憧れはすぐ側に

なめめ

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甘くて醒めない気持ち

29-6

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これが正解だったのかは分からないけど、律仁さんが良いと言っているんだから気にする必要はない……。分かっていても、前回のことがあるだけに、部屋へと案内されるのは内心で緊張していた。コンシェルジュさんに一礼をしてマンションのロビーを抜け、先を行く律仁さんの後ろを着いていく。

部屋に入るとそんな緊張している渉太を察したのか、律仁さんに「ゆっくり休みたいでしょ?シャワー先に入っておいで?」と寝巻きを渡されてた。「律仁さんは……?」と問いかけると「ドーム会場でシャワー浴びてきたから、それとも一緒に入る?」なんて揶揄われ、渉太は恥ずかしさのあまり「だ、大丈夫ですっ」と突っぱねるように応えては律仁さんの顔も見れずに颯爽とバスルームへと向かった。

バスルームに入りシャワーを浴びながらも
あれは律仁さんが自分の緊張を解くための言動だったのかと思うと律仁さんに気を遣わせてしまったみたいで少し申し訳なくなった。しかし、一度一人になった事で先程の身体が固まるほどの緊張を少しだけ解かすことができた。

シャワーから上がり、洗面台の上に置いておいた寝巻きを手に取る。前回の律仁さんのスウェットとは違う、濃いめの水色に裏起毛のの暖かそうなパジャマ。

着てみると自分にサイズがピッタリだった。
ずっと腕を撫でていたくなるほど手触りが良い。
まだ誰にも着られていないような新品そうだし、まさか、律仁さんが自分用に買ってくれたのだろうか……。

リビングへ戻ると律仁さんはソファに座りテーブルの上でノートパソコンを開いては、前屈みで何やら眉を顰め、映像を鑑賞しているようだった。
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