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第三章 我、太陽の如き愛の伯(おさ)とならん
第五十一話 初恋の果て(2)※
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右手は朱昂の胸の粒の周りをさすりながら、左手は下って尻から太ももをなでる。少し日に焼けたような色の手が真白い夜着の上をするすると這う。朱昂が両足を軽くよじらせた。ふうと鼻から息を吐く。伯陽が首を伸ばして唇の脇を吸うと、朱昂が顔を横向けて鼻がぶつかりそうな距離で見つめあう。美しい紅眼に見つめられて、じわ、と涙が浮かぶのが止められなかった。
とくんとくん。朱昂の瞳孔がわずかに収縮している。伯陽は唇を寄せると、朱昂のそれと重ね合わせた。見つめては吸い、離れては見つめる。伯陽の涙が頬を伝い落ちる。
朱昂が身じろぎするたび鳴る衣擦れと、くちゅくちゅというくちづけの音が頭をいっぱいにする。
「ん!」
背後から抱いたまま朱昂の体温に浸っていると、いつの間にか朱昂が手を後ろに回していた。白い手の甲が伯陽の足の間を押す。びくりと雄が震える。ふたりの体の間にある朱昂の右手が、ぎこちなく動いた。さすさす、と固くなった根をなでる。もどかしくて、眉根が寄った。
「勃ってる」
「勃つよ」
囁き声でからかうので、一言答えてまた顔を寄せる。朱昂は伯陽のくちづけをすんなりと受け入れた。
伯陽は唇をついばみながら、朱昂の夜着の中にもぐり込ませていた右手を動かした。胸を離れ、腹筋をなぞる。徐々に下っていく。
朱昂の左手が帯をほどいて、伯陽の右手は更に下りていく。へその縁をぐるぐるとなでると朱昂に舌の先を甘噛みされた。腰骨の辺りをさすると、ふ、ふ、と朱昂の息が上がり始める。伯陽の愛撫をねだるように大きく腰が揺れた。
「ん……」
朱昂の湿った吐息を聞いて、伯陽はいきなり体を起こして、ぼこりと浮き出た朱昂の腰骨の先にくちづけた。足の付け根に続く筋を舌でなぞる。思い切り吸う。赤い華が散って、すぐに白へと戻っていく。
「くっ! あぁ、ん……」
初めて朱昂が強い反応を返した。右足を立て、足の間に隠していた秘部を曝け出す。下着を中から力強く押す朱昂の雄を下着ごと伯陽の手が握った。上下にしごくと、朱昂の腕が伯陽の肩に伸びる。ぐいと掴まれ上体を起こした朱昂に顔を向けると、唇を熱いそれに覆われた。
伯陽の手は止まらない。親指と人差し指で下着ごとしごきつつ、残りの指を下着の中に入れ、陰嚢も含めて直に愛撫を施す。朱昂がびくびくと震えている。顔が離れた。朱昂の雄は興奮しきっていた。朱昂が肌を赤くしながら身もだえる。
「あぁっ、上手……!」
額を押さえ、長い黒髪を振りながら、朱昂が唸った。足の先までくねらせながら朱昂が放った悦びの一言に、伯陽は目の裏にバチバチっと雷が走る心地を覚えた。下着の中に手を滑り込ませ、手のひらで先端をこねる。
「あー、いい! 暁ちゃん!」
少し強めに握って、根元までゆっくりとしごく。
「はやくして、早くして、伯陽!」
「だめ、……だ」
「んー……」
だいぶ高まったが、絶頂には遠いだろう。不満げな声を出す朱昂から一度手を引く。朱昂がべたりと敷布に倒れた。羽織ったままの夜着は肩までずり上がり、下着には染みができている。
「邪魔……」
朱昂は夜着を脱ぎ捨て、下着も腰を少し浮かせて外してしまう。へそ近くまで勃ちあがっている陰茎をしごき、鈴口を濡らす先走りを指でこそぎ取る。
「べったべただ。伯陽~」
伯陽は頭の芯がビリビリに痺れた状態で、朱昂の続きをねだる声を聞く。
朱昂の足が敷布をパタパタと打つ。わがままいっぱいの声が伯陽伯陽としもべを呼ぶ。
伯陽はこめかみを押さえたい気持ちで帯を解き、下着も取った。
――朱昂め、俺に猫被ってやがったな!
意識が戻って十日、ようやく朱昂が本性をべろりと出した。苦労のせいかひどく冷静な男になったと思いきや、「伯陽~」とねだる声はかつてと何も変わらない。ねっとりと糸を引く己の下着に、ため息をつきそうだ。
伯陽は自分の性癖の根源と百数十年ぶりに対峙した。
――好き放題にさせるとまずいな……。
朱昂が自分だけに見せる奔放な姿が、自分だけに聞かせるわがままな声が一番好きだ。寝台の上で聞くと俄然破壊力が増すことも知った。
びくびくと弾んでいる自身をぐっと下に押さえる。手を離すとすぐに跳ね上がる。正直すぎて恥ずかしい。
気づけば朱昂がおとなしい。どうしたのかと寝そべったままの朱昂を見ると、朱昂は自分の股間に手を置いたまま目を見張って伯陽を見ていた。足の間に視線が集中しているのに気づいて、びくん、と腰が震える。さらに嵩を増すそれに、朱昂の眼差しに怯えが混じった。
「でかいな」
「うん? ――うん」
一番の商売道具だもん、とは言わないでおいた。「でかい」という評価は別に珍しくもないので、朱昂が呆然としている隙に足の間に移動する。色白なためか、朱昂の陰茎は伯陽のものよりずっと穏やかな色で、先だけが赤っぽい色をしていた。愛撫をはじめると、朱昂が足を少し広げる。
「朱昂だって大きいよ。体格違うのに長さはほとんど変わらないだろう」
「お前の方が長い」
「体格が違うって」
「というか太い」
「まあな。……朱昂」
朱昂から手を離して、両肘を朱昂の肩の横につけてくちづけた。夜のはじめは無理やり煽るように接吻してきた朱昂が、今は挨拶のようにそれに応じる。どこにも無駄な力が入っていない。
首、二の腕、胸、腹と朱昂の白い肌にくちづけてまわって、また足の間に戻って手を伸ばした。朱昂が人差し指で額をなでてくる。顔を足の間に近づけて、上目で朱昂を見た。
「くわえていいか」
とろんとした表情の朱昂が、小さくうなずいた。
とくんとくん。朱昂の瞳孔がわずかに収縮している。伯陽は唇を寄せると、朱昂のそれと重ね合わせた。見つめては吸い、離れては見つめる。伯陽の涙が頬を伝い落ちる。
朱昂が身じろぎするたび鳴る衣擦れと、くちゅくちゅというくちづけの音が頭をいっぱいにする。
「ん!」
背後から抱いたまま朱昂の体温に浸っていると、いつの間にか朱昂が手を後ろに回していた。白い手の甲が伯陽の足の間を押す。びくりと雄が震える。ふたりの体の間にある朱昂の右手が、ぎこちなく動いた。さすさす、と固くなった根をなでる。もどかしくて、眉根が寄った。
「勃ってる」
「勃つよ」
囁き声でからかうので、一言答えてまた顔を寄せる。朱昂は伯陽のくちづけをすんなりと受け入れた。
伯陽は唇をついばみながら、朱昂の夜着の中にもぐり込ませていた右手を動かした。胸を離れ、腹筋をなぞる。徐々に下っていく。
朱昂の左手が帯をほどいて、伯陽の右手は更に下りていく。へその縁をぐるぐるとなでると朱昂に舌の先を甘噛みされた。腰骨の辺りをさすると、ふ、ふ、と朱昂の息が上がり始める。伯陽の愛撫をねだるように大きく腰が揺れた。
「ん……」
朱昂の湿った吐息を聞いて、伯陽はいきなり体を起こして、ぼこりと浮き出た朱昂の腰骨の先にくちづけた。足の付け根に続く筋を舌でなぞる。思い切り吸う。赤い華が散って、すぐに白へと戻っていく。
「くっ! あぁ、ん……」
初めて朱昂が強い反応を返した。右足を立て、足の間に隠していた秘部を曝け出す。下着を中から力強く押す朱昂の雄を下着ごと伯陽の手が握った。上下にしごくと、朱昂の腕が伯陽の肩に伸びる。ぐいと掴まれ上体を起こした朱昂に顔を向けると、唇を熱いそれに覆われた。
伯陽の手は止まらない。親指と人差し指で下着ごとしごきつつ、残りの指を下着の中に入れ、陰嚢も含めて直に愛撫を施す。朱昂がびくびくと震えている。顔が離れた。朱昂の雄は興奮しきっていた。朱昂が肌を赤くしながら身もだえる。
「あぁっ、上手……!」
額を押さえ、長い黒髪を振りながら、朱昂が唸った。足の先までくねらせながら朱昂が放った悦びの一言に、伯陽は目の裏にバチバチっと雷が走る心地を覚えた。下着の中に手を滑り込ませ、手のひらで先端をこねる。
「あー、いい! 暁ちゃん!」
少し強めに握って、根元までゆっくりとしごく。
「はやくして、早くして、伯陽!」
「だめ、……だ」
「んー……」
だいぶ高まったが、絶頂には遠いだろう。不満げな声を出す朱昂から一度手を引く。朱昂がべたりと敷布に倒れた。羽織ったままの夜着は肩までずり上がり、下着には染みができている。
「邪魔……」
朱昂は夜着を脱ぎ捨て、下着も腰を少し浮かせて外してしまう。へそ近くまで勃ちあがっている陰茎をしごき、鈴口を濡らす先走りを指でこそぎ取る。
「べったべただ。伯陽~」
伯陽は頭の芯がビリビリに痺れた状態で、朱昂の続きをねだる声を聞く。
朱昂の足が敷布をパタパタと打つ。わがままいっぱいの声が伯陽伯陽としもべを呼ぶ。
伯陽はこめかみを押さえたい気持ちで帯を解き、下着も取った。
――朱昂め、俺に猫被ってやがったな!
意識が戻って十日、ようやく朱昂が本性をべろりと出した。苦労のせいかひどく冷静な男になったと思いきや、「伯陽~」とねだる声はかつてと何も変わらない。ねっとりと糸を引く己の下着に、ため息をつきそうだ。
伯陽は自分の性癖の根源と百数十年ぶりに対峙した。
――好き放題にさせるとまずいな……。
朱昂が自分だけに見せる奔放な姿が、自分だけに聞かせるわがままな声が一番好きだ。寝台の上で聞くと俄然破壊力が増すことも知った。
びくびくと弾んでいる自身をぐっと下に押さえる。手を離すとすぐに跳ね上がる。正直すぎて恥ずかしい。
気づけば朱昂がおとなしい。どうしたのかと寝そべったままの朱昂を見ると、朱昂は自分の股間に手を置いたまま目を見張って伯陽を見ていた。足の間に視線が集中しているのに気づいて、びくん、と腰が震える。さらに嵩を増すそれに、朱昂の眼差しに怯えが混じった。
「でかいな」
「うん? ――うん」
一番の商売道具だもん、とは言わないでおいた。「でかい」という評価は別に珍しくもないので、朱昂が呆然としている隙に足の間に移動する。色白なためか、朱昂の陰茎は伯陽のものよりずっと穏やかな色で、先だけが赤っぽい色をしていた。愛撫をはじめると、朱昂が足を少し広げる。
「朱昂だって大きいよ。体格違うのに長さはほとんど変わらないだろう」
「お前の方が長い」
「体格が違うって」
「というか太い」
「まあな。……朱昂」
朱昂から手を離して、両肘を朱昂の肩の横につけてくちづけた。夜のはじめは無理やり煽るように接吻してきた朱昂が、今は挨拶のようにそれに応じる。どこにも無駄な力が入っていない。
首、二の腕、胸、腹と朱昂の白い肌にくちづけてまわって、また足の間に戻って手を伸ばした。朱昂が人差し指で額をなでてくる。顔を足の間に近づけて、上目で朱昂を見た。
「くわえていいか」
とろんとした表情の朱昂が、小さくうなずいた。
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