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6.さんにん
349.クリスマス
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穂が布団を2枚並べた。
さっきまで使っていた布団をジッと眺めてから、うつ伏せに倒れ込む。
「す、穂…?」
「千陽の匂いがする…」
永那はいつも見ているというテレビ番組をゲラゲラ笑いながら見てた。
あたしは穂の横に座って、なんて言えばいいかわからなくて、彼女の髪を指で梳いた。
穂が顔を横にして、視線をあたしに向ける。
変に動悸がする。
罪悪感なのか、なんなのか…自分でもよくわからない。
「千陽」
「なに?」
「好き…」
可愛すぎて、抱きしめた。
抱きしめたまま、穂の横に寝転ぶ。
…いいなあ、永那。
「あたしも…穂が好き。会いたかった」
「そうなの?」
「永那は…冷たいから」
穂があたしの腕の中で回転する。
彼女の顔が胸元に触れた。
「冷たかったの?怖かった?大丈夫?」
穂の優しさが嬉しくて、口元が緩む。
「怖くなかったよ。大丈夫」
「本当に?」
「うん」
穂はホッとしたように頷いて、永那のほうをキッと睨んだ。
「いいの」
穂にキスする。
「永那は…穂が1番だって、あたしに伝えたかっただけなの、わかってるから」
眉が垂れ下がったのが見えて、でも、すぐに彼女の顔が見えなくなる。
ギュッと抱きしめられたから。
「ハァ」と彼女のあたたかい吐息が胸にかかる。
「2人を大事にするって、難しいね…」
「だから世の中では、ほとんどの恋愛が一対一なんでしょ?」
「そう…だね…」
「穂は…穂にとっては…あたしと永那の違いってなに?」
「え?違い?」
「2人とも大事にするって、よく言ってくれるけど…永那は恋人でしょ?あたしは、なに?」
しばらくの沈黙。
たまに永那の笑い声が聞こえてくる。
「大事な人」
そう言うと思った。
「永那は大事じゃないの?」
「大事…」
「穂、あたしの恋人にならない?」
「ち、千陽…」
見上げられて、あたしは笑う。
「もし、いつか永那に酷いことされて、嫌になったらさ、あたしと恋人になろう?」
穂の頬がピンク色に染まる。
「永那ちゃんは…酷いことなんて、しないよ?」
「そうだね。だから、“もしも”の話」
「…わかった」
わかったんだ…。
つい肩を揺らして笑うと「なに?」と穂がまっすぐあたしを見る。
「なんでもない」
「気になる…」
「可愛い穂」
「千陽が永那ちゃんみたいなこと言ってる…」
「可愛いんだもん。…好き、大好き」
「私も、千陽大好き」
彼女の髪を撫でる。
こうするのも、久しぶりな気がする。
永那が…今までずっと我慢してきた分、あたしは遠慮しなきゃいけないと思った。
それでも寂しくて、最初は不貞腐れたり泣いたりもしたけど…2人が、一生懸命あたしを大事にしてくれようとしてるのが伝わってくるから、それに応えたい。
だから、遠慮してきた。
でもやっぱり、穂と触れ合うと、安心する。
彼女の顔を上げさせて、口付けする。
3回触れ合って、4回目は押し付けるように。
寂しかった気持ちをぶつけるように。
舌を出すと、すぐに受け入れてくれる。
唾液が絡まると、永那の味がする気がした。
…永那の味なんて、知らないけど。
「好き、好き」
「私も」
唇を離して、見つめ合う。
ギュッと抱きしめて、目を閉じた。
彼女のぬくもりを胸に抱いて、だんだんと眠くなっていく。
「寝るの?」
永那の声が聞こえて、重たい瞼を持ち上げる。
「眠い…」
腕の中で穂が動く。
「もう寝よっか」
優しく微笑んでくれるから、あたしは頷いた。
テレビの音が消えて、電気も消されていく。
真っ暗になって、永那が「よいしょー」と穂の横に寝転ぶ。
腰に少しの重みを感じて、フフッと穂が笑う。
薄く目を開けると、永那の顔が目の前にあった。
穂を真ん中に、永那に抱きしめられて、心がぽかぽかとあたたまる。
そのまま、あたしは眠った。
肌寒さを感じて、目を覚ました。
すぐにぬくもりがやってきて、あたしは胸元を見る。
服が捲られて、見慣れた頭が目の前にあった。
「永那…」
「“好きにしていい”んでしょ?」
永那が子供みたいに無邪気に笑う。
「穂に…言うよ…?」
「いいよ。穂のはさっき、さわったし」
横を見ると、穂はすぅすぅ寝ていた。
…結局好きにしてんじゃん。
永那の手が背中と布団の間に差し込まれて、ブラのホックが外される。
乳房を優しく包む手があたたかくて、あたしは目を閉じた。
あたし、ドキドキしてる。
まだ、さわってもらうことに慣れはしない。
穂からさわられるのは、慣れたけど。
優しい刺激が与えられて、ピクッと体が反応する。
「あたし、レズビアンのイベントにいくつか参加したの」
「へえ、どうだった?」
永那はあたしの肌を舐めながら、上目遣いになった。
「…まあまあ」
「可愛い人いた?」
「知らない」
「行ったんじゃないのかよ」
「あたし、可愛いとか可愛くないとか興味ないし」
「ま、そっか。…私みたいな人いた?」
ニヤニヤ笑うから、「うざ」と呟いて目をそらした。
途端に乳首に刺激が与えられて「んぁっ」と喘ぐ。
「永那…っ」
返事はない。
片方を咥えられて、片方を摘まれる。
背を反らして、彼女からの刺激に耐える。
断続的に与えられる刺激にもどかしさを覚えて、あたしはギュッと手を握った。
「いなかった…!探したけど、いなかった、から…っ!ぁぁっ」
欲していたものが与えられ続け、ビクンと体が揺れた。
さっきまで使っていた布団をジッと眺めてから、うつ伏せに倒れ込む。
「す、穂…?」
「千陽の匂いがする…」
永那はいつも見ているというテレビ番組をゲラゲラ笑いながら見てた。
あたしは穂の横に座って、なんて言えばいいかわからなくて、彼女の髪を指で梳いた。
穂が顔を横にして、視線をあたしに向ける。
変に動悸がする。
罪悪感なのか、なんなのか…自分でもよくわからない。
「千陽」
「なに?」
「好き…」
可愛すぎて、抱きしめた。
抱きしめたまま、穂の横に寝転ぶ。
…いいなあ、永那。
「あたしも…穂が好き。会いたかった」
「そうなの?」
「永那は…冷たいから」
穂があたしの腕の中で回転する。
彼女の顔が胸元に触れた。
「冷たかったの?怖かった?大丈夫?」
穂の優しさが嬉しくて、口元が緩む。
「怖くなかったよ。大丈夫」
「本当に?」
「うん」
穂はホッとしたように頷いて、永那のほうをキッと睨んだ。
「いいの」
穂にキスする。
「永那は…穂が1番だって、あたしに伝えたかっただけなの、わかってるから」
眉が垂れ下がったのが見えて、でも、すぐに彼女の顔が見えなくなる。
ギュッと抱きしめられたから。
「ハァ」と彼女のあたたかい吐息が胸にかかる。
「2人を大事にするって、難しいね…」
「だから世の中では、ほとんどの恋愛が一対一なんでしょ?」
「そう…だね…」
「穂は…穂にとっては…あたしと永那の違いってなに?」
「え?違い?」
「2人とも大事にするって、よく言ってくれるけど…永那は恋人でしょ?あたしは、なに?」
しばらくの沈黙。
たまに永那の笑い声が聞こえてくる。
「大事な人」
そう言うと思った。
「永那は大事じゃないの?」
「大事…」
「穂、あたしの恋人にならない?」
「ち、千陽…」
見上げられて、あたしは笑う。
「もし、いつか永那に酷いことされて、嫌になったらさ、あたしと恋人になろう?」
穂の頬がピンク色に染まる。
「永那ちゃんは…酷いことなんて、しないよ?」
「そうだね。だから、“もしも”の話」
「…わかった」
わかったんだ…。
つい肩を揺らして笑うと「なに?」と穂がまっすぐあたしを見る。
「なんでもない」
「気になる…」
「可愛い穂」
「千陽が永那ちゃんみたいなこと言ってる…」
「可愛いんだもん。…好き、大好き」
「私も、千陽大好き」
彼女の髪を撫でる。
こうするのも、久しぶりな気がする。
永那が…今までずっと我慢してきた分、あたしは遠慮しなきゃいけないと思った。
それでも寂しくて、最初は不貞腐れたり泣いたりもしたけど…2人が、一生懸命あたしを大事にしてくれようとしてるのが伝わってくるから、それに応えたい。
だから、遠慮してきた。
でもやっぱり、穂と触れ合うと、安心する。
彼女の顔を上げさせて、口付けする。
3回触れ合って、4回目は押し付けるように。
寂しかった気持ちをぶつけるように。
舌を出すと、すぐに受け入れてくれる。
唾液が絡まると、永那の味がする気がした。
…永那の味なんて、知らないけど。
「好き、好き」
「私も」
唇を離して、見つめ合う。
ギュッと抱きしめて、目を閉じた。
彼女のぬくもりを胸に抱いて、だんだんと眠くなっていく。
「寝るの?」
永那の声が聞こえて、重たい瞼を持ち上げる。
「眠い…」
腕の中で穂が動く。
「もう寝よっか」
優しく微笑んでくれるから、あたしは頷いた。
テレビの音が消えて、電気も消されていく。
真っ暗になって、永那が「よいしょー」と穂の横に寝転ぶ。
腰に少しの重みを感じて、フフッと穂が笑う。
薄く目を開けると、永那の顔が目の前にあった。
穂を真ん中に、永那に抱きしめられて、心がぽかぽかとあたたまる。
そのまま、あたしは眠った。
肌寒さを感じて、目を覚ました。
すぐにぬくもりがやってきて、あたしは胸元を見る。
服が捲られて、見慣れた頭が目の前にあった。
「永那…」
「“好きにしていい”んでしょ?」
永那が子供みたいに無邪気に笑う。
「穂に…言うよ…?」
「いいよ。穂のはさっき、さわったし」
横を見ると、穂はすぅすぅ寝ていた。
…結局好きにしてんじゃん。
永那の手が背中と布団の間に差し込まれて、ブラのホックが外される。
乳房を優しく包む手があたたかくて、あたしは目を閉じた。
あたし、ドキドキしてる。
まだ、さわってもらうことに慣れはしない。
穂からさわられるのは、慣れたけど。
優しい刺激が与えられて、ピクッと体が反応する。
「あたし、レズビアンのイベントにいくつか参加したの」
「へえ、どうだった?」
永那はあたしの肌を舐めながら、上目遣いになった。
「…まあまあ」
「可愛い人いた?」
「知らない」
「行ったんじゃないのかよ」
「あたし、可愛いとか可愛くないとか興味ないし」
「ま、そっか。…私みたいな人いた?」
ニヤニヤ笑うから、「うざ」と呟いて目をそらした。
途端に乳首に刺激が与えられて「んぁっ」と喘ぐ。
「永那…っ」
返事はない。
片方を咥えられて、片方を摘まれる。
背を反らして、彼女からの刺激に耐える。
断続的に与えられる刺激にもどかしさを覚えて、あたしはギュッと手を握った。
「いなかった…!探したけど、いなかった、から…っ!ぁぁっ」
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