文字の大きさ
大
中
小
337 / 595
6.さんにん
336.まだ
「穂、千陽が1人になっちゃってる」
囁いて、穂が千陽を見る。
「千陽…おいで…」
穂が両手を広げると、千陽がいそいそと彼女の腕の中におさまる。
「千陽、こっち向いて」
後ろから私が穂のを、穂が千陽のをさわる光景は…なんだか電車みたいに思えて、不格好に感じた。
だから、千陽を私達のほうに向かせる。
私と千陽が向かい合わせになって、穂を挟むようにしたら…うん、良い感じ。
私自身が仰向けになって正常位の体勢になるのが嫌なのが一例だけど、私はけっこう見た目に拘る。
私がイくときは仕方なく服を脱ぐけど、相手をイかせるときは私は服を着ていたい。
理由は特にない。
ただ、自分のなかでイメージする“美の基準”みたいなのがあって、セックスするときはそれを乱したくないだけ。
新しいテクニックを試しにやってみたいときは仕方なく美しさは排除するけど、試しにやってみて“やっぱり美しくない”と感じたら、そのテクニックは即切り捨てる。
貝合せ(恥部と恥部をくっつける行為)とか、エロ動画を何度も見てきたけど、個人的に全然美しいと思えない。
だから、未だに穂にやっていない。
この前やった、乳首と乳首を擦り合わせるのは、まあまあ良かったな。
でも長時間はしていたくない。
“美の基準”と言っても、明確にあるわけじゃなく、いつも“なんとなく”だ。
私は穂の胸を揉みながら、彼女の首筋にキスをする。
穂は、千陽と舌を絡めながら接吻をしていた。
…ほんの少し、モヤモヤする。
2人がキスすることには慣れたし、穂が千陽に盗られるわけじゃないってわかって、不安もない。
でもやっぱり、私は穂が特別に好きで、千陽は…友達として好きな気持ちが強い。
千陽には感謝してるし、今まで雑に扱ってきた分、大切にしようとは思ってる。
…でも、大切にするって…本当に3人でヤることなのかな?
考えてもわからないから、ただ流れに身を任せる。
まあ、楽しいっちゃ楽しいしね。
それでも心のモヤモヤは消えない。
千陽の家で穂が私との“約束”を破って、キスと胸以外に千陽に触れたのも、本当はそんなに納得していない。
もちろん、“私が先に千陽にさわったから”というのは理解している。
それでも、私だって人間だ。
感情だってある。
穂が“嫌”と言うのと同じように、私だって嫌だ。
それでも、彼女が千陽にほとんど自分をさわらせなかったのは…穂は私の恋人だ、ってちゃんと境界線を引いてるからなのかな。
私が…前に、さわらせたら千陽と関わらせないって言ったのを、覚えてたからなのかな。
穂…穂は、どんな気持ちなの?
本当は穂も3人でシたいわけじゃないなら、私達はどうしてこんなことをしているの?
千陽のため?
千陽が“シたい”って言ってるから?
“観察してもわかんないときは、ちゃんと相手に質問して、聞く”
誉にアドバイスした自分の言葉が脳裏に過る。
「穂」
「ん?」
「穂は…3人で、シたい?」
穂と千陽の唇が離れる。
穂が俯いて、うなじの骨が浮き出る。
穂は黙ったままで、何も言わない。
「千陽は、シたいんだよね?」
千陽と目を合わせると、彼女も俯いた。
でも、小さく縦に首を振って頷く。
千陽の意思は固い、か。
「穂」
私は彼女の服に手を入れる。
…あったかい。
「穂は、どうしたいの?」
「永那ちゃんが、千陽に触れると…気持ちが、ぐちゃぐちゃになる。…でも、千陽が幸せそうにする姿を見るのも好きで、どうすればいいか、わからない」
「私が、千陽に触れなければ良いってこと?」
「それは、わがままだってわかってる。永那ちゃんを傷つけてしまうことも…。なんでかなあ?…なんで…私は2人とも大事にしたいのに…」
穂がポタポタと涙を流す。
「わからないの。3人でシたいって思ったわけじゃなくて、千陽とキスしたとき…胸を…さわったとき…永那ちゃんがいてくれればいいのにって思っただけなの」
フフッと笑ってしまう。
…それを“3人でシたい”って言うんでしょ?
「じゃあ、この前千陽の家でヤったの、良かった?」
穂が素直に頷くから、余計笑えてくる。
「なんで笑うの?」なんて聞いてくるから、私はもっと笑った。
嫉妬と同じだ。
付き合い始めた頃、明らかに穂は千陽に嫉妬していた。
でもその感情を、適切に言葉にできていなかったから、私が千陽に触れるまで“嫉妬”がどういうものかわかっていなかった。
もちろん、言葉の意味は理解している。
でも、理解してるだけ。
頭でっかちに知識があって、感情が追いついていない。
「そしたら、とりあえず、この前みたいにシてみるか」
私は穂のブラのホックを外して、服を捲し上げて、千陽に彼女の胸を見せつける。
千陽はすぐに理解したみたいで、喉を上下する。
頬がピンク色に染まって、眉を寄せながらも、ジッと私達を見た。
「穂、ゆっくりでいいから、考えてね。3人でするって、どういうことか。…穂は、これは3人でシた内に入らないって前言ってたけど…これだって、十分3人だよ?」
穂の耳が真っ赤になる。
囁いて、穂が千陽を見る。
「千陽…おいで…」
穂が両手を広げると、千陽がいそいそと彼女の腕の中におさまる。
「千陽、こっち向いて」
後ろから私が穂のを、穂が千陽のをさわる光景は…なんだか電車みたいに思えて、不格好に感じた。
だから、千陽を私達のほうに向かせる。
私と千陽が向かい合わせになって、穂を挟むようにしたら…うん、良い感じ。
私自身が仰向けになって正常位の体勢になるのが嫌なのが一例だけど、私はけっこう見た目に拘る。
私がイくときは仕方なく服を脱ぐけど、相手をイかせるときは私は服を着ていたい。
理由は特にない。
ただ、自分のなかでイメージする“美の基準”みたいなのがあって、セックスするときはそれを乱したくないだけ。
新しいテクニックを試しにやってみたいときは仕方なく美しさは排除するけど、試しにやってみて“やっぱり美しくない”と感じたら、そのテクニックは即切り捨てる。
貝合せ(恥部と恥部をくっつける行為)とか、エロ動画を何度も見てきたけど、個人的に全然美しいと思えない。
だから、未だに穂にやっていない。
この前やった、乳首と乳首を擦り合わせるのは、まあまあ良かったな。
でも長時間はしていたくない。
“美の基準”と言っても、明確にあるわけじゃなく、いつも“なんとなく”だ。
私は穂の胸を揉みながら、彼女の首筋にキスをする。
穂は、千陽と舌を絡めながら接吻をしていた。
…ほんの少し、モヤモヤする。
2人がキスすることには慣れたし、穂が千陽に盗られるわけじゃないってわかって、不安もない。
でもやっぱり、私は穂が特別に好きで、千陽は…友達として好きな気持ちが強い。
千陽には感謝してるし、今まで雑に扱ってきた分、大切にしようとは思ってる。
…でも、大切にするって…本当に3人でヤることなのかな?
考えてもわからないから、ただ流れに身を任せる。
まあ、楽しいっちゃ楽しいしね。
それでも心のモヤモヤは消えない。
千陽の家で穂が私との“約束”を破って、キスと胸以外に千陽に触れたのも、本当はそんなに納得していない。
もちろん、“私が先に千陽にさわったから”というのは理解している。
それでも、私だって人間だ。
感情だってある。
穂が“嫌”と言うのと同じように、私だって嫌だ。
それでも、彼女が千陽にほとんど自分をさわらせなかったのは…穂は私の恋人だ、ってちゃんと境界線を引いてるからなのかな。
私が…前に、さわらせたら千陽と関わらせないって言ったのを、覚えてたからなのかな。
穂…穂は、どんな気持ちなの?
本当は穂も3人でシたいわけじゃないなら、私達はどうしてこんなことをしているの?
千陽のため?
千陽が“シたい”って言ってるから?
“観察してもわかんないときは、ちゃんと相手に質問して、聞く”
誉にアドバイスした自分の言葉が脳裏に過る。
「穂」
「ん?」
「穂は…3人で、シたい?」
穂と千陽の唇が離れる。
穂が俯いて、うなじの骨が浮き出る。
穂は黙ったままで、何も言わない。
「千陽は、シたいんだよね?」
千陽と目を合わせると、彼女も俯いた。
でも、小さく縦に首を振って頷く。
千陽の意思は固い、か。
「穂」
私は彼女の服に手を入れる。
…あったかい。
「穂は、どうしたいの?」
「永那ちゃんが、千陽に触れると…気持ちが、ぐちゃぐちゃになる。…でも、千陽が幸せそうにする姿を見るのも好きで、どうすればいいか、わからない」
「私が、千陽に触れなければ良いってこと?」
「それは、わがままだってわかってる。永那ちゃんを傷つけてしまうことも…。なんでかなあ?…なんで…私は2人とも大事にしたいのに…」
穂がポタポタと涙を流す。
「わからないの。3人でシたいって思ったわけじゃなくて、千陽とキスしたとき…胸を…さわったとき…永那ちゃんがいてくれればいいのにって思っただけなの」
フフッと笑ってしまう。
…それを“3人でシたい”って言うんでしょ?
「じゃあ、この前千陽の家でヤったの、良かった?」
穂が素直に頷くから、余計笑えてくる。
「なんで笑うの?」なんて聞いてくるから、私はもっと笑った。
嫉妬と同じだ。
付き合い始めた頃、明らかに穂は千陽に嫉妬していた。
でもその感情を、適切に言葉にできていなかったから、私が千陽に触れるまで“嫉妬”がどういうものかわかっていなかった。
もちろん、言葉の意味は理解している。
でも、理解してるだけ。
頭でっかちに知識があって、感情が追いついていない。
「そしたら、とりあえず、この前みたいにシてみるか」
私は穂のブラのホックを外して、服を捲し上げて、千陽に彼女の胸を見せつける。
千陽はすぐに理解したみたいで、喉を上下する。
頬がピンク色に染まって、眉を寄せながらも、ジッと私達を見た。
「穂、ゆっくりでいいから、考えてね。3人でするって、どういうことか。…穂は、これは3人でシた内に入らないって前言ってたけど…これだって、十分3人だよ?」
穂の耳が真っ赤になる。
感想 56
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
✽全28話完結
✽辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
✽他誌にも掲載中です。
✽2026.4/11 エブリスタ用に使用している表紙に変更しました。
→表紙はイラストをGrok タイトルをChatGPTでAI生成しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?