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花壇の青年
花壇の青年 2-1
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「なあ、あれ見ろよ」
放課後、教室を出て階段を下りると踊り場の窓に男子生徒三人が屯していた。生活指導の教師に目を付けられているであろう短髪の金髪の男を中心に赤茶髪でピアスを小鼻に付けてる奴と黒髪パーマの男が左右に並んでいる。
こういった明らかな不良の前を横切るのはどうも抵抗がある。亨自身も教師と交際という道理に外れた禁忌を犯しているが不良でもなんでもない。だからと言って真面目と言われたらそうでもない立ち位置だった。
兎に角、一目置かれてるやつにすれ違いもしたくないのは当然だ。階段の途中で足を止め、三人の様子を窺った。
「美化委員の大藪じゃん」
「あいつ、あんま教室こねーよな。花見てニヤニヤしてるよ。キショ」
「ちょっとさ、あいつからかってみね?なんか面白そうじゃん」
赤茶髪と金髪の奴らがゲラゲラと下品に笑っては明るい方がそう提案する。黒髪のヤツはその2人のやり取りを傍観しているだけだった。金髪の提案に赤茶の方が「賛成」と言うとその場を去って行ってしまう。
男達が去った後、窓の方へ近づき外を覗き込むと目線の先には校庭が見え、校舎の真下の花壇に人がいた。男達が言っていたように花壇にいる男は嬉しそうな顔をして花を眺めている。
ふと、何処かで見た事のある顔に亨は昼休みに保健室前ですれ違った男だということに気づいた。遊び心のない髪に地味な眼鏡。間違いない。ひょろひょろとモヤシみたいに華奢で頼りなさそう。
人付き合いが苦手そうな内気なタイプなんだとすぐに見てわかった。
放課後、教室を出て階段を下りると踊り場の窓に男子生徒三人が屯していた。生活指導の教師に目を付けられているであろう短髪の金髪の男を中心に赤茶髪でピアスを小鼻に付けてる奴と黒髪パーマの男が左右に並んでいる。
こういった明らかな不良の前を横切るのはどうも抵抗がある。亨自身も教師と交際という道理に外れた禁忌を犯しているが不良でもなんでもない。だからと言って真面目と言われたらそうでもない立ち位置だった。
兎に角、一目置かれてるやつにすれ違いもしたくないのは当然だ。階段の途中で足を止め、三人の様子を窺った。
「美化委員の大藪じゃん」
「あいつ、あんま教室こねーよな。花見てニヤニヤしてるよ。キショ」
「ちょっとさ、あいつからかってみね?なんか面白そうじゃん」
赤茶髪と金髪の奴らがゲラゲラと下品に笑っては明るい方がそう提案する。黒髪のヤツはその2人のやり取りを傍観しているだけだった。金髪の提案に赤茶の方が「賛成」と言うとその場を去って行ってしまう。
男達が去った後、窓の方へ近づき外を覗き込むと目線の先には校庭が見え、校舎の真下の花壇に人がいた。男達が言っていたように花壇にいる男は嬉しそうな顔をして花を眺めている。
ふと、何処かで見た事のある顔に亨は昼休みに保健室前ですれ違った男だということに気づいた。遊び心のない髪に地味な眼鏡。間違いない。ひょろひょろとモヤシみたいに華奢で頼りなさそう。
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