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風船と命と女の子
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彼女はまだ処女だ。しかし綺麗だ。考えだしたらきりがない。好きだ。好きだ。好きだ。今宵も月に祈りを捧げる。風船をぷっくりふくらます。感じてきた。次の日。命が死んだ。二人の子供が消えた。神様。十字架を手に十字路を歩く。問題ない。何も問題ない。彼女の好きにすればいいさ。どんなふうに笑えばいい。どんなふうに泣けばいい。彼女は僕の方に歩いてきた。ドキドキが止まらない。愛していいの?恋していいの?右手を差し出して来る君。キスしたい。抱きしめたい。さぁどっち?分からない。わかるはずない。彼女が誰をパートナーにしたいなんて。僕か?あいつか?永遠の秘密。避妊か?流産か?さぁ選べばいいさ。好きにしておくれ。彼女は泣いた。僕は彼女の頭を撫でながらつぶやいた。大丈夫?こんな日もあるさ。そして彼女を抱きしめた。行こう。あの未来へ。十字路を歩く。十字架を手にして。神様。ありがとう。彼女もそっと笑った。
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