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踏み台恋愛
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踏み台にしてしまおう。彼女なんて。もういいや。終わってしまった恋なんて。そう僕はひとりまた走り出した。奇跡を信じて。手を繋ぐ。キスをする。抱きしめあう。その願いは叶ったのにまだ僕は孤独だ。初めてのデート。初めてのキス。初めてのエッチ。孤独感が僕を襲う。夢なら叶ったはずなのに。ひとり寂しく夜空を見上げた。月が輝いている。僕は生まれつき弱い人間だと思いこんでいた。確かにそうだ。夜中走るトラック。ああトラックの運転手頑張っているなぁ。そうだ。あきらめちゃだめだ。走らなきゃ。明日からまた。コンビニでコンドームを買う。何にもならない。わかっている。恋愛の踏み台クリアしなくちゃ。朝目覚めると彼女からのLINE。デートして渡すはずだった指輪を強く握りしめた。キスまであと少し。食事して部屋に誘う。こんな僕を愛してくれてありがとう。別れは辛い。わかってるよ。もう迷わない。踏み台恋愛。今日もまた階段をのぼる。
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