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第101話 因習村の祠に入ろう!
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前回までのあらすじ
因習村の祠でダンジョンの入り口が発見された。
俺は、獅堂ライガは『ダンジョン鑑定人』である田中かなたと調査に行くことなった。
プロである『ダンジョン鑑定人』から見ても、危険なダンジョンになるらしい。
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
俺とかなたさんはダンジョンの中に入った。 ダンジョンの通路は異常に狭かった。
「狭いなぁ、これ壊していいか?」
左右の壁。 体を横にしてギリギリ進めるスペースしかない。
これを壊して、通路を広める案は───
「壊していいわけないでしょ。早く進む」
───と、あっさり拒否された。 そりゃそうだ。
今回の目的は、新しくできたダンジョンの調査だからな。
ダンジョンを壊して進んだら、元も子もない......
「でも、この狭さで、ゴブリンとか出てきたら終わりだぜ」
「問題ない。ゴブリン程度の腕力と装備で、大河は殺せない」
「本名の黒瀬大河は出さないでくれ。 動画で使えなくなる」
「そのくらい編集しなさい」
だが、幸いな事に進行方向からモンスターは出てこなかった。
広い空間に出た。 中ボスでも出現しそうな場所だが......
「なにも出てこないな。 新しいダンジョンだから、モンスターの数が少ないのか?」
「同意する。ただ、それを調べるのが私の仕事」
かなたさんは、背負った荷物から次々に電子器具を取り出していく。
「そんなに入ってたのか? もしかして、リュックが収納空間《アイテムボックス》になってる?」
「秘密」とだけ彼女を呟いた。
それから、パソコンに繋げたアンテナみたいな物を周囲に向けては、モニターを見つめている。
「俺は、護衛しているだけで良いだよな」
「......」と彼女は無言で肯定(?)した。
暇だ...... モンスターも出てこない。
いくら新しいダンジョンだからといって、ここまでモンスター出現しないのは───
「───やはり、変。ここはダンジョンとして完成している」
「え?」と俺は聞き返した。 このダンジョンは完成している?
新しく生まれたダンジョンは、不安定だ。
最奥から供給されている魔素。 それがモンスターを産み出し、ダンジョンの大きさを広げていく。
しかし、 魔素がなくなるとダンジョンは死ぬ。 そのまま、地下空間となるだけだ。
だが───
「ここがダンジョンとして完成して安定しているなら───なぜ、モンスターが出てこない?」
「......わからない、それを調べている」
空気中の魔素を集めて、機械で測定したり───
電波を出して、ダンジョンの広さを調べたり───
かなたさんは、科学調査を続けた。 その結果───
「このダンジョンでモンスターの数は......0。 ここには、モンスターがいない」
「いや、ちょっと待て。 それって、どう言うことだ?」
「単純、モンスターを殺してる存在がいる。そして、それは人間じゃない」
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
~~~ ~~~
「どうする? 異常事態なら外に出るから?」
俺は今、危険を感じている。 何か、肌がヒリヒリとした異常な空気感。
正直に言おう! 俺は、早く帰りたい!
「だめ、ダンジョンを破壊する何かがあるなら、それを調べないと───」
かなたさんは言葉を止めた。 俺もわかった......奇妙な気配が近づいてきている。
「大河くん......?」
「いえ、ライガです」
「......ライガくん、私たちの後ろに何かいる?」
「いますね。モンスターじゃ何かが......戦闘します?」
「わかった、戦闘を許可する」
俺は頷いて、振り返る。 それと同時に背後にいる存在に拳を飛ばした。
だが───
「空振り! 避けられただと!」
うす暗いダンジョン。 わかるのは、何かがいるだけ......
まだ、姿は見えない。 ただ───
じょり...... じょり......
じょり...... じょり......
───奇妙な異音が聞こえている。
かなたさんが、ダンジョン探索専用のライトを使う。
強烈な閃光が、謎の存在を照らし出した。 それは───
「黒い石? 金属系のスライムに似ているが......なんだこりゃ?」
「大河くん、違う。これはモンスターじゃない。私にも未知の存在だ」
「いいえ、ライガです。モンスターじゃない? それじゃこれは───」
緊急事態に俺の脳が高速回転を始めた。 弾き出された答えは───
「因習村...... 祠...... もしかして、天然物の怪異ってやつか!」
因習村の祠でダンジョンの入り口が発見された。
俺は、獅堂ライガは『ダンジョン鑑定人』である田中かなたと調査に行くことなった。
プロである『ダンジョン鑑定人』から見ても、危険なダンジョンになるらしい。
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
俺とかなたさんはダンジョンの中に入った。 ダンジョンの通路は異常に狭かった。
「狭いなぁ、これ壊していいか?」
左右の壁。 体を横にしてギリギリ進めるスペースしかない。
これを壊して、通路を広める案は───
「壊していいわけないでしょ。早く進む」
───と、あっさり拒否された。 そりゃそうだ。
今回の目的は、新しくできたダンジョンの調査だからな。
ダンジョンを壊して進んだら、元も子もない......
「でも、この狭さで、ゴブリンとか出てきたら終わりだぜ」
「問題ない。ゴブリン程度の腕力と装備で、大河は殺せない」
「本名の黒瀬大河は出さないでくれ。 動画で使えなくなる」
「そのくらい編集しなさい」
だが、幸いな事に進行方向からモンスターは出てこなかった。
広い空間に出た。 中ボスでも出現しそうな場所だが......
「なにも出てこないな。 新しいダンジョンだから、モンスターの数が少ないのか?」
「同意する。ただ、それを調べるのが私の仕事」
かなたさんは、背負った荷物から次々に電子器具を取り出していく。
「そんなに入ってたのか? もしかして、リュックが収納空間《アイテムボックス》になってる?」
「秘密」とだけ彼女を呟いた。
それから、パソコンに繋げたアンテナみたいな物を周囲に向けては、モニターを見つめている。
「俺は、護衛しているだけで良いだよな」
「......」と彼女は無言で肯定(?)した。
暇だ...... モンスターも出てこない。
いくら新しいダンジョンだからといって、ここまでモンスター出現しないのは───
「───やはり、変。ここはダンジョンとして完成している」
「え?」と俺は聞き返した。 このダンジョンは完成している?
新しく生まれたダンジョンは、不安定だ。
最奥から供給されている魔素。 それがモンスターを産み出し、ダンジョンの大きさを広げていく。
しかし、 魔素がなくなるとダンジョンは死ぬ。 そのまま、地下空間となるだけだ。
だが───
「ここがダンジョンとして完成して安定しているなら───なぜ、モンスターが出てこない?」
「......わからない、それを調べている」
空気中の魔素を集めて、機械で測定したり───
電波を出して、ダンジョンの広さを調べたり───
かなたさんは、科学調査を続けた。 その結果───
「このダンジョンでモンスターの数は......0。 ここには、モンスターがいない」
「いや、ちょっと待て。 それって、どう言うことだ?」
「単純、モンスターを殺してる存在がいる。そして、それは人間じゃない」
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
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「どうする? 異常事態なら外に出るから?」
俺は今、危険を感じている。 何か、肌がヒリヒリとした異常な空気感。
正直に言おう! 俺は、早く帰りたい!
「だめ、ダンジョンを破壊する何かがあるなら、それを調べないと───」
かなたさんは言葉を止めた。 俺もわかった......奇妙な気配が近づいてきている。
「大河くん......?」
「いえ、ライガです」
「......ライガくん、私たちの後ろに何かいる?」
「いますね。モンスターじゃ何かが......戦闘します?」
「わかった、戦闘を許可する」
俺は頷いて、振り返る。 それと同時に背後にいる存在に拳を飛ばした。
だが───
「空振り! 避けられただと!」
うす暗いダンジョン。 わかるのは、何かがいるだけ......
まだ、姿は見えない。 ただ───
じょり...... じょり......
じょり...... じょり......
───奇妙な異音が聞こえている。
かなたさんが、ダンジョン探索専用のライトを使う。
強烈な閃光が、謎の存在を照らし出した。 それは───
「黒い石? 金属系のスライムに似ているが......なんだこりゃ?」
「大河くん、違う。これはモンスターじゃない。私にも未知の存在だ」
「いいえ、ライガです。モンスターじゃない? それじゃこれは───」
緊急事態に俺の脳が高速回転を始めた。 弾き出された答えは───
「因習村...... 祠...... もしかして、天然物の怪異ってやつか!」
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