499 / 595
8.閑話
14.永那 中2 秋《室橋芹奈編》
「う、うっさい!!…ってか、なんで」
「そんなの、すぐわかる」
「て、てか!まだ、違うし…」
「へえ?」
千陽が見下すようにあたしを見た。
千陽のほうが背が低いけど、今あたしは座ってるから、自然と千陽に見下ろされる。
「ち、千陽こそ…妬いてんじゃないの?」
「あたしは、べつに」
は!?
あの先輩といい、千陽といい、なんでそんなに強いの…。
土曜日、あたしはめちゃくちゃ可愛くなるために、早起きした。
今のあたしに出来る、最高の可愛いを作る。
メイクして、髪巻いて、ネイルして、ペディキュアもして、服も1番可愛いやつを着る。
ちょっとダメージのついているデニムのミニスカートに、ヘソ出しのTシャツ。
下着は、馬鹿が“黒がセクシーだから好き!”って言ったから、仕方なく買ったやつ。
それを…永那に使い回すなんて、ちょっと微妙だけど…お金あるわけじゃないし、しょうがない。
…あの馬鹿には“擬態じゃん”とか言われて、めっちゃショックだったけど。
永那がそういうこと言うとは、思えない。
ネックレスとリングもつけて、キラキラに。
早起きしたはずなのに、気づいたら約束の時間で…呼鈴が鳴った。
ドアを開けると、ダルそうな永那。
「永那、おはよ」
「おー!なんか今日、めっちゃ可愛いじゃん」
嬉しくて、手をギュッと握った。
「あ、ありがと…。入って」
「うん」
ああ、めっちゃドキドキする…。
永那が靴を脱いで、すたすたリビングに行く。
ソファにドカッと座って「まだまだ暑いなー」と呟いた。
「だね」
あたしはコーヒー牛乳を冷蔵庫から出して、コップに入れる。
「はい」
「サンキュー!」
永那はコーヒー牛乳をゴクゴク飲み干して「うまー!!」と叫んだ。
ドキドキしながら、永那の隣に座る。
永那があたしの左足に触れた。
うう…ヤバいヤバいヤバいヤバい…!
ひょいっと持ち上げられて…「え!?なになに!?」思わず叫んだ。
永那はあたしの左足を自分の膝の上に乗せて、あたしのつま先を見た。
「おお、足の爪も塗ってある」
あー…もう!ドキドキさせないでよ!!
いきなりすんのかと思ったじゃん!!
「う、うん…。可愛いっしょ?」
「うん。綺麗な赤だね。このキラキラの石も良い」
嬉しくて、恥ずかしくて、足をもそもそ動かす。
永那は少し眺めた後、あたしの足を膝に乗せたまま、ソファの背もたれに寄りかかった。
目を閉じて「あー、涼し~」と、扇風機の風が当たるたびに言う。
あたしは姿勢が辛くなって、右足も永那の膝の上に乗せた。
そのままダランと寝転ぶ。
二人掛けソファだから、ソファの長さが足りなくて、頭だけ落ちる。
視界が逆さまになって、頭に血が上る感じがするけど、気にしない。
永那に足を撫でられる。
…なんか、ちょっとマッサージみたいで気持ち良い。
「ひゃ!?」
胸をさわられて、起き上がる。
「芹奈、けっこう腹筋あるんだね」
永那が楽しそうに笑う。
「ふざけんな!」
永那を叩くと、腕を掴まれた。
そのまま、キスされる。
ああ…この流れといい、キスの仕方といい、めっちゃ慣れてる感じする…。
「嫌じゃない?」
その優しい声に、ドキドキする。
「平気」
「ん」
唇が触れ合って、同時に胸をさわられる。
胸をさわる手つきがあまりに優しくて…痛みなんか全然感じなくて、力が少しずつ、抜けていく。
舌が絡み合う。
あの馬鹿とキスするときは、何度も歯が当たって、たまに痛かった。
あいつはあたしのキスが下手だって言ってたけど…永那とキスしても、全然歯が当たらない。
これって…あたしのせいじゃないんじゃないの…?
永那の手がお腹に触れて、撫でた。
そのまま上にいって、ブラの上から胸を揉まれる。
馬鹿に“擬態”って言われたことを思い出して、また緊張する。
…変じゃないかな?似合わないって思われないかな?
永那が離れて、Tシャツを脱がされる。
胸元を腕で隠すと、永那が笑った。
やっぱ、似合わない?
ズキズキと胸が痛む。
「なんで隠すんだよ」
「え…あ…」
「見してよ」
心臓がうるさい…!
ゆっくり腕を下ろす。
永那の顔が見れない…。
「可愛い」
「え…?」
「めっちゃエロいね」
「ほ、ホント…?」
恐る恐る永那を見る。
永那はニヤリと笑って、あたしの胸元に顔をうずめた。
「このレース、可愛い」
「擬態に…見える?」
最初は“擬態”の意味がわからなかった。
でもあいつが帰って、調べて、ショックだった。
めっちゃ、傷ついた。
「は?なにそれ?」
「え…だから…あたし、地黒だから…黒の下着がさ…」
「あいつに言われたの?」
永那が睨むようにあたしを見る。
あたしは目をそらして、頷いた。
チッと永那が舌打ちする。
「めっちゃ似合ってるよ。大丈夫だよ。エロいし、可愛い」
「本当?嘘じゃ、ない…?」
「本当。嘘じゃない」
真っ直ぐ見つめられて、キュンキュンした。
「これ、あたしの持ってる下着の中で…1番良いやつなの…」
「ふーん。どおりで可愛いわけだ」
「似合ってるか、めっちゃ不安だったけど…良かった…」
フフッと永那が笑う。
「そんなの、すぐわかる」
「て、てか!まだ、違うし…」
「へえ?」
千陽が見下すようにあたしを見た。
千陽のほうが背が低いけど、今あたしは座ってるから、自然と千陽に見下ろされる。
「ち、千陽こそ…妬いてんじゃないの?」
「あたしは、べつに」
は!?
あの先輩といい、千陽といい、なんでそんなに強いの…。
土曜日、あたしはめちゃくちゃ可愛くなるために、早起きした。
今のあたしに出来る、最高の可愛いを作る。
メイクして、髪巻いて、ネイルして、ペディキュアもして、服も1番可愛いやつを着る。
ちょっとダメージのついているデニムのミニスカートに、ヘソ出しのTシャツ。
下着は、馬鹿が“黒がセクシーだから好き!”って言ったから、仕方なく買ったやつ。
それを…永那に使い回すなんて、ちょっと微妙だけど…お金あるわけじゃないし、しょうがない。
…あの馬鹿には“擬態じゃん”とか言われて、めっちゃショックだったけど。
永那がそういうこと言うとは、思えない。
ネックレスとリングもつけて、キラキラに。
早起きしたはずなのに、気づいたら約束の時間で…呼鈴が鳴った。
ドアを開けると、ダルそうな永那。
「永那、おはよ」
「おー!なんか今日、めっちゃ可愛いじゃん」
嬉しくて、手をギュッと握った。
「あ、ありがと…。入って」
「うん」
ああ、めっちゃドキドキする…。
永那が靴を脱いで、すたすたリビングに行く。
ソファにドカッと座って「まだまだ暑いなー」と呟いた。
「だね」
あたしはコーヒー牛乳を冷蔵庫から出して、コップに入れる。
「はい」
「サンキュー!」
永那はコーヒー牛乳をゴクゴク飲み干して「うまー!!」と叫んだ。
ドキドキしながら、永那の隣に座る。
永那があたしの左足に触れた。
うう…ヤバいヤバいヤバいヤバい…!
ひょいっと持ち上げられて…「え!?なになに!?」思わず叫んだ。
永那はあたしの左足を自分の膝の上に乗せて、あたしのつま先を見た。
「おお、足の爪も塗ってある」
あー…もう!ドキドキさせないでよ!!
いきなりすんのかと思ったじゃん!!
「う、うん…。可愛いっしょ?」
「うん。綺麗な赤だね。このキラキラの石も良い」
嬉しくて、恥ずかしくて、足をもそもそ動かす。
永那は少し眺めた後、あたしの足を膝に乗せたまま、ソファの背もたれに寄りかかった。
目を閉じて「あー、涼し~」と、扇風機の風が当たるたびに言う。
あたしは姿勢が辛くなって、右足も永那の膝の上に乗せた。
そのままダランと寝転ぶ。
二人掛けソファだから、ソファの長さが足りなくて、頭だけ落ちる。
視界が逆さまになって、頭に血が上る感じがするけど、気にしない。
永那に足を撫でられる。
…なんか、ちょっとマッサージみたいで気持ち良い。
「ひゃ!?」
胸をさわられて、起き上がる。
「芹奈、けっこう腹筋あるんだね」
永那が楽しそうに笑う。
「ふざけんな!」
永那を叩くと、腕を掴まれた。
そのまま、キスされる。
ああ…この流れといい、キスの仕方といい、めっちゃ慣れてる感じする…。
「嫌じゃない?」
その優しい声に、ドキドキする。
「平気」
「ん」
唇が触れ合って、同時に胸をさわられる。
胸をさわる手つきがあまりに優しくて…痛みなんか全然感じなくて、力が少しずつ、抜けていく。
舌が絡み合う。
あの馬鹿とキスするときは、何度も歯が当たって、たまに痛かった。
あいつはあたしのキスが下手だって言ってたけど…永那とキスしても、全然歯が当たらない。
これって…あたしのせいじゃないんじゃないの…?
永那の手がお腹に触れて、撫でた。
そのまま上にいって、ブラの上から胸を揉まれる。
馬鹿に“擬態”って言われたことを思い出して、また緊張する。
…変じゃないかな?似合わないって思われないかな?
永那が離れて、Tシャツを脱がされる。
胸元を腕で隠すと、永那が笑った。
やっぱ、似合わない?
ズキズキと胸が痛む。
「なんで隠すんだよ」
「え…あ…」
「見してよ」
心臓がうるさい…!
ゆっくり腕を下ろす。
永那の顔が見れない…。
「可愛い」
「え…?」
「めっちゃエロいね」
「ほ、ホント…?」
恐る恐る永那を見る。
永那はニヤリと笑って、あたしの胸元に顔をうずめた。
「このレース、可愛い」
「擬態に…見える?」
最初は“擬態”の意味がわからなかった。
でもあいつが帰って、調べて、ショックだった。
めっちゃ、傷ついた。
「は?なにそれ?」
「え…だから…あたし、地黒だから…黒の下着がさ…」
「あいつに言われたの?」
永那が睨むようにあたしを見る。
あたしは目をそらして、頷いた。
チッと永那が舌打ちする。
「めっちゃ似合ってるよ。大丈夫だよ。エロいし、可愛い」
「本当?嘘じゃ、ない…?」
「本当。嘘じゃない」
真っ直ぐ見つめられて、キュンキュンした。
「これ、あたしの持ってる下着の中で…1番良いやつなの…」
「ふーん。どおりで可愛いわけだ」
「似合ってるか、めっちゃ不安だったけど…良かった…」
フフッと永那が笑う。
あなたにおすすめの小説
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
✽全28話完結
✽辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
✽他誌にも掲載中です。
✽2026.4/11 エブリスタ用に使用している表紙に変更しました。
→表紙はイラストをGrok タイトルをChatGPTでAI生成しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
みのりすい
恋愛
「ボディタッチくらいするよね。女の子同士だもん」
三崎早月、15歳。小佐田未沙、14歳。
クラスメイトの二人は、お互いにタイプが違ったこともあり、ほとんど交流がなかった。
中学三年生の春、そんな二人の関係が、少しだけ、動き出す。
※百合作品として執筆しましたが、男性キャラクターも多数おり、BL要素、NL要素もございます。悪しからずご了承ください。また、軽度ですが性描写を含みます。
12/11 ”原田巴について”投稿開始。→12/13 別作品として投稿しました。ご迷惑をおかけします。
身体だけの関係です 原田巴について
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/734700789
作者ツイッター: twitter/minori_sui
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。