いたずらはため息と共に

常森 楽

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6.さんにん

334.まだ

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…状況のせいかな?
もっと想像力を働かせてみる。
穂のエッチな姿…穂の愛液の味…穂の声…。
…うん、本人が目の前にいるんだから、本人の匂いを直接嗅ごう。
移動すると、千陽に目で追われる。
「あたしが見張る意味ある?」
「まあまあ、ある」
「意味わかんない」
穂の胸元に顔をうずめる。
思いっきり息を吸って、ローターを当てた。
…もう一回吸って、吐く。
「…ダメだ!」
千陽はジッと私を見ていた。
「ローターじゃイけない」
「ふーん」
「次」
千陽の眉間にシワが寄る。
「まだやんの?」
「ダメなの?」
「べつに…いいけど…」

ゴムの箱を眺める。
12個入り…少ない。
ビニールを破って、箱を開けた。
ふむふむ、こういうものか…ネットで見たことあるやつが現実に!
…いや、まあ…中学のとき見たことあるけど。
でも男とヤったときは、男が勝手につけてたから、さわれなかったんだよね。
今となっては黒歴史。
鳥肌が立つ。
経験としては出来てよかったけど…ホント、私は男はダメだな。
もちろん友達としては好きだけどね。
気軽な関係が楽なときもあるし。
パンツとショーツを一緒に膝まで下ろす。
パンツってわかりにくいよね。
パンツって言われると、どうしても下着のパンツ・・・を思い浮かべてしまうよ。

「あんた…恥ずかしくないの?」
「なんで?」
「なんでって…」
「キャッ!見ないで!」
睨まれた。
私は座って、片手を床につく。
一応、千陽に背中を向けて。
恥部が濡れてないから、自分でクリトリスを刺激する。
んー…やっぱ自分の指のほうが気持ちいい。
ローターって、硬いんだよな。
…ああ、穂に舐められたいな。
目を閉じる。
今は自分の部屋じゃなくて、広い部屋で寝てるから、まるで私の恥部を照らすかのように、窓から光が射し込んでくる。
目を閉じていてもそれが感じられて、なんか嫌だ。

仕方ないから膝立ちになって、手で股を隠しながら壁側に移動する。
「なにやってんの…」
「見ないで!」
「ハァ」と千陽のため息が部屋に響く。
もう一度クリトリスに触れる。
「あぁ…」
この状態ならローターでも気持ちいいかな?
1番弱くして、ローターを当ててみる。
…さっきよりは気持ちいいけど…やっぱ…指のほうがいい。
穂は、どう思うかな?
感じやすいから、これも気持ち良く感じるかな?
私の指よりローターが良いって言われたらショックだ。
ローターを床に置いて、バイブにゴムをつける。
割れ目に指を這わせると、少し濡れていた。
…まあ、少しでもいいや。
グッと自分のなかに押し込んだ。

「んっ…」
振動をオンにする。
わっ、やばい。
めっちゃ気持ちいいじゃん…!
なかもクリトリスも同時ってのが、なかなか良い。
強めると、イけそうな感じがした。
試しに、もう1つのスイッチも入れてみる。
…おお。当然だけど、めっちゃなかで動くじゃん。
えーっと…Gスポットは…。
自分の手の感覚を思い出しながら、バイブを動かす。
私、やっぱりなかではイけないんだよな。
自分の指を何度も挿れてるけど、開発なんて進む気配ないし…やっぱ、感じにくい体質なのかな。
クリトリスは気持ちいい。
「ぁぁっ…」
ピクピクと体が揺れて、イく。
「ハァ」と息を吐いて、バイブを抜く。
ゴムを取って捨てて、ショーツとパンツを穿いた。

振り向くと、ずっと千陽が見ていたのか、目が合った。
「な、なに…ずっと見てたの?」
「悪い?」
「いや…いいけどさ…一応、私も恥じらいくらいはあるよ?」
千陽が首を傾げる。
「さっき“恥ずかしくないの?”って聞いたら“なんで?”とかほざいてたのに?」
「そんなガン見されることは想定してなかったから!」
「見るでしょ、普通」
「見ないでしょ、普通」
「ていうか、見せないでしょ?普通。…袋に除菌シート入ってるから、拭いて」
「はーい」
私は袋から除菌シートを取り出して、ローターとバイブを拭く。

「今夜、穂に試してみるわ」
ムフフと笑うと、千陽があからさまに引いた顔をする。
「穂、起きないな」
髪を撫でると、私の手に顔を寄せるのが可愛い。
学校では“規律正しく”が徹底されているけど、家では甘えん坊なのが可愛すぎる。
それに、家は家でも穂の家だと、自分の家だからか、それとも誉がいるからか、わりとしっかりしてることが多い。
でも私の家だと、完全に甘えてきてくれる。
好きだ。
「…あたしも、眠いから寝る」
「え、寝ちゃうの?」
「夜、一睡もできなかったから」
「ふーん…そんなに楽しみにしてたんだ」
「うざ」
ホント、しょっちゅう“うざい”が出てくるな?
人に簡単に“うざい”とか言うなよ!全く!
あくびをして寝転ぶ千陽を見て、私はニヤリと笑う。

「とーっ!」
胸に飛び込んでやった。
「んー…なかなか良いおっぱいしてるね、お嬢さん」
「…うざい!やめて!優里ゆりみたいなこと言うな!バカ!」
思いっきり頭を殴られた。
痛すぎる。本気すぎだろ…。
「ホントに…穂に言うから」
「なんだよー、そんな怒んなくてもいいじゃんか。千陽、私にだけ“ツン”強め」
さすがに傷つくよ?
…と、思ってたら、髪のすき間から見える千陽の耳が赤かった。
どんだけ私のこと好きなんだよ、ホント。
冗談すらも受け流せないくらい好きってか?
調子、狂う。
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