13 / 33
無意識の恋心
無意識の恋心③
しおりを挟む
「そんな驚かなくていいだろっ」
「ごめん、そんなつもりじゃ……」
旭はカメラを下げると、小上がりに腰を預けて座った遼人に視線を向ける。
「何それ?買ったの」
「あーうん。今日の午前中、部活の先輩と念願のカメラ買いに行ってたんだ。お腹空いたから、ついでに遼にも自慢したくて」
「ふーん」
カメラを掲げて笑顔で報告したが、興味ないのか遼人の返事は素気なかった。
そっぽを向いて口を尖らしている遼人が心なしか不機嫌なようにも見える。
反応は分かりきっていたが、旭はそんな彼の反応が面白くなくて遼人に向かってカメラを構えシャッターを切る。
カシャっとシャッター音が鳴った途端に、遼人が目を丸くしてこっちを振り向いてきた。
「お前、今撮った⁉」
「うん、撮った。遼の不機嫌顔」
撮った写真を見返すと、いつも見る遼人の仏頂面が面白くて、旭は思わず笑った。
「はぁ⁉ありえねぇ。見せろよ」
「ダメ、買ったばっかだし。一枚目が遼の仏頂面は不本意だけど、これはこれでいいから取っとく」
手を伸ばしてカメラを奪い取ろうとする遼人を避けて、電源を落とすと、カメラを急いで箱に仕舞った。
「さいあく……」
頭のタオルを取って、ボサボサの髪の毛を掻きむしる遼人が苛立っていることがよく分かる。
すると、丁度良く小母さんから「遼人くん、ラーメンできたから運んで」と声が聞こえてきて、遼人は舌打ちをすると気だるそうに厨房の方へと向かって行った。
遼人が旭の元へとおぼんに出来たて
のラーメンとチャーハンを乗せて、持ってくる。靴を脱いで小上がりに上がってくるとテーブルにそれらを置いた。
旭は「ありがとう」と遼人に向かって御礼を言うと、遼人は「どういたしまして」とそっぽを向いては、向かい側の座布団に座った。
「ごめん、そんなつもりじゃ……」
旭はカメラを下げると、小上がりに腰を預けて座った遼人に視線を向ける。
「何それ?買ったの」
「あーうん。今日の午前中、部活の先輩と念願のカメラ買いに行ってたんだ。お腹空いたから、ついでに遼にも自慢したくて」
「ふーん」
カメラを掲げて笑顔で報告したが、興味ないのか遼人の返事は素気なかった。
そっぽを向いて口を尖らしている遼人が心なしか不機嫌なようにも見える。
反応は分かりきっていたが、旭はそんな彼の反応が面白くなくて遼人に向かってカメラを構えシャッターを切る。
カシャっとシャッター音が鳴った途端に、遼人が目を丸くしてこっちを振り向いてきた。
「お前、今撮った⁉」
「うん、撮った。遼の不機嫌顔」
撮った写真を見返すと、いつも見る遼人の仏頂面が面白くて、旭は思わず笑った。
「はぁ⁉ありえねぇ。見せろよ」
「ダメ、買ったばっかだし。一枚目が遼の仏頂面は不本意だけど、これはこれでいいから取っとく」
手を伸ばしてカメラを奪い取ろうとする遼人を避けて、電源を落とすと、カメラを急いで箱に仕舞った。
「さいあく……」
頭のタオルを取って、ボサボサの髪の毛を掻きむしる遼人が苛立っていることがよく分かる。
すると、丁度良く小母さんから「遼人くん、ラーメンできたから運んで」と声が聞こえてきて、遼人は舌打ちをすると気だるそうに厨房の方へと向かって行った。
遼人が旭の元へとおぼんに出来たて
のラーメンとチャーハンを乗せて、持ってくる。靴を脱いで小上がりに上がってくるとテーブルにそれらを置いた。
旭は「ありがとう」と遼人に向かって御礼を言うと、遼人は「どういたしまして」とそっぽを向いては、向かい側の座布団に座った。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】俺はずっと、おまえのお嫁さんになりたかったんだ。
ペガサスサクラ
BL
※あらすじ、後半の内容にやや二章のネタバレを含みます。
幼なじみの悠也に、恋心を抱くことに罪悪感を持ち続ける楓。
逃げるように東京の大学に行き、田舎故郷に二度と帰るつもりもなかったが、大学三年の夏休みに母親からの電話をきっかけに帰省することになる。
見慣れた駅のホームには、悠也が待っていた。あの頃と変わらない無邪気な笑顔のままー。
何年もずっと連絡をとらずにいた自分を笑って許す悠也に、楓は戸惑いながらも、そばにいたい、という気持ちを抑えられず一緒に過ごすようになる。もう少し今だけ、この夏が終わったら今度こそ悠也のもとを去るのだと言い聞かせながら。
しかしある夜、悠也が、「ずっと親友だ」と自分に無邪気に伝えてくることに耐えきれなくなった楓は…。
お互いを大切に思いながらも、「すき」の色が違うこととうまく向き合えない、不器用な少年二人の物語。
主人公楓目線の、片思いBL。
プラトニックラブ。
いいね、感想大変励みになっています!読んでくださって本当にありがとうございます。
2024.11.27 無事本編完結しました。感謝。
最終章投稿後、第四章 3.5話を追記しています。
(この回は箸休めのようなものなので、読まなくても次の章に差し支えはないです。)
番外編は、2人の高校時代のお話。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
【完結】恋した君は別の誰かが好きだから
海月 ぴけ
BL
本編は完結しました。後日、おまけ&アフターストーリー随筆予定。
青春BLカップ31位。
BETありがとうございました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺が好きになった人は、別の誰かが好きだからーー。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
二つの視点から見た、片思い恋愛模様。
じれきゅん
ギャップ攻め
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
【完結・BL】春樹の隣は、この先もずっと俺が良い【幼馴染】
彩華
BL
俺の名前は綾瀬葵。
高校デビューをすることもなく入学したと思えば、あっという間に高校最後の年になった。周囲にはカップル成立していく中、俺は変わらず彼女はいない。いわく、DTのまま。それにも理由がある。俺は、幼馴染の春樹が好きだから。だが同性相手に「好きだ」なんて言えるはずもなく、かといって気持ちを諦めることも出来ずにダラダラと片思いを続けること早数年なわけで……。
(これが最後のチャンスかもしれない)
流石に高校最後の年。進路によっては、もう春樹と一緒にいられる時間が少ないと思うと焦りが出る。だが、かといって長年幼馴染という一番近い距離でいた関係を壊したいかと問われれば、それは……と踏み込めない俺もいるわけで。
(できれば、春樹に彼女が出来ませんように)
そんなことを、ずっと思ってしまう俺だが……────。
*********
久しぶりに始めてみました
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
寡黙な剣道部の幼馴染
Gemini
BL
【完結】恩師の訃報に八年ぶりに帰郷した智(さとし)は幼馴染の有馬(ありま)と再会する。相変わらず寡黙て静かな有馬が智の勤める大学の学生だと知り、だんだんとその距離は縮まっていき……
【完結】期限付きの恋人契約〜あと一年で終わるはずだったのに〜
なの
BL
「俺と恋人になってくれ。期限は一年」
男子校に通う高校二年の白石悠真は、地味で真面目なクラスメイト。
ある日、学年一の人気者・神谷蓮に、いきなりそんな宣言をされる。
冗談だと思っていたのに、毎日放課後を一緒に過ごし、弁当を交換し、祭りにも行くうちに――蓮は悠真の中で、ただのクラスメイトじゃなくなっていた。
しかし、期限の日が近づく頃、蓮の笑顔の裏に隠された秘密が明らかになる。
「俺、後悔しないようにしてんだ」
その言葉の意味を知ったとき、悠真は――。
笑い合った日々も、すれ違った夜も、全部まとめて好きだ。
一年だけのはずだった契約は、運命を変える恋になる。
青春BL小説カップにエントリーしてます。応援よろしくお願いします。
本文は完結済みですが、番外編も投稿しますので、よければお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる