VTuberでもできるダンジョン配信!

チョーカ-

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第60話 久々のモンスター戦闘

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 今回のダンジョン配信は『夢食いの階層』と言われる階層。 

 足元が見えない事を利用した罠が多い。 

 出現するモンスターも人型が多く、罠に誘導するような知性も持ち合わせている。

 まぁ、厄介な場所─── 

「おっ! さっそく、モンスターと遭遇だぜ!」

 現れたのは、やっぱり人型のモンスター。 紫と桃色の甲冑・・・・・・派手なモンスターたちだ。

 大剣を構えて、じりじりと接近してきている。 しかし、それは囮だ。

 本命は、離れた場所で伏せている奴。 隠れた弓兵がこちらが狙っている。

 そして、それが俺に向かって放たれた。

「うん、もっと気配を消すところから練習しようか?」

 俺は矢を空中で掴んだ。 そのまま、それを投げ返すと弓兵は、瘴気を漏らして消滅していった。

 他の甲冑モンスターたち、作戦失敗していたのがショックだたようだ。

 僅かな時間であるが、完全に膠着した。 その隙に甲冑を叩き割るように殴り倒した。

「まずは3匹討伐と・・・・・・食べれそうなアイテムドロップもなしか」

 さて、次に・・・・・・あれ? 変なモンスターがいる。

「クマのぬいぐるみ・・・・・・レアモンスターだ!」

 可愛らしいぬいぐるみが歩いている。コメント欄も反応している。

『クマ……だよな? ぬいぐるみの?』

『なんだあれ? 動物系モンスターなのか? ゴーレムとかと同類?』

『あら、可愛い!』

『初めて見るレアモンスターだ! いや、なにあれ? 可愛よ!』

『く、クマ―?』

 可愛いと視聴者にも好評なモンスター。しかし、近づくと見上げるほど巨大なクマのぬいぐるみだった。

 なんか、デカい!

「・・・・・・いや、グリズリーとか狂暴な熊と同じくらい。あるいは、それ以上にデカイぞ!」

 可愛らしい見た目とは裏腹に口から凶悪な牙が光って見える。 

 爪も鋭利だ。 あれで殴られたら人間なんてひとたまりも・・・・・・

「・・・・・・痛っ! 爪で殴ってきやがった! 俺じゃなかったら即死だぞ!」

 痛ててて、それも連続で殴ってきた。 爪を立てるな、爪を!

 俺は殴ってくるクマの腕を掴むと、そのまま投げ飛ばす。

 一本背負いってやつだ。 投げた勢いのまま、俺は腕を外さず───

 バキッ

 ───と木が割れるような音が響いた。

 腕十字固め

 関節技でクマの腕を折った音だ。 

「グッ! グワアアアアアアぁぁぁぁぁぁ!!!」

 よほど痛かったのだろう。クマの口から慟哭が飛び出した。

『熊に関節技!? 効果あるんだ!』

『すげぇ音したぞ。骨を折るってあんな音するんだ!』

『やりやがった! マジかよ、あの野郎! やりやがった!』

 視聴者も大盛り上がり……ちょっと魅せプ(魅了するようなプレイって意味)も意識してみたからよかった。

 「悪い! そりゃ痛いよなぁ。動物虐待にならないように、今すぐにでも楽にしてやるからな!」

 俺は、素早くクマの頭部を蹴り飛ばし、戦いに決着をつけたのだった。

『無慈悲が過ぎるぜ』とコメントで突っ込まれたが、スルーしておこう!

「むむむ! クマ肉くらいはドロップすると思ったけど何もなしか・・・・・・運が悪すぎる気がする」

 クマ肉かぁ。食べたかったなぁ・・・・・・さすがにジビエ料理の経験はないけど。

 熊って手が高級食材なんだっけ? ハチミツが手に染み込んでるとか、なんとか・・・・・・

 そんな事を考えながら、次に進む。 

 なんとなく「運が悪いなぁ~」って感じだが、それからは大きなトラブルもなく目的地に到着した。

 目的地。つまりはボスの部屋だ。 

 大きな扉の向こう側にいるのがボス。名前は───『夢喰獣メルムナイト』

「名前のナイトの部分から騎士の姿をしたモンスターを連想するかもしれないけど、実物は全然違う。あんな感じだ」

 俺の目前に現れたボス『夢喰獣メルムナイト』だったが、その姿に騎士の要素は1つもない。

 どちらかと言えば獣系ではあるが───

「まぁ、要するに空に浮かんでいる巨大なタコさんだな。今日はたこ焼きパーティで盛り上がろうぜ!」

 俺の言葉が通じてるのか疑問だが、空飛ぶメルヘンなタコ───『夢喰獣メルムナイト』はボスモンスターの流儀に則り、俺に向かって咆哮を放った。

 戦闘が開始される。 まずは─── 8本の脚が鞭のように動いて、俺への連続攻撃が開始された。



  
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