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第15話 質問100本ノック
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「よぉ! たけプロ所属1年、獅堂ライガが配信を始めるぜ!」
今回は、ダンジョン攻略配信ではない。 ゲストを呼んでの『マシュマロ』配信だ。
マシュマロとは、匿名でメッセージや質問を送れるWEBのサービスだ。
VTuber界隈は、これを使って、ラジオ番組のお便りコーナーのように使う。
「さて、今回はゲストを呼んでいるぜ」と俺は呼び込む。
「超有名ブログ『ダンジョン配信者ボス戦 感想戦』の中の人……コスプレイヤーってマジ? 花峰ココロさんです!」
配信での画面が2分割され、花峰ココロが映された。
「はい、どうも! インタビューの依頼をしたら、こうなりました!」
どうしてこうなったのか?
……あの後、たけし社長の鶴の一言。
『あなたたち、企画としてインタビューを配信内でやりなさい。それが当事務所としての条件です!』
それで、こうなった。
突然のコラボ配信だったが、リスナーの反応は悪くない。
『初めて見た! こんな可愛い子が、あのブログ書いてたの!』
『最近、見始めたので楽しみ!』
『ワクワク!』
「それじゃ、今回の企画を説明していくぜ。事前にマシュマロで応募した質問に答えていく。質問は花峰ココロに読んでもらうぜ!」
「はい、質問は募集した中から私が厳選した90個。それに私個人の質問を10個加えて100個の質問をランダムにしていきます。よろしくお願いします!」
「つまり、マシュマロ100本ノック企画だ!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
……とは言え100個の質問に答えるには時間調整が必要だ。
1つの質問に3分くらい使って答えたする。 3分×100で5時間だ。
流石に質疑応答で5時間配信は無理がある。 視聴者も飽きてしまう。
だから、端的に素早く答えるのが基本となる。 もっとも、最初に予定している配信時間(1時間)を超えると強制終了する。
そのルールも説明しながら……
「それでは行きます!」
「おう、いつでも来い」
「好きな食べ物は?」
「いきなり、緩い質問だな。とりあえず肉だ……かつ丼!」
「配信中にやらかしたことありますか?」
「そうだなぁ……遊びにきていた妹の声が配信に乗った事かな」
「VTuberになる前は何していました? ダンジョン攻略チームのセンパツ隊だったって本当ですか?」
「ん~ これは本当。 マジ決死隊だったから、思い出したくない」
「憧れのVTuberは?」
「みんな好きだぜ。ただ、天池ユウさんはセンパツ隊でダンジョンに籠っていた時によく見てたなぁ」
「自分のサムネってどう思ってます? 下手、上手い?」
「下手ではないと思ってるが…… 本当に上手い人はすごい」
こうしてQ&Aは進んで行った。
こうやって質問を募集してみると、リスナーもダンジョン配信者としての俺に興味を強く持っている事がわかった。
明らかに、ココロが10個混ぜたという質問以上にダンジョン関係の質問が多い。
例えば───
「ダンジョンのモンスターって食べても大丈夫なんですか?」
「モンスターを倒すと強くなるんですか? ゲームでいうレベルアップのような感じで」
「今まで、一番強いと思ったモンスターは?」
うっかり、ダンジョンの最下層で戦って倒したボスの名前を言いそうになってしまった。 危ない、危ない……身バレする所だった。
100本の質問を処理するようなスピードで答え終えると……
「はい、ご苦労さまです。それじゃ、気になった箇所を深堀していこうと思います」
ん? いや、打ち合わせにないが?
「……謀ったな?」
「いや、何の事ですかね」とココロは惚ける。
どうやら、本当のインタビューはここから始まるみたいだ。
まるでマシュマロ100本ノックは前座。 本格的なインタビューに押され気味になってしまう。
言っちゃいけない事は……流石に漏らしてないよな?
1時間を予定していた配信時間は、終わって見ると2時間30分越えだ。
流石に疲れた。 ダンジョン配信では味わえない独特の疲労感だった。
「はい、それじゃお疲れさまでした」
「やってくれたな。騙されたよ」
「でも、ライガさんの事務所には許可を取ってますよ。事前に質問内容も添削していただきました」
「うちの社長は、あんな感じなのはわかっていただろ……」
「はい、おかげで助かりましたね」
「図太い性格だな。そうじゃないとインフルエンサ―は務まらないか。 ……ところでココロは配信をしないのか?」
「え? 私がですか?」
「あぁ、才能あると思う。それにダンジョン配信が好きでブログとかやってるんだろ? それじゃ、ダンジョン解説をしたり……」
「あっ! ライガさんの配信を同時視聴するのも良いですね。だったら、私も……」
「私も?」
「いえ、私もいろいろ面白い事を考えてみますね!」
「? あぁ、楽しみにしておく」
「はい! 楽しみにしておいてくださいね!」
彼女は乗り気だった。 これがきっかけで界隈を盛り上げてくれる配信者が生まれてくれるなら俺にとっても嬉しい事だ。
「それじゃ、今日のコラボはありがとうございました。また今度も───」
「あっ! ライガさん待ってください。今、変な情報が入って来たのですが……」
「変な情報? 俺に関すること?」
「はい、バグ田ゴンゾーの炎上道場ってチャンネルをご存知でしょうか?」
「あぁ、あの迷惑系YouTuberの? 確か、最近はVTuberをターゲットにしているって噂を聞くけど?」
迷惑系YouTuberってのを簡単に説明すると、法律やモラルを無視した行動で批判を浴びる事によって注目を集めるYouTuberのことだ。
過激な迷惑行為を行い、視聴者を獲得する。
嫌われたり、嫌がられたりするジャンルのYouTuberであるが、根強いファンもいたりする。
「はい、そのバグ田ゴンゾー氏なんですが、私の情報網では次のターゲットにライガさんを狙っているらしいです」
今回は、ダンジョン攻略配信ではない。 ゲストを呼んでの『マシュマロ』配信だ。
マシュマロとは、匿名でメッセージや質問を送れるWEBのサービスだ。
VTuber界隈は、これを使って、ラジオ番組のお便りコーナーのように使う。
「さて、今回はゲストを呼んでいるぜ」と俺は呼び込む。
「超有名ブログ『ダンジョン配信者ボス戦 感想戦』の中の人……コスプレイヤーってマジ? 花峰ココロさんです!」
配信での画面が2分割され、花峰ココロが映された。
「はい、どうも! インタビューの依頼をしたら、こうなりました!」
どうしてこうなったのか?
……あの後、たけし社長の鶴の一言。
『あなたたち、企画としてインタビューを配信内でやりなさい。それが当事務所としての条件です!』
それで、こうなった。
突然のコラボ配信だったが、リスナーの反応は悪くない。
『初めて見た! こんな可愛い子が、あのブログ書いてたの!』
『最近、見始めたので楽しみ!』
『ワクワク!』
「それじゃ、今回の企画を説明していくぜ。事前にマシュマロで応募した質問に答えていく。質問は花峰ココロに読んでもらうぜ!」
「はい、質問は募集した中から私が厳選した90個。それに私個人の質問を10個加えて100個の質問をランダムにしていきます。よろしくお願いします!」
「つまり、マシュマロ100本ノック企画だ!」
・・・
・・・・・・
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……とは言え100個の質問に答えるには時間調整が必要だ。
1つの質問に3分くらい使って答えたする。 3分×100で5時間だ。
流石に質疑応答で5時間配信は無理がある。 視聴者も飽きてしまう。
だから、端的に素早く答えるのが基本となる。 もっとも、最初に予定している配信時間(1時間)を超えると強制終了する。
そのルールも説明しながら……
「それでは行きます!」
「おう、いつでも来い」
「好きな食べ物は?」
「いきなり、緩い質問だな。とりあえず肉だ……かつ丼!」
「配信中にやらかしたことありますか?」
「そうだなぁ……遊びにきていた妹の声が配信に乗った事かな」
「VTuberになる前は何していました? ダンジョン攻略チームのセンパツ隊だったって本当ですか?」
「ん~ これは本当。 マジ決死隊だったから、思い出したくない」
「憧れのVTuberは?」
「みんな好きだぜ。ただ、天池ユウさんはセンパツ隊でダンジョンに籠っていた時によく見てたなぁ」
「自分のサムネってどう思ってます? 下手、上手い?」
「下手ではないと思ってるが…… 本当に上手い人はすごい」
こうしてQ&Aは進んで行った。
こうやって質問を募集してみると、リスナーもダンジョン配信者としての俺に興味を強く持っている事がわかった。
明らかに、ココロが10個混ぜたという質問以上にダンジョン関係の質問が多い。
例えば───
「ダンジョンのモンスターって食べても大丈夫なんですか?」
「モンスターを倒すと強くなるんですか? ゲームでいうレベルアップのような感じで」
「今まで、一番強いと思ったモンスターは?」
うっかり、ダンジョンの最下層で戦って倒したボスの名前を言いそうになってしまった。 危ない、危ない……身バレする所だった。
100本の質問を処理するようなスピードで答え終えると……
「はい、ご苦労さまです。それじゃ、気になった箇所を深堀していこうと思います」
ん? いや、打ち合わせにないが?
「……謀ったな?」
「いや、何の事ですかね」とココロは惚ける。
どうやら、本当のインタビューはここから始まるみたいだ。
まるでマシュマロ100本ノックは前座。 本格的なインタビューに押され気味になってしまう。
言っちゃいけない事は……流石に漏らしてないよな?
1時間を予定していた配信時間は、終わって見ると2時間30分越えだ。
流石に疲れた。 ダンジョン配信では味わえない独特の疲労感だった。
「はい、それじゃお疲れさまでした」
「やってくれたな。騙されたよ」
「でも、ライガさんの事務所には許可を取ってますよ。事前に質問内容も添削していただきました」
「うちの社長は、あんな感じなのはわかっていただろ……」
「はい、おかげで助かりましたね」
「図太い性格だな。そうじゃないとインフルエンサ―は務まらないか。 ……ところでココロは配信をしないのか?」
「え? 私がですか?」
「あぁ、才能あると思う。それにダンジョン配信が好きでブログとかやってるんだろ? それじゃ、ダンジョン解説をしたり……」
「あっ! ライガさんの配信を同時視聴するのも良いですね。だったら、私も……」
「私も?」
「いえ、私もいろいろ面白い事を考えてみますね!」
「? あぁ、楽しみにしておく」
「はい! 楽しみにしておいてくださいね!」
彼女は乗り気だった。 これがきっかけで界隈を盛り上げてくれる配信者が生まれてくれるなら俺にとっても嬉しい事だ。
「それじゃ、今日のコラボはありがとうございました。また今度も───」
「あっ! ライガさん待ってください。今、変な情報が入って来たのですが……」
「変な情報? 俺に関すること?」
「はい、バグ田ゴンゾーの炎上道場ってチャンネルをご存知でしょうか?」
「あぁ、あの迷惑系YouTuberの? 確か、最近はVTuberをターゲットにしているって噂を聞くけど?」
迷惑系YouTuberってのを簡単に説明すると、法律やモラルを無視した行動で批判を浴びる事によって注目を集めるYouTuberのことだ。
過激な迷惑行為を行い、視聴者を獲得する。
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