執筆徒然日記

常森 楽

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画用紙に吐き出して

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私には小さい頃から夢があった。
その夢の大きさは大小様々だったけれど、常に何かしらやってみたいことがあり、常に希望に満ちていた。
夢が絶えたことなんてなかった。
世の中には「すぐ叶えられる夢なんて夢じゃない」とか言う人もいるけれど、私はそうは思わなかった。
「やってみたい!」って心が踊ったら、それはもう夢なのだ。
先生が「やってみたい人はいますか?」と聞くと、私はクラスを見渡してから、勢いよく手を挙げるような子だった。
なぜ見渡すかと言えば、一応、私以外にやりたい人がいるかどうか確認するためだった。
私以外にやりたい人がいるなら、譲るか、それとも共同で出来るのか、どうしても譲りたくないかを考えなければいけないから。
でも大体、そんなことを考える必要はなかった。
みんな消極的で、やりたいと手を挙げることなんて滅多になかったから。

アルバイトを決めた時も、昔から百均が好きで、アルバイトをするなら絶対百均が良い!と思っていた。
たまたま近場で新規オープンするというので、応募した。
なんと100人以上面接を受けにきたらしく、採用はたった10人だった。
私はその中の10人に入ることができた。
しかも10人中5人は経験者だった。
つまり5人の中に入れたのだ。

大学生の時、私にはどうしてもやりたいことがあった。
陶芸だ。
でも大学には、そんなサークルはなくて。
私はアルバイトを3つ掛け持ちしながら、サークルの代表になった。
メンバー集めに奔走し、陶芸を学び、後輩が出来たら教え、他にもボランティアサークルと、学園祭の委員にも所属した。
美術館が好きだから、学芸員資格を取るために、土曜日も授業に出た。
が学校から出るとのことで、旅行が好きな私は、学会発表にも参加した。
これは自慢だけれど、授業の成績はほぼ全てS評価だった。
「いつ寝てるの?」と聞かれるくらい忙しく過ごしたけれど、充実していた。

就活の時も、「大企業に入りたい」と思った。
大企業に入れば、転職するってなった時に有利だと思ったから。
私は大企業は性に合わないと思っていたのだけれど、人生で1度くらいは体験してみたいと思っていた。
ちなみに私の職種は院卒が当たり前みたいな世界で、大企業ともなると、絶対に院卒でなければ入れないとも言われている。
ちなみに私は学部卒だ。
そんな中、私の卒業した学校は偏差値が高いわけでもなく、ほぼほぼ希望する職種での大企業合格は無理だと言われていた。
就活を応援してくれる立場の人間から、耳にタコが出来るほど「絶対無理だからやめなさい」と言われたのを、今でも覚えている。
「うるせーなー」と内心思いながら、適当に大企業にエントリーした。
「せっかくなら楽しもう!」と思いながら面接を受け、気づいたら、私は内定をもらっていた。
「なかなか自分の意見を聞いてくれる場なんてないからなあ…。話を聞いてくれるっていうなら、楽しく喋ろう」とか思っていた。
その点では、全く私の話に聞く耳を持たなかった両親に感謝すべきなのかもしれない。(全然ありがたくないけど)

その職種での採用予定人数は2人だったのだけれど、内定者は3人だった。
私以外の2人は当然、院卒。しかも超有名校の。
「あれ…?私、なんか特別枠で入れた…?」と、当然浮かれた。
ドヤ顔で、「無理」と言った職員に内定をもらったと報告しに行った。
驚愕していた、あの人の顔が忘れられない。
やっぱり大企業は性に合わず、今はその会社を辞めたのだけれど、内定をもらった時の喜びはずっと心に残っている。
しかも、最終面接が終わって2時間後に電話がきて、合格を知らされたのだ。
そんな異例とも言える対応をされて、喜ばずにはいられない。
そもそも最終面接の直前、遅刻しそうになって、人事の人が迎えに来てくれた。
そして面接会場に向かう最中、「こう質問されるから、ちゃんと答え考えといてね」とマンツーマン指導まで受けた。
あれは…人事の人がすごく私を推してくれたのかもしれない…と思っている。

まあ、そんな自慢話は、いい加減鬱陶しいだろうからこの辺にして…。
『希望』の記事にも書いたように、私は今、メンタル絶不調中なのだ。
なぜ、こんな自慢話をしたかと言えば、今、全く夢がないから過去の栄光にしがみつきたかっただけ。
よく「やりたいことがないから、どこに就職すればいいかわからない」なんて話を就活中に聞いたこともあったんだけど、当時の私には全く理解できなかった。
やりたいことがない、なんてことは、人生で1度もなかったから。
誰にも期待されたこともないし、誰からも応援されたこともないし、ずっとひとりぼっちだった。
親から暴力を振るわれ、暴言を吐かれ、それでも「愛してる」と束縛された。
殴ったり蹴ったりするくせに、「あんたなんか生まなきゃよかった」って繰り返し言ったくせに、「愛してる」って抱きしめられる。
「愛してるから」って。
殺そうとしたくせに。
殺させようとしたくせに。

だから私は、親から離れて早く自由になりたかった。
やってみたいこと、全部やりたかった。
…そして、全部やってしまった。
やり尽くしてしまった。
大体のことは叶えてきた。
運も良かった。
努力もしてきた。
そして、ほとんど全部、叶えてしまった。
ひとりで叶えられることは、大体、全部。
…でも、そしたら、どうすればいい?
何をすればいい?

そりゃ、小説を完結させたいとか、旅行したいとか、仕事での目標を達成させたいとか、あるっちゃある。
「絶対1つは何かやりたいことを言え」と言われれば、言える。
でも、それを実行するための力が、エネルギーが、今、全くない。
もぬけの殻みたいになって。
「これを達成して何になるんだよ…」って。
「どうせ」って、達成した後の虚しさを考えて。

みんなは、どうやって生きてるんだろう?
どうして生きてるんだろう?

生きてることに意味なんてない。
ただ、生きるだけ。
意味を探すのが人生だ、と誰かが言った。
その言葉を何度も飲み込もうとして、えずく。

子ども達がUFOキャッチャーのどデカいぬいぐるみがほしいと言った。
私は滅多にUFOキャッチャーなんてしないのだけれど、どうしてもほしいと言うので、取ってあげた。
2人とも同じやつがほしいと騒ぐので、合計6千円くらいかけて取ってあげた。
まあ、本当にどデカい、子供の身長と同じくらいの大きさのぬいぐるみだったので、合計6千円なら、結構安いんじゃない?と思った。
子ども達の母親は「え!?プロ!?」と驚愕していた。
さらに、ぬいぐるみを取った直後、知らない人に「どうすれば取れるんですか?」とか質問もされた。
私は、そんなプロの技とかも知らないし、適当に「こんな感じ?」とやっただけだったので、大したことは教えられなかったけれど。
そのぬいぐるみは限定物だったらしく、その後ママ友の間で「ほしい」という話になってAmazonとか色々探してみたらしいんだけど、どこにも売っていなかったそうだ。

UFOキャッチャーをする時、私が操作する腕の間に子どもが立っていた。
彼は「取れるかな?」って、ジッと箱?の中を眺めていた。
その真剣な顔つきが愛おしくて、つい「応援して?」ってお願いした。
そしたら彼は大きな声で「がんばれー!がんばれー!」と応援してくれた。
私は本当に単純で、その声が嬉しくて、本当にぬいぐるみを取れてしまったのだ。
応援の力ってすごいなーって思った。
2つ目を取ろうとした時、もう1人が私の手元をバシバシ叩いて「僕もやりたい!!」って騒いだんだけど、応援してくれた子が「ダメだよ!今頑張ってくれてるんだから!」って阻止していたのも可愛かった。
でも、もちろん、数回やらせてあげた。

アイドルとファンが結婚…なんてたまに見るけれど、前まではよく理解出来なかったけど、応援してくれる人がそばにいるって最強だよなって、最近は思う。
私は…ずっと誰に応援されることもなく、ひとりでやれてしまったから…。
そのツケが今になって、きた感じがする。

映画『バケモノの子』が大好きなんだけど。
その中のセリフで【あいつは自分1人で強くなった。強くなってしまったんだ。それがあいつの才能であり不幸だ】とある。
でも九太と出会ったことによって、ひとりじゃなくなって、お互いに成長していった。
結局、最後に得られた強さは、ひとりのモノじゃなくなった。

九太の、最初の、【大嫌いだ】ってセリフも、昔自分がそっくりそのまんま、あの年齢くらいの時に叫んでいて、自分かって思うくらいだった。
そのことを大人になっても母親にからかわれたなー。
「よく“大嫌い、大嫌い”って言ってたよね~」って。
そら、暴力振るう親のどこを好きになれっていうんだよ。

私は……。

取り留めのない話になってしまった。
『いたずらはため息と共に』は、なんだかたくさん応援してもらえて、嬉しかった。
そう思えても、もう精神の限界に達してしまって…まだ書けそうにない。
まあ、きっと、作者がネガティブな状態で書いたって楽しい話は書けないだろうから、無理に書く必要もないんだろうけど。

近況ボードに書いた続き。
ルーンファクトリーで結婚相手に悩んでいたんだけど、ついに誰と結婚しようか決めた!
決めたんだけど、全員ととりあえず付き合ってから結婚したいから(サブストーリーを全部見たい)、まだ結婚できない…。(笑)
結局、めちゃくちゃ「好き!」って言ってくれる子にした。
「出会った時に運命を感じた」って言われて、もう、この子だ!ってなった。
すんごい単純😂

ゲームでも、すっごい「好き」って言われると嬉しいんだね。(笑)
マジで末期だな、私😇
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