられて、またつま先立ちになる。
「っぁぁあっ」
永那ちゃんの肩に必死に縋って、俯く。
蕾をクリクリと強めに押され、さっき見つけられた私のなかの気持ちいいところを同時に撫でられる。
「だめっ、っあッ、んんっ…んっ」
全身がガクガクと震え、脱力して、全身を彼女に委ねた。
彼女の指が私のなかから出ていく。
彼女は私を片手で支えながら、中指をしゃぶった。
「思い出した?」
なんとか頷いてから、息を整えようとする。
「なんだった?」
「…記念日」
「酷くない?穂。こんなに言っても思い出せないなんてさ」
「…ごめん」
汗がタラタラと流れ落ちていく。
私はそっと目を閉じた。
「穂は、記念日なんてどうでもいいの?」
不安そうな声音に変わる。
「ううん、大事だよ」
「じゃあ、なんで?」
「いろいろ、考えてて…忘れちゃって…ごめんね」
「今回は、2人で過ごせると思ってた」
「ごめんね」
「べつに…お母さんが急遽予定を立てたことだし…仕方ないけどさ」
しばらく立ったまま休んで、私が歩けるようになってから、茂みから出た。
思わず周りをキョロキョロしたけど、誰も私達に注目していないみたいで安心した。
「痒い…」
「私も」
私は、笑う永那ちゃんを睨む。
ザッと、4ヶ所は虫に刺された。
「ハァ」とため息をついて「着替えたい」と本音が漏れる。
もう服が汗でぐしょぐしょだ。
永那ちゃんもそうらしく、服が濡れて色が濃くなっている。
トイレの手洗い場で、顔を洗う。
永那ちゃんが自販機で飲み物を買ってくれた。
ベンチに座って、ゴクゴク飲む。
「穂」
「ん?」
「“いろいろ考えてた”って、なに考えてたの?」
私はハンカチで、流れ出る汗を拭く。
…何から話したものか。
「永那ちゃんと佐藤さんの噂のこととか」
永那ちゃんが左眉を上げる。
「あれは…見間違いだって…」
「うん…わかってる。でも」
ジッと見つめられて、私は俯く。
「噂になるくらいなんだよねって、思って」
「どういうこと?」
「2人は噂になるくらい、深い絆があるんだなって思うんだよ」
永那ちゃんは眉間にシワを寄せて、考え込む。
「プールのときも、永那ちゃんがどれだけ佐藤さんを守ってきたか、思い知った」
「…それは、中学のときからの腐れ縁みたいなもので」
「うん。…2人の関係に何か不満があるとかじゃないの。永那ちゃんが私のことも大事にしてくれてるのは、十分わかってるし」
永那ちゃんの視線を感じながら、私は遠くを見る。
「でも、どうしても思っちゃう。“私でいいのかな”って。…じゃあ、佐藤さんと永那ちゃんが付き合ってもいいのかって言ったら、全然、全然喜べないんだけど」
私は作り笑いをする。
永那ちゃんは何も言わずに、ずっと私を見ている。
「…私、言ってほしかった」
「なにを?」
「佐藤さんに迫られたんだって…永那ちゃんから、聞きたかった」
手を握りしめる。
「永那ちゃんが言わなかったのは、佐藤さんを、大事にしてるから?佐藤さんとの関係を、私に言いたくなかったから?」
「違うよ。そりゃあ、千陽のことは大事にしてるけど…だから言わなかったわけじゃない」
「じゃあ、なんで言ってくれなかったの?」
永那ちゃんの喉が上下に動く。
眉間にシワが寄って、フゥッと息を吐く。
「そんなに、重要なことだとは思わなかった」
「…そう、なんだ」
「あいつが抱きついてくるのはいつものことで…なんていうか、誘ってくる?のも、いつものことで、あれも、いつものことだと思った」
胸がズキズキと痛む。
「誘われてたんだ…」
チラリと永那ちゃんを見ると、物凄く不安げな表情を浮かべていた。
でも、佐藤さんは私に言っていた。
“永那はなんでか、あたしを相手にしてくれない”
つまり、佐藤さんは今までずっと永那ちゃんを誘い続けてきたってことだよね。
だからあのときだって…いつもみたいにやった。
…それは仕方ない。仕方ないこと。
でも、やっぱり人から聞くんじゃなくて、永那ちゃんから“こんなことがあったんだ”って、言ってほしかった。
人から聞いたときに“ああ、そんなのもう知ってるよ”って、思いたかった。
「ごめんね…」
永那ちゃんが俯く。
「ねえ」
揺れる瞳がこちらを向く。
「どんなふうに、迫られたの?」
永那ちゃんは少し考えて、立ち上がった。
私は彼女が立ち上がったことに驚きながらも、目で追う。
彼女はシャツのボタンを2つ外して、私を挟むようにベンチの背もたれに両手をついた。
彼女が私に覆いかぶさるみたいになって、影が落ちる。
シャツの襟に指を引っ掛けて、胸元を見せる。
「“エロい?”…って」
心臓がバクバクと大きな音を立てている。
気づけば息を止めていて、私は一気に二酸化炭素を吐き出した。
…なにそれ。
永那ちゃんに再現されて、胸がキュウキュウ締め付けられて、ドキドキしている自分が恥ずかしい。
こんなの、好きな人にやられたら、反則も反則だよ。
私を見下ろす表情がまた濃艶で、さっきシたばかりだというのに、私の下腹部が疼く。
「んぁぁっ」
口が塞げなくて、声が出る。
「あぁっああっ、あっ」
「穂、静かに」
…そんなこと、言われても。
やっと欲していた快楽を与えられて、またつま先立ちになる。
「っぁぁあっ」
永那ちゃんの肩に必死に縋って、俯く。
蕾をクリクリと強めに押され、さっき見つけられた私のなかの気持ちいいところを同時に撫でられる。
「だめっ、っあッ、んんっ…んっ」
全身がガクガクと震え、脱力して、全身を彼女に委ねた。
彼女の指が私のなかから出ていく。
彼女は私を片手で支えながら、中指をしゃぶった。
「思い出した?」
なんとか頷いてから、息を整えようとする。
「なんだった?」
「…記念日」
「酷くない?穂。こんなに言っても思い出せないなんてさ」
「…ごめん」
汗がタラタラと流れ落ちていく。
私はそっと目を閉じた。
「穂は、記念日なんてどうでもいいの?」
不安そうな声音に変わる。
「ううん、大事だよ」
「じゃあ、なんで?」
「いろいろ、考えてて…忘れちゃって…ごめんね」
「今回は、2人で過ごせると思ってた」
「ごめんね」
「べつに…お母さんが急遽予定を立てたことだし…仕方ないけどさ」
しばらく立ったまま休んで、私が歩けるようになってから、茂みから出た。
思わず周りをキョロキョロしたけど、誰も私達に注目していないみたいで安心した。
「痒い…」
「私も」
私は、笑う永那ちゃんを睨む。
ザッと、4ヶ所は虫に刺された。
「ハァ」とため息をついて「着替えたい」と本音が漏れる。
もう服が汗でぐしょぐしょだ。
永那ちゃんもそうらしく、服が濡れて色が濃くなっている。
トイレの手洗い場で、顔を洗う。
永那ちゃんが自販機で飲み物を買ってくれた。
ベンチに座って、ゴクゴク飲む。
「穂」
「ん?」
「“いろいろ考えてた”って、なに考えてたの?」
私はハンカチで、流れ出る汗を拭く。
…何から話したものか。
「永那ちゃんと佐藤さんの噂のこととか」
永那ちゃんが左眉を上げる。
「あれは…見間違いだって…」
「うん…わかってる。でも」
ジッと見つめられて、私は俯く。
「噂になるくらいなんだよねって、思って」
「どういうこと?」
「2人は噂になるくらい、深い絆があるんだなって思うんだよ」
永那ちゃんは眉間にシワを寄せて、考え込む。
「プールのときも、永那ちゃんがどれだけ佐藤さんを守ってきたか、思い知った」
「…それは、中学のときからの腐れ縁みたいなもので」
「うん。…2人の関係に何か不満があるとかじゃないの。永那ちゃんが私のことも大事にしてくれてるのは、十分わかってるし」
永那ちゃんの視線を感じながら、私は遠くを見る。
「でも、どうしても思っちゃう。“私でいいのかな”って。…じゃあ、佐藤さんと永那ちゃんが付き合ってもいいのかって言ったら、全然、全然喜べないんだけど」
私は作り笑いをする。
永那ちゃんは何も言わずに、ずっと私を見ている。
「…私、言ってほしかった」
「なにを?」
「佐藤さんに迫られたんだって…永那ちゃんから、聞きたかった」
手を握りしめる。
「永那ちゃんが言わなかったのは、佐藤さんを、大事にしてるから?佐藤さんとの関係を、私に言いたくなかったから?」
「違うよ。そりゃあ、千陽のことは大事にしてるけど…だから言わなかったわけじゃない」
「じゃあ、なんで言ってくれなかったの?」
永那ちゃんの喉が上下に動く。
眉間にシワが寄って、フゥッと息を吐く。
「そんなに、重要なことだとは思わなかった」
「…そう、なんだ」
「あいつが抱きついてくるのはいつものことで…なんていうか、誘ってくる?のも、いつものことで、あれも、いつものことだと思った」
胸がズキズキと痛む。
「誘われてたんだ…」
チラリと永那ちゃんを見ると、物凄く不安げな表情を浮かべていた。
でも、佐藤さんは私に言っていた。
“永那はなんでか、あたしを相手にしてくれない”
つまり、佐藤さんは今までずっと永那ちゃんを誘い続けてきたってことだよね。
だからあのときだって…いつもみたいにやった。
…それは仕方ない。仕方ないこと。
でも、やっぱり人から聞くんじゃなくて、永那ちゃんから“こんなことがあったんだ”って、言ってほしかった。
人から聞いたときに“ああ、そんなのもう知ってるよ”って、思いたかった。
「ごめんね…」
永那ちゃんが俯く。
「ねえ」
揺れる瞳がこちらを向く。
「どんなふうに、迫られたの?」
永那ちゃんは少し考えて、立ち上がった。
私は彼女が立ち上がったことに驚きながらも、目で追う。
彼女はシャツのボタンを2つ外して、私を挟むようにベンチの背もたれに両手をついた。
彼女が私に覆いかぶさるみたいになって、影が落ちる。
シャツの襟に指を引っ掛けて、胸元を見せる。
「“エロい?”…って」
心臓がバクバクと大きな音を立てている。
気づけば息を止めていて、私は一気に二酸化炭素を吐き出した。
…なにそれ。
永那ちゃんに再現されて、胸がキュウキュウ締め付けられて、ドキドキしている自分が恥ずかしい。
こんなの、好きな人にやられたら、反則も反則だよ。
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