46 / 121
第46話『アルネウラ戦』 ※おまけ
しおりを挟む
※注意
物語の展開、文字数、投稿時間の関係でカットしたアルラウネ戦ですが、おまけ回として投稿することにしました。
(読み飛ばしても物語の進行的には問題ありません)
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
『アルラウネ』
ボス部屋の扉を開く。 重厚な扉は軋むような音を立てる。
あるいは───
侵入者を知らせるために、鉄が擦り合う異音がでるような仕掛けだったのかも知れない。
その部屋の主は、こちらを待ち構えていた。
この階層のボスは『アルラウネ』───植物系モンスターだ。
女性的なフォルムを持つ植物。 ただし、その女性部分は巨人である。
ならば、アルラウネを簡単に説明するならば─── 青々しい植物で形成された女性巨人─── となるだろう。
その背中には触手のように自由に動く枝が何本もある。
やがて、足元───根の部分が地面に亀裂を生み、地上に姿を見せた。
枝のように俺に向けられている巨人の武器である。
そして───
「あああああああああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
!!!」
咆哮による威圧。 雄たけびだけで、空気を激しく揺さぶる。
バチバチと服や髪に空気が当たる感触がある。
「というわけで、こちらが目的のボス、アルラウネだぜ! こいつを倒したら、チャンネル登録、高評価の方をよろしく頼むぞ!」
『いやいや、軽っ! そしてボス怖っ!』
『変に女性ぽいのがホラー』
『コイツから新鮮な野菜が採取できるってマ!?!?』
「そうだな。確かに怖い見た目だけど、採取できる食材は、地上で取れる高級野菜と同じくらいだ……安全に美味しい野菜を供給してくれる農家さんに感謝だな!」
命を賭けて美味しい野菜を採取するなら、お金を出して美味しい野菜を購入した方が良いに決まってる。
ただし、俺みたいに命を賭ける事が収益になる配信者は除いての話だ。
そんな事を考えているとアルラウネが攻撃を開始してきた。
枝と根。 それを巨大な鞭のように撓《しな》らせてくる。
「まるで津波だな……」
互いに接触し、弾き合いながら、それでも俺に向かって来る物量攻撃。
俺が避けた後には破壊の痕跡。 地面を抉《えぐ》りながら進む攻撃は、無防備に受ければ俺だって無事にはすまないだろう。
「最近、俺の配信を参考にボス狩りをしてる配信者も増えてきたから、アドバイスが1つ───うかつに近づくな」
『ふむふむ?』
『なぜなぜ? どうして?』
『いるのかよ、参考にしている奴ら』
やっぱり、コメントを見る限り、他のダンジョン配信者も多くみているようだ。
ボスの攻略動画は需要があるけど、数が少ないからな。
「アルラウネは自分を中心に花粉をばら撒いてる。ここからでも光の加減で見えると思うけど……」
『うげ、花粉症なんだよな。俺』
『おのれ! こいつ、杉モンスターかよ!』
『許さまじき、花粉』
おっと、花粉症の方々が怒り狂ってらっしゃるぜ。
「あの花粉に触れたら、状態異常のオンパレードだ。 毒、睡眠、麻痺、混乱、暗闇、魅了、石化……」
『ち、近づけねぇ!』
『花粉のレベルが違った』
『戦士タイプだと詰む? やっぱり魔法必須?』
「おっ! 良い質問だ。魔法が使えなくても簡単な対策があるぞ」
俺は、収納空間から松明を取り出した。 火をつけて───
「とりゃ!」と投擲。
炎がアルラウネに近づいていくと─── 一瞬でアルラウネは業火に包まれた。
『はぁ! 何やったの!』
『えぇ! 全身があんなに激しく燃えてる』
『何か、引火したのか?』
「あぁ、花粉……要するに細かい粒子だ。それを大量にばら撒いてる所に火を近づけると……?」
『粉塵爆破だ!』
「はい、ご名答。これだけで簡単に花粉を封じる事ができるんだぜ」
『……っていうか、松明の投擲だけで倒せない?』
『このまま焼け死にそうな勢いなんですが?』
『あっ! 野菜が焼き野菜になってしまう!』
「あぁ、それは大丈夫だぜ。 よく見ておきな」
『炎の勢いが弱まっていってる?』
コメント言う通りだ。 最初は天井まで到達していた炎の勢いは無くなり、鎮火していった。
「コイツ、アルラウネは体内に大量の水分を溜めている。サボテンとかアロエと同じだな。だから、植物系モンスターでも珍しい炎耐性持ちなんだぜ」
燃やされた怒りだろうか? アルラウネは、俺に向かって───
「あああああああああああああああAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
───再び咆哮。 怒りの雄たけびと共に、枝と根の物量攻撃を俺に放ってくる。
「ふん! せいっ! おりゃ!」と拳を振るって、アルラウネの攻撃を捌きながら、前に─── 前に── 前に───
前進。
ちなみに俺は、アルネウラの攻撃を捌くだけではなく、ついでに手刀を振るっていた。
俺がアルラウネの目前にたどり着いた頃には、枝と根のほとんどが伐採されていたりした。
「あああぁぁ? うぅ! うううううぅぅぅぅ!」と、咆哮が悲しそうになっているのは気のせいだろうか?
まぁ、トドメをさしてやろう。 俺は飛び上がると、その顔面に拳を振った。
物語の展開、文字数、投稿時間の関係でカットしたアルラウネ戦ですが、おまけ回として投稿することにしました。
(読み飛ばしても物語の進行的には問題ありません)
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
『アルラウネ』
ボス部屋の扉を開く。 重厚な扉は軋むような音を立てる。
あるいは───
侵入者を知らせるために、鉄が擦り合う異音がでるような仕掛けだったのかも知れない。
その部屋の主は、こちらを待ち構えていた。
この階層のボスは『アルラウネ』───植物系モンスターだ。
女性的なフォルムを持つ植物。 ただし、その女性部分は巨人である。
ならば、アルラウネを簡単に説明するならば─── 青々しい植物で形成された女性巨人─── となるだろう。
その背中には触手のように自由に動く枝が何本もある。
やがて、足元───根の部分が地面に亀裂を生み、地上に姿を見せた。
枝のように俺に向けられている巨人の武器である。
そして───
「あああああああああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
!!!」
咆哮による威圧。 雄たけびだけで、空気を激しく揺さぶる。
バチバチと服や髪に空気が当たる感触がある。
「というわけで、こちらが目的のボス、アルラウネだぜ! こいつを倒したら、チャンネル登録、高評価の方をよろしく頼むぞ!」
『いやいや、軽っ! そしてボス怖っ!』
『変に女性ぽいのがホラー』
『コイツから新鮮な野菜が採取できるってマ!?!?』
「そうだな。確かに怖い見た目だけど、採取できる食材は、地上で取れる高級野菜と同じくらいだ……安全に美味しい野菜を供給してくれる農家さんに感謝だな!」
命を賭けて美味しい野菜を採取するなら、お金を出して美味しい野菜を購入した方が良いに決まってる。
ただし、俺みたいに命を賭ける事が収益になる配信者は除いての話だ。
そんな事を考えているとアルラウネが攻撃を開始してきた。
枝と根。 それを巨大な鞭のように撓《しな》らせてくる。
「まるで津波だな……」
互いに接触し、弾き合いながら、それでも俺に向かって来る物量攻撃。
俺が避けた後には破壊の痕跡。 地面を抉《えぐ》りながら進む攻撃は、無防備に受ければ俺だって無事にはすまないだろう。
「最近、俺の配信を参考にボス狩りをしてる配信者も増えてきたから、アドバイスが1つ───うかつに近づくな」
『ふむふむ?』
『なぜなぜ? どうして?』
『いるのかよ、参考にしている奴ら』
やっぱり、コメントを見る限り、他のダンジョン配信者も多くみているようだ。
ボスの攻略動画は需要があるけど、数が少ないからな。
「アルラウネは自分を中心に花粉をばら撒いてる。ここからでも光の加減で見えると思うけど……」
『うげ、花粉症なんだよな。俺』
『おのれ! こいつ、杉モンスターかよ!』
『許さまじき、花粉』
おっと、花粉症の方々が怒り狂ってらっしゃるぜ。
「あの花粉に触れたら、状態異常のオンパレードだ。 毒、睡眠、麻痺、混乱、暗闇、魅了、石化……」
『ち、近づけねぇ!』
『花粉のレベルが違った』
『戦士タイプだと詰む? やっぱり魔法必須?』
「おっ! 良い質問だ。魔法が使えなくても簡単な対策があるぞ」
俺は、収納空間から松明を取り出した。 火をつけて───
「とりゃ!」と投擲。
炎がアルラウネに近づいていくと─── 一瞬でアルラウネは業火に包まれた。
『はぁ! 何やったの!』
『えぇ! 全身があんなに激しく燃えてる』
『何か、引火したのか?』
「あぁ、花粉……要するに細かい粒子だ。それを大量にばら撒いてる所に火を近づけると……?」
『粉塵爆破だ!』
「はい、ご名答。これだけで簡単に花粉を封じる事ができるんだぜ」
『……っていうか、松明の投擲だけで倒せない?』
『このまま焼け死にそうな勢いなんですが?』
『あっ! 野菜が焼き野菜になってしまう!』
「あぁ、それは大丈夫だぜ。 よく見ておきな」
『炎の勢いが弱まっていってる?』
コメント言う通りだ。 最初は天井まで到達していた炎の勢いは無くなり、鎮火していった。
「コイツ、アルラウネは体内に大量の水分を溜めている。サボテンとかアロエと同じだな。だから、植物系モンスターでも珍しい炎耐性持ちなんだぜ」
燃やされた怒りだろうか? アルラウネは、俺に向かって───
「あああああああああああああああAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
───再び咆哮。 怒りの雄たけびと共に、枝と根の物量攻撃を俺に放ってくる。
「ふん! せいっ! おりゃ!」と拳を振るって、アルラウネの攻撃を捌きながら、前に─── 前に── 前に───
前進。
ちなみに俺は、アルネウラの攻撃を捌くだけではなく、ついでに手刀を振るっていた。
俺がアルラウネの目前にたどり着いた頃には、枝と根のほとんどが伐採されていたりした。
「あああぁぁ? うぅ! うううううぅぅぅぅ!」と、咆哮が悲しそうになっているのは気のせいだろうか?
まぁ、トドメをさしてやろう。 俺は飛び上がると、その顔面に拳を振った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる