VTuberでもできるダンジョン配信!

チョーカ-

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第77話  既視感の通路 その③

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 あらすじ!

 ダンジョンで未発見の通路を発見! 強烈な既視感に襲われる!

 どうやら、この通路はループしてるみたいだ。 

 出られない! どうしょう!

 そして、始まった殺人ピエロとの戦闘。 瞬殺で、ぶっ飛ばす!

 だが、このピエロ・・・・・・ループしてる! 何度、ぶっ飛ばしても完全回復しても、戻ってくる!

 あれ? もしかして、何度かループすると俺の記憶が消えるのか! 

 なるほど、俺が知らない間に何度もピエロと戦っているのか! 道理で簡単に倒せないと思ったぜ。  

 あれ? これの説明もループしてるかと思って焦ったぜ!

 ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~

「はい、今の状態を説明してみたぜ!」

 俺は視聴者に現状を解説してみた。

『なるほど・・・・・・?』

『え? 俺らも記憶改竄が起きてねぇ?』

『つまり、このピエロはライガと何度も戦っていて、対策を取ってるということ?』

 うんうん、視聴者の理解は早くて助かる。 

 『視聴者は配信者に似てくる!』

 ───なんて言葉があるけど、 俺の配信を見ることで、みんなの戦闘考察力や理解度が高くなっているのかもしれない。
 
 すると、マダラはあきれたような態度で────

「命の奪い合いでも、自分の配信を優先してて・・・・・・イカれているのですか?」

 え? 一方的に命を狙ってきてる殺人ピエロが何か言ってる! お前が言うのかよ!

「配信者が、自分の命より配信を優先して何が悪いよ? 舐めすぎだぜ、ダンジョン配信者をよ!」
 
 俺はピエロのマダラに組み付く。 

 投げるためではない。俺の知らないところで、俺の投げを何度もマダラは経験しているはず。 脱出&完全回復のために落とし穴を何個も設置しているだろう。 

 なら、有効な作戦は捕縛。 組み付いた勢いでマダラの体を壁に叩きつける。 

 その瞬間、腹部に肘を入れて───圧殺する威力を生み出す!

「うごっ・・・・・・がっ! ひょ、ひょっ、ひょっ・・・・・・これも既に経験済みですよ」

 マダラの背後。壁に亀裂が走り、砕け落ちる。 

 彼は、捕縛している俺の腕を逆に掴むと、壁の奥───生まれた穴に引きずり込んだ。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「う~ん、失敗。失敗。 これじゃ天井に叩きつけて、身動きできないようにめり込ましても脱出するんだろうなぁ」

 必要なのは、もっとユニークな発想か。 過去に俺が試していないような方法か・・・・・・

「やべぇ! 俺、何も思い付かん!」

 万事休すってやつだ。 目前の殺人ピエロが満足そうに笑ってらぁ!

 いや、落ち着け。落ち着くんだ! 俺! 

 こんな複雑な魔法。 簡単には使用できないはず。

 複雑で強力・・・・・・かつ、俺だけではなく、配信を見ている視聴者にまで記憶の改竄を行う結界魔法。

「そうだ・・・・・・簡単なはずなんだ。ルールの確認をしよう」

「ひょっひょっひょっ・・・何です? こんな時にも視聴者に説明しようと───」

「当然だろ。配信者魂を舐めるなよ」

「───舐めているのそちらでしょうが! 獅堂ライガぁぁぁ!」

 マダラは、怒り心頭のご様子。 武器の大鎌を振り回してくる。

 まぁ、それは置いといて・・・・・・(ループして俺の攻撃に対処してくるのは恐ろしいが、別に刃物を振り回して攻撃してくるだけなら、怖くはない)

「まず───

 ルール① 通路の前後。一定の距離を進んだり、戻ってはいけない。

 ルール②  一定の距離を通過すると最初の位置に強制移動させられる(通路がループしているという意味)。

 ルール③ このルールを作ってる殺人ピエロが襲ってくる。

 ルール④ 殺人ピエロはループしている位置を通過すると完全回復して戻ってくる。

 ルール⑤ 何度かループを経験すると俺の記憶が消去されてしまう(俺には記憶がないが、ピエロは俺との戦闘を何度と経験して、対策を取ってくる)

「───あれ? 改めて情報を整理してみたら、強くねぇ? この結界魔法!?」

「ひょっ、ひょっ、ようやく自分の置かれている立場を理解しましたか! それじゃ、素直に諦めて死んでくだ───」

「じゃ、なんでそんなに焦っているんだ? お前?」

「───ひ、ひょっ、ひょっ、な、なんの事だか!」

 いや、焦りすぎだろ? 動揺が激しすぎるぞ! 

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