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第8話 ボス戦 雷鳴鳥
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中ボスであるキメラとの戦闘は終わった。
俺の目的は、この階層のボスである。 より正確に言うならば、ボスを倒して料理配信をする事である。
「では、ここが目的地だぜ」
場所、開けた広場。 何もないように見えるだろう。
コメントでリスナーたちも反応する。
『何もないみたいだけど?』
『何もないよなぁ』
『何の成果も、得られませんでした!!!』
いい感じにコメント数が増えてる。 実は、ライブ配信でコメント数が増えるとプラットフォームの『おすすめ機能』から視聴者に紹介される。
つまり、同時接続者が増えるってわけだぜ。
「よし、それじゃ種明かしをしようかな」と俺は背中から弓を取り出した。
『え? 弓?』
『どこに隠してた? その弓?』
『背中? いや、無理だろ。そんな矢まで』
え? そう言えば説明してなかったなぁ。
「俺の背中には収納空間《アイテムボックス》がある」
「こうやって荷物を取り出せる」と実演をして見せた。
『不可視のリュックを背負ってるような物か?』
『へぇ~ それって便利なのか?』
『いや、そんな単純な物じゃない。理論上、無限の物流が可能なヤバイ物だ』
あぁ、どうやら視聴者に同業者がいるらしい。 元センバツ出身ってのが、ダンジョン配信者や元探索者界隈で広がって、ライブ配信を見てきているのだろう。
「まぁ、ダンジョンで身に付けた特殊能力だから、俺以外は使えないスキル・・・・・・アイテムじゃないから、金銭的価値は0円だけどな」
もしも、同名で同効果のアイテムを手に入れたら、近代兵器───戦闘機と同じくらいの金額で取引されるのだろうが・・・・・・
『そう言えば、前回の配信で調理道具とか取り出したのも?』
「あぁ、そうだぜ。今回も料理に使う道具が万全だ。楽しみにしてくれよな!」
それから俺は───
「よっ!」と矢にワイヤーを取り付けて、弓を空に向かって構えた。
「実は、ここに隠しルートがあるんだ。ボス部屋へ最短で到着できる」
空に向かって放たれ矢は空中で消えた。 空間が歪んでいる事を証明するように水の波紋みたい物が生まれている。
「俺の腕の防具。 籠手にはワイヤーを巻き取る機械、ウインチが仕込まれているんだぜ」
ウインチのスイッチを押す。ワイヤーが巻き取られて行くと・・・・・・
『え? ライガの体が浮かんで・・・・・・』
『もしかして、そのまま?』
『うわぁ! ライガが飛んだ!?』
俺は存在しないはずの空間に侵入した。
体が歪む。光が消えて暗くなる。 そして、再び色が世界に灯ると・・・・・・
「さて、戦うとしようぜ!!!」
ワープホールのようにボス部屋までショートカットした。
俺の前にはボスがいた。
形状だけ言うなら鳥。 しかし、全身に黄色い稲妻を身に付けている。
『雷鳴鳥《ボルトウィング》』
そう言う名前のモンスターだ。 鳥・・・・・・だが、ボスモンスターとあって体はデカい。
少なくとも対峙している俺が見上げるほどのサイズだ。
「本来は、空中に浮かび、上空から一方的な攻撃を狙ってくる厄介な敵だ。本来なら・・・・・・な?」
だが、俺も空中に浮かんでいる。
歪んだ空間を進んだためだろうか?
雷鳴鳥と同じ位置。 物理法則を無視した立ち位置だ。
「ちなみに、雷鳴鳥を倒すまで、俺は空中に浮かんだままだ。下手をすると一生、このままだから、いい子は真似するなよ?」
『真似しねぇよ!』
『あんただけだよ、そんな事するのは!』
『いや、待てよ・・・・・・どこにも出てない非公式な移動方法だ! こんなに簡単に公開していいもんじゃないだろ!』
あー やっぱり、俺の配信を現役のダンジョン配信者もチェックしてるんだな。
「いいんだよ。有益な情報を独占するつもりはない。それよりも俺の配信を楽しんでくれよ!」
すると雷鳴鳥が威圧してくる。
俺が、格好つけているのが気に入らないのか、無視していたのが気に入らないのか・・・・・・
気がつけば、雷鳴鳥が目前にいる。
瞬間移動に等しい高速移動。 その速度をそのままに嘴《くちばし》で俺の顔面を貫こうとしてきた。
「おっと・・・・・・いや、しまった!」
やはり、体がなまっているのか? 嘴は回避したが、その体に接触してしまった。
「うおぉ! 体に電撃が流れて・・・・・・痺れる! やべぇ、電気が流れて健康になっちまうぜ!」
『良いことじゃねぇか!』
『毎回、舐めプしてるから・・・・・・』
『体に電気を流しても健康にならねぇよ!』
痺れた体。ノロノロと動きながらでも雷鳴鳥の嘴や爪を避ける。
「うん、痺れた! 痺れた! 回復するまで10秒か。 触れるだけで雷撃攻撃・・・・・・やっぱり、厄介だなぁ」
『え? 触れると電撃を受けるの? それじゃどうやって倒すの???』
『・・・・・・確かに! ライガ、いつも素手だけど武器は???』
『あの弓矢があるだろ!』
コメントの言う通りだ。 正攻法の倒し方は武器や魔法による遠距離攻撃。
真っ向勝負、それも素手じゃ雷鳴鳥に触れただけでダメージを受ける。
「うん、本当の事を言えば、武器はある。魔法も使えたりする・・・・・・けど、それじゃ盛り上がらねぇよな!」
全身が雷で包まれている雷鳴鳥。 こいつらにも弱点がある。 それは───
「ここだ!」
今度は迫ってくる雷鳴鳥の攻撃を避ける。それと同時に、脚を掴んだ。
「こいつの脚と嘴! この部分には稲妻が走ってないんだぜ!」
そのまま、地面に向けて投げつける。 忘れているかもしれないが、コイツは空中戦だ。
地面に向かって落下していく雷鳴鳥。俺は、飛び込みのようなモーションから泳ぐような動きで追いかけていく。
『ちょwww 空中を泳ぐなwww』
『今回の撮れ高、ここだろwww』
『しかも、なんで平泳ぎなんだよw』
うるせぇ! リスナー全員で草を生やすな!
しかし、雷鳴鳥は地面と衝突しなかった。 衝突の直前にバランスを整え直し、追いかけてくる俺にカウンターを狙ってきた。
鋭い嘴が、俺の顔面を狙う。 最初の攻防と同じだ。ならば───
「その攻撃は、すでに見切っているぜ! いくぜ───秘技 真剣白刃取り」
両手の掌で迫り来る嘴を挟んで止める。
「今度こそは!」と俺は雷鳴鳥を地面に投げ飛ばした。
「・・・・・・やったか? いや! まだだ!」
最後の力だろうか? 雷鳴鳥は神速に等しい動きで、嘴を俺に向かって刺しにきた。
「だから! その攻撃は見切ったと言っただろ!」
俺は強く、強く固めた拳で───嘴を叩き折ってみせた。
「さすがに、これは立ってこれないだろ?」
そのまま、俺は地面に着地した。
最初に説明した通り、ボスを倒さなければ、地面に降りれない・・・・・・
つまり、雷鳴鳥に俺は完全勝利をしたって事だ!
俺の目的は、この階層のボスである。 より正確に言うならば、ボスを倒して料理配信をする事である。
「では、ここが目的地だぜ」
場所、開けた広場。 何もないように見えるだろう。
コメントでリスナーたちも反応する。
『何もないみたいだけど?』
『何もないよなぁ』
『何の成果も、得られませんでした!!!』
いい感じにコメント数が増えてる。 実は、ライブ配信でコメント数が増えるとプラットフォームの『おすすめ機能』から視聴者に紹介される。
つまり、同時接続者が増えるってわけだぜ。
「よし、それじゃ種明かしをしようかな」と俺は背中から弓を取り出した。
『え? 弓?』
『どこに隠してた? その弓?』
『背中? いや、無理だろ。そんな矢まで』
え? そう言えば説明してなかったなぁ。
「俺の背中には収納空間《アイテムボックス》がある」
「こうやって荷物を取り出せる」と実演をして見せた。
『不可視のリュックを背負ってるような物か?』
『へぇ~ それって便利なのか?』
『いや、そんな単純な物じゃない。理論上、無限の物流が可能なヤバイ物だ』
あぁ、どうやら視聴者に同業者がいるらしい。 元センバツ出身ってのが、ダンジョン配信者や元探索者界隈で広がって、ライブ配信を見てきているのだろう。
「まぁ、ダンジョンで身に付けた特殊能力だから、俺以外は使えないスキル・・・・・・アイテムじゃないから、金銭的価値は0円だけどな」
もしも、同名で同効果のアイテムを手に入れたら、近代兵器───戦闘機と同じくらいの金額で取引されるのだろうが・・・・・・
『そう言えば、前回の配信で調理道具とか取り出したのも?』
「あぁ、そうだぜ。今回も料理に使う道具が万全だ。楽しみにしてくれよな!」
それから俺は───
「よっ!」と矢にワイヤーを取り付けて、弓を空に向かって構えた。
「実は、ここに隠しルートがあるんだ。ボス部屋へ最短で到着できる」
空に向かって放たれ矢は空中で消えた。 空間が歪んでいる事を証明するように水の波紋みたい物が生まれている。
「俺の腕の防具。 籠手にはワイヤーを巻き取る機械、ウインチが仕込まれているんだぜ」
ウインチのスイッチを押す。ワイヤーが巻き取られて行くと・・・・・・
『え? ライガの体が浮かんで・・・・・・』
『もしかして、そのまま?』
『うわぁ! ライガが飛んだ!?』
俺は存在しないはずの空間に侵入した。
体が歪む。光が消えて暗くなる。 そして、再び色が世界に灯ると・・・・・・
「さて、戦うとしようぜ!!!」
ワープホールのようにボス部屋までショートカットした。
俺の前にはボスがいた。
形状だけ言うなら鳥。 しかし、全身に黄色い稲妻を身に付けている。
『雷鳴鳥《ボルトウィング》』
そう言う名前のモンスターだ。 鳥・・・・・・だが、ボスモンスターとあって体はデカい。
少なくとも対峙している俺が見上げるほどのサイズだ。
「本来は、空中に浮かび、上空から一方的な攻撃を狙ってくる厄介な敵だ。本来なら・・・・・・な?」
だが、俺も空中に浮かんでいる。
歪んだ空間を進んだためだろうか?
雷鳴鳥と同じ位置。 物理法則を無視した立ち位置だ。
「ちなみに、雷鳴鳥を倒すまで、俺は空中に浮かんだままだ。下手をすると一生、このままだから、いい子は真似するなよ?」
『真似しねぇよ!』
『あんただけだよ、そんな事するのは!』
『いや、待てよ・・・・・・どこにも出てない非公式な移動方法だ! こんなに簡単に公開していいもんじゃないだろ!』
あー やっぱり、俺の配信を現役のダンジョン配信者もチェックしてるんだな。
「いいんだよ。有益な情報を独占するつもりはない。それよりも俺の配信を楽しんでくれよ!」
すると雷鳴鳥が威圧してくる。
俺が、格好つけているのが気に入らないのか、無視していたのが気に入らないのか・・・・・・
気がつけば、雷鳴鳥が目前にいる。
瞬間移動に等しい高速移動。 その速度をそのままに嘴《くちばし》で俺の顔面を貫こうとしてきた。
「おっと・・・・・・いや、しまった!」
やはり、体がなまっているのか? 嘴は回避したが、その体に接触してしまった。
「うおぉ! 体に電撃が流れて・・・・・・痺れる! やべぇ、電気が流れて健康になっちまうぜ!」
『良いことじゃねぇか!』
『毎回、舐めプしてるから・・・・・・』
『体に電気を流しても健康にならねぇよ!』
痺れた体。ノロノロと動きながらでも雷鳴鳥の嘴や爪を避ける。
「うん、痺れた! 痺れた! 回復するまで10秒か。 触れるだけで雷撃攻撃・・・・・・やっぱり、厄介だなぁ」
『え? 触れると電撃を受けるの? それじゃどうやって倒すの???』
『・・・・・・確かに! ライガ、いつも素手だけど武器は???』
『あの弓矢があるだろ!』
コメントの言う通りだ。 正攻法の倒し方は武器や魔法による遠距離攻撃。
真っ向勝負、それも素手じゃ雷鳴鳥に触れただけでダメージを受ける。
「うん、本当の事を言えば、武器はある。魔法も使えたりする・・・・・・けど、それじゃ盛り上がらねぇよな!」
全身が雷で包まれている雷鳴鳥。 こいつらにも弱点がある。 それは───
「ここだ!」
今度は迫ってくる雷鳴鳥の攻撃を避ける。それと同時に、脚を掴んだ。
「こいつの脚と嘴! この部分には稲妻が走ってないんだぜ!」
そのまま、地面に向けて投げつける。 忘れているかもしれないが、コイツは空中戦だ。
地面に向かって落下していく雷鳴鳥。俺は、飛び込みのようなモーションから泳ぐような動きで追いかけていく。
『ちょwww 空中を泳ぐなwww』
『今回の撮れ高、ここだろwww』
『しかも、なんで平泳ぎなんだよw』
うるせぇ! リスナー全員で草を生やすな!
しかし、雷鳴鳥は地面と衝突しなかった。 衝突の直前にバランスを整え直し、追いかけてくる俺にカウンターを狙ってきた。
鋭い嘴が、俺の顔面を狙う。 最初の攻防と同じだ。ならば───
「その攻撃は、すでに見切っているぜ! いくぜ───秘技 真剣白刃取り」
両手の掌で迫り来る嘴を挟んで止める。
「今度こそは!」と俺は雷鳴鳥を地面に投げ飛ばした。
「・・・・・・やったか? いや! まだだ!」
最後の力だろうか? 雷鳴鳥は神速に等しい動きで、嘴を俺に向かって刺しにきた。
「だから! その攻撃は見切ったと言っただろ!」
俺は強く、強く固めた拳で───嘴を叩き折ってみせた。
「さすがに、これは立ってこれないだろ?」
そのまま、俺は地面に着地した。
最初に説明した通り、ボスを倒さなければ、地面に降りれない・・・・・・
つまり、雷鳴鳥に俺は完全勝利をしたって事だ!
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