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第61話『夢喰獣メルムナイト』
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『夢喰獣メルムナイト』
宙に浮かんでいるタコ型の巨大ボス。 簡単に説明すると、そんな感じのモンスターだ。
だが、強い!
ががががががががが……と異音が鳴り響いている。
メルムナイトの8本足が、連続して地面を砕いている破壊音だ。
「こいつの特徴は、ステージ破壊だな」
床が砕けた後には、底が見えない黒い空間が広がっている。
「ただでさえ、床に罠が設置されているのに早く倒さないと足場がなくなっていくぜ。ゲームじゃ、こういうのをギミックボスって言うのかな?」
『迫力がすげぇ!』
『平然と避けながら言ってる場合かっ!』
『逃げろ逃げろ逃げ……早く倒さないとヤバイって……コト!?』
超がつくド迫力映像だろ? コメントの速度も早まっている。
夢喰獣《メルムナイト》は、どんどん足場を破壊していく。 このままだと立てる場所がなくなる。
「ちょっと、このままだとヤバイかな?」と俺は逃げ回っている足を止めた。
『なにやってんの!?』
『逃げろ、逃げろ!』
『どうするつもりだ!?!?』
メルムナイトの足。人間3人分の胴体くらいの太さだ。
その質量が俺に向かって振り落とされていく。
「まぁ───けいとりあえず、切り落とすか」
手刀。 俺の手の切れ味だったら、怪物の足くらいは切断できる。
予想通り、切断された巨足が宙に舞う。 1本だけじゃない。
一瞬の時間、8本の全てを切り落とした。
これでメルムナイトの攻撃手段はなくなったはず。 しかし、痛覚がないのだろう。
まだ、メルムナイトの闘志に衰えは感じない。 それどころか・・・・・・
『なんか、ボスの体・・・・・・でかくなってないか!』
「おっ! コメントでも気づく人が出てきたみたいだな。 コイツは追い詰められると膨らむ性質がある。次の攻撃は状態異常のオンパレードだぜ!」
俺の予想通りだった。 メルムナイトは口からピンク色の液体を吐き出した。
「面白いよな、コイツ。タコみたいな見た目なのにイカみたいに墨を吐くんだぜ」
『いや、大丈夫なの? その液体?』
『状態異常のオンパレードって自分で言ってたけど?』
『墨を吐くのはイカだけじゃなくタコも同じ定期』
え!? イカじゃなくてタコも墨を吐くんだ!?
マジか、勘違いしてたわ・・・・・・なんてショックを受けていると、メルムナイトから吐き出されたピンク色の液体は、煙のように変化して俺を包んだ。
「この煙の効果は、猛毒、混乱、眠り、発狂、暗闇、幻覚、疲労困憊・・・・・・などなど」
まぁ、俺は状態異常が無効化されるので、無意味なんだけどね。
煙が晴れると、夢喰獣は襲いかかってきた。 いつの間にか切断した足は生えて元に戻っている。
「実は、コイツの厄介な所は、再生能力だったりするんだよな」
俺は、夢喰獣の攻撃を拳で弾く。 俺に攻撃は当たらない。
それを相手もわかったのだろう。 その顔が膨らむ。
「ん? 状態異常攻撃? 俺に効かないとわかって───」
だが、その目的にすぐに気づく。
「あっ、目潰しか。ついでに水圧で攻撃しようとしてる?」
それも無駄だ。 視力が失われて戦えないようじゃダンジョン配信者なんてできない。
「でもまぁ、服が汚れるのは嫌だなぁ。弾くか・・・・・・」
吹き掛けられる液体も拳で叩き落とす。 そのまま、歩いて距離を詰める。
「・・・・・・はい、お疲れさん!」
俺は打撃を叩き込んだ。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「さて、ここからがお楽しみだ」
夢喰獣メルモナイト。 それを倒して手に入れた食材を見せる。
「すげぇ、デカいだろ? このタコの足! コイツを今から調理していくぜ」
デカい=インパクトが強いって事だ。 みんな、何を作るか興味津々な感じ。
『デカすぎだろ・・・・・・』
『タコ料理? たこ飯? いや、たこ焼きかな?』
『まぁ、たこ焼きだよな? 茹でたり、生で食べないよな?』
コメント欄は、正解だった。 まぁ、たこ焼きだよね?
「────というわけでたこ焼きを作って行きます!」
宙に浮かんでいるタコ型の巨大ボス。 簡単に説明すると、そんな感じのモンスターだ。
だが、強い!
ががががががががが……と異音が鳴り響いている。
メルムナイトの8本足が、連続して地面を砕いている破壊音だ。
「こいつの特徴は、ステージ破壊だな」
床が砕けた後には、底が見えない黒い空間が広がっている。
「ただでさえ、床に罠が設置されているのに早く倒さないと足場がなくなっていくぜ。ゲームじゃ、こういうのをギミックボスって言うのかな?」
『迫力がすげぇ!』
『平然と避けながら言ってる場合かっ!』
『逃げろ逃げろ逃げ……早く倒さないとヤバイって……コト!?』
超がつくド迫力映像だろ? コメントの速度も早まっている。
夢喰獣《メルムナイト》は、どんどん足場を破壊していく。 このままだと立てる場所がなくなる。
「ちょっと、このままだとヤバイかな?」と俺は逃げ回っている足を止めた。
『なにやってんの!?』
『逃げろ、逃げろ!』
『どうするつもりだ!?!?』
メルムナイトの足。人間3人分の胴体くらいの太さだ。
その質量が俺に向かって振り落とされていく。
「まぁ───けいとりあえず、切り落とすか」
手刀。 俺の手の切れ味だったら、怪物の足くらいは切断できる。
予想通り、切断された巨足が宙に舞う。 1本だけじゃない。
一瞬の時間、8本の全てを切り落とした。
これでメルムナイトの攻撃手段はなくなったはず。 しかし、痛覚がないのだろう。
まだ、メルムナイトの闘志に衰えは感じない。 それどころか・・・・・・
『なんか、ボスの体・・・・・・でかくなってないか!』
「おっ! コメントでも気づく人が出てきたみたいだな。 コイツは追い詰められると膨らむ性質がある。次の攻撃は状態異常のオンパレードだぜ!」
俺の予想通りだった。 メルムナイトは口からピンク色の液体を吐き出した。
「面白いよな、コイツ。タコみたいな見た目なのにイカみたいに墨を吐くんだぜ」
『いや、大丈夫なの? その液体?』
『状態異常のオンパレードって自分で言ってたけど?』
『墨を吐くのはイカだけじゃなくタコも同じ定期』
え!? イカじゃなくてタコも墨を吐くんだ!?
マジか、勘違いしてたわ・・・・・・なんてショックを受けていると、メルムナイトから吐き出されたピンク色の液体は、煙のように変化して俺を包んだ。
「この煙の効果は、猛毒、混乱、眠り、発狂、暗闇、幻覚、疲労困憊・・・・・・などなど」
まぁ、俺は状態異常が無効化されるので、無意味なんだけどね。
煙が晴れると、夢喰獣は襲いかかってきた。 いつの間にか切断した足は生えて元に戻っている。
「実は、コイツの厄介な所は、再生能力だったりするんだよな」
俺は、夢喰獣の攻撃を拳で弾く。 俺に攻撃は当たらない。
それを相手もわかったのだろう。 その顔が膨らむ。
「ん? 状態異常攻撃? 俺に効かないとわかって───」
だが、その目的にすぐに気づく。
「あっ、目潰しか。ついでに水圧で攻撃しようとしてる?」
それも無駄だ。 視力が失われて戦えないようじゃダンジョン配信者なんてできない。
「でもまぁ、服が汚れるのは嫌だなぁ。弾くか・・・・・・」
吹き掛けられる液体も拳で叩き落とす。 そのまま、歩いて距離を詰める。
「・・・・・・はい、お疲れさん!」
俺は打撃を叩き込んだ。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「さて、ここからがお楽しみだ」
夢喰獣メルモナイト。 それを倒して手に入れた食材を見せる。
「すげぇ、デカいだろ? このタコの足! コイツを今から調理していくぜ」
デカい=インパクトが強いって事だ。 みんな、何を作るか興味津々な感じ。
『デカすぎだろ・・・・・・』
『タコ料理? たこ飯? いや、たこ焼きかな?』
『まぁ、たこ焼きだよな? 茹でたり、生で食べないよな?』
コメント欄は、正解だった。 まぁ、たこ焼きだよね?
「────というわけでたこ焼きを作って行きます!」
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