いたずらはため息と共に

常森 楽

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3.成長

158.夏が終わる

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あたしは彼女の横に寝転がる。
「あたしだって、空井さんのこと、友達として好きなだけだし」
「そっか。勘違いしちゃった」
「ねえ」
「なに?」
彼女は、横向きに寝て、あたしを見る。
「永那とのセックスって気持ちいい?」
彼女の目が見開かれる。
「そ、それは…まあ…」
目をそらされる。
「どんなことしたのか、教えて?友達でしょ?」
「と、友達って、そんなこと言うの?」
「うん」
…言わないけど。
空井さんはしばらく考えた後「この前」と話し始める。

「昼間の公園!?」
「…も、もう…あれは…恥ずかしすぎて…穴があったら入りたかった…」
永那が怖い。
空井さんが両手で顔を覆ってる。
「でも、それがいいんでしょ?」
彼女は体を丸める。
ベッドがちょっと狭くなる。
「あとさ、首のシミ、キスマークでしょ?」
「え!?」
彼女が驚いて手を外す。
「あれ、いつつけられたの?」
「…た、体育祭の日」
「…へえ。永那があたしの手を振り払った日だ」
また顔を手で隠す。
「ごめんなさい」
「べつに、いいけど」
あたしは空井さんの手を取る。
空井さんが眉をハの字にさせながら、あたしを見た。
もう目が慣れて、だいぶいろんなものが細かく見えるようになった。

空井さんに背を向けて、あたしは右手でボタンを外していく。
ブラは、つけていない。
キャミソールも汗で濡れていたから、脱いだ。
彼女の右手はあたしのくびれの辺りから伸びている。
ボタンを外し終えて、あたしの上半身が曝け出される。
彼女の左手をあたしの胸に押し付ける。
その瞬間、彼女の体が強張るのがわかる。
右手も強引に曲げて、押し付ける。
「ち、千陽…」
「お詫び、して?…これくらい、いいでしょ?」
あたしは彼女の手に手を重ねて、胸を揉む。
「ハァ…」
息が溢れて、下腹部が疼く。
「ねえ、もっと、永那とのセックスの話、聞かせて?…あたしと優里が家にいた日、どんなことしてたの?」
しばらくの沈黙がおりる。
彼女の手が少し動いて、あたしの体がピクッと反応する。

背中にぬくもりを感じて、後ろから抱きしめられるような形になる。
そんなことしてくれると思わなくて、心臓の音が大きくなる。
彼女の手が優しく動く。
「永那ちゃんが…私に嫌われたんじゃないかって、本当は友達みたいな関係を望んでるんじゃないかって、不安だったらしくて…泣きながら、首とか、胸とか、舐められた」
優しい声で囁かれる。
全身に鳥肌が立って、あたしは太ももに力を入れる。
「2人きりになれなくて、キスすらできなくて、もどかしくて、ずっと我慢してたんだって…」
あたしの太ももは勝手に動いて、モゾモゾし始める。
「それで…私の、気持ちいいところに、触れて」
あたしは奥歯を噛みしめて、手をおろす。
ショーツのなかに自分の手を忍ばせる。
あたしの腕と彼女の腕が交差する。
「気持ちよく、してくれて」

「んっ…」
何度か自分でさわったことのある場所。
1人の部屋で、自分でさわったときは、あんまり良さがわからなかった。
「永那ちゃん、私の…私の、蜜が…好きらしくて、たくさん、舐められるの」
「ハァ、ハァ」
今日は、やたら感じる。
彼女に胸をさわられているからか、耳元でエロい話を囁かれているからか…その両方のせいか。
「でも、あのときは、エッチなことをしない条件やくそくだったから」
硬くなっている蕾を、あたしは自分の指の平で刺激する。
「私、千陽達もいたし、頑張って“ダメ”って言ったんだよ」
「ハァ、ハァ」
自分の息が、うるさい。
心臓の音がドクドクと鳴って、それすら、うるさい。
「永那ちゃん、私のショーツ、いつの間にか盗ってて」
指の動きを速くする。
「私恥ずかしくて、ベッドから出られなかった」
「んっ」
「でも、永那ちゃんに無理やり新しいショーツを穿かせられて、それを」
胸に刺激を感じて、体が仰け反る。
「んぁっ」
「それを、優里ちゃんと千陽に見られて、もっと恥ずかしかった」
あたしの指は気持ちいいところを刺激し続けて、空井さんから与えられる胸からの刺激と合わさった。
「んんっ」
足の指が開かれて、ビクッビクッと2度痙攣する。

あたしは呼吸を繰り返す。
彼女の手は未だに優しく動き続ける。
「千陽の胸、やわらかくて大きくて気持ちいい」
そう言われただけで、また下腹部が疼いた。
「永那のは、さわったこと、ある?」
息を切らしながら、あたしは聞く。
「あるよ」
「どうだった?」
「小ぶりで、それはそれで良かったかな。やわらかくて、あったかくて、手にすっぽりおさまる感じが」
あたしは、まだショーツのなかにいた手を、もう一度動かす。
蜜が溢れ出てきていた。
「2人の、初めての日は…どんなだったの?」
「それは…」
彼女の右手がズレて、上半身が起き上がる気配がする。
「秘密」
耳元で囁かれて、乳首を抓られる。
「んぁっ」
クリクリと何度も捻るようにされる。
あたしはその刺激が与えられているうちに果てたくて、指の平を必死に動かした。
彼女の長い髪が、あたしの顔に垂れ下がる。
それすらあたしを撫でているように感じられて、あたしはまた、足の指を開く。
「んんぅっ、んっ」
ビクッビクッと体が跳ねて、荒い呼吸をする。
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