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第19話 比類なき神々しい瞬間の訪れ(ざまぁwww)
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俺は呆然としていた。
「なんだ、これは? 悪夢か?」
視線が妙に揺れている。 膝がガクガクと音を出して震えていた。
黒龍があらわれました。
黒龍があらわれました。
黒龍があらわれました。
薄暗い階層主の部屋。その奥から黒龍が3匹現れた。
ドラゴンの感情はわからない。しかし、その表情からニヤニヤと俺たちをバカにしているのが、不思議と読み取れた。
さらにもう、1匹の黒龍が姿を見せる。 いや、違う・・・・・・俺たちが戦っていた黒龍とは強さの次元が違っている。
それがわかってしまう。 もう言い訳はできない。 その事実を俺は口にした。
「これが本物の黒龍・・・・・・俺たちが倒したのは、ただの取り巻きだったのか・・・・・・」
階層主には、戦闘中に取り巻きを呼び出す者もいる。 自分の部下を召喚して攻撃に参加させてくる。
本物の黒龍は巨大だった。
取り巻きの黒龍も巨大で、見上げるほどに大きかった。
しかし、本物はそれ以上の大きさ。 山のように巨大なドラゴンだった。
「みなさま、お逃げください」
キリツ神父の言葉。 それで正気に戻る。
「そ、そうだ! 撤退だ!」
振り替えって、走る。 だが、黒龍たちは逃がしてくれない。
「なっ、回り込まれた! こいつら、動きが速い!!!」
あっと言う間に3匹の取り巻きたちに囲まれた。 そして、ゆっくりと黒龍(ほんもの)が近づいてくる。
「まだ、諦めないでください、勇者さま。まだ我々には、これがあります」
キリツ神父は荷物から、何かを取り出した。
黒い宝石・・・・・・いや、魔石と言われる魔力が込められた石だ。
「これはダンジョンから脱出用の魔法が保存されています。空間を歪めて、ダンジョンの外に繋がります」
「なっ、そんな物があるなら、もっと早く・・・・・・いや、良いから早く使え!」
「しかと畏かしこまりました。事前の約束通り、いざと言うときに勇者さまだけ助けるという話でしたね」
「・・・・・・ん? 何を言っている。そんな話は────」
次の瞬間だった神父の腕が、魔石が光った。
目が眩むほどの強烈な光だった。 だが、次に目に写った光景は────
「そ、外だ! みんな、助かっ・・・・・・え?」
後ろには誰もいなかった。ただ1人、キリツ神父だけが、そこに立っているだけだった。
「おい、みんなは? リアやエリスにリューナ・・・・・・それにミカヅキは?」
「当然、黒龍の部屋に残ったままでしょうなぁ」
「お前、どういうつもりだ。戻せ、すぐに俺を黒龍の部屋に戻せ!」
「いやはや、勇ましいことだ。黒龍を相手に膝を震わしていた男とは思えませんね。リアさまはともかく、他のおもちゃにも執着を持たれましたかな?」
「ふざけるな!」
俺は聖剣の柄に手を伸ばした。 しかし、次の瞬間には視線が回転した。
「ぐぁ、痛っ!」
背中に強い衝撃を受けて、初めて投げられたのだとわかった。
「ご安心を、簡単には殺しませんよ」
そういうキリツ神父の手には聖剣が握られていた。 いつの間にか奪われていたのだ。
「返せ! 俺のだぞ!」
「これは異なことをおっしゃる。これは元々、私の魔剣ですよ」
「魔剣・・・・・・? 聖剣だろ?」
「説明したはずですが・・・・・・この魔剣は、あなたの生命力と魔力を吸収し続けた物。もはや、勇者アーサーそのもの」
「それが、どうした!」と俺は殴りかかった。 しかし────
────斬と音が聞こえた気がした。
「なっ! 斬ったな。この俺を! お前、神父ごときが!」
手首から血がこぼれ落ちる。 俺は腕を押さえながら回復魔法を使う。
俺の魔法は光魔法だ。 専門の回復職とまではいかないが、それなりに回復魔法
も使える。 そのはずだった・・・・・・
「な、なぜだ? 血が止まらない。傷が治らない?」
「だから説明しようとしたのですが・・・・・・まぁ、いいでしょう」をキリツ神父はため息をつきながら、説明を続けた。
「この魔剣は、既にあなたの力を学習しています。 今では、あなたの魔力を完全に再現できます」
「俺の魔力を完全再現? わからない。それで、どうして回復魔法が────」
「簡単ですよ。あなたの力を再現した毒が、今もあなたの体を蝕み続けている。あなたの手首、腕の腱を切りました。もう二度と剣は振ることはできないでしょう」
「剣が振れない? もう二度と・・・・・・戦えない?」
「はい、あなたの体を蝕んでいるのはあなた自身の力。あなたの力を持つ毒は、回復魔法を拒みます」
「くっくくく・・・・・・」とジョークを思い付いたようキリツ神父は、こう続けた。
「それでもと仰おっしゃるなら、勇者ではなく魔法使いや治癒師になることを、薦めますよ」
「ふぜけ────」と俺は最後まで言えなかった。 キリツ神父の魔剣が、俺の喉を切り裂いたからだ。
「失礼、少々耳障りでしたので。心配はいりません、もう二度と喋ることもできなくなりましたので」
「うぅ・・・・・・うぅ! ごごぁご・・・・・・」
「ふむふむ、なぜこのような事をしたかですか? 私、好きなんですよ。今のあなたのような絶望した姿を見るのが・・・・・・ただ、それだけの事です」
「うぅ! うぅううう!」
「え? 私が何者か?ですか? そう言えば、自己紹介はしてませんでしたね。 私はキリツ神父────というのは嘘だったのです」
キリツ神父に魔力に包まれる。 膨大な魔力だ。
その魔力により彼の姿が変わっていく。 目の瞳は赤く染まり、口からは鋭い牙のようなものが覗いて見えている。 何より、額に日本の大きな角。すなわち────
「このキリツ、正体は魔族だったのです!」
「────っあぁぁ! ごごず! がばらず、ごごず!」
俺は立ち上がる。どれだけ傷つき、どれだけ絶望しても、俺は勇者だ。
魔族だけは絶対に────殺す!
「凄まじい闘志ですなぁ。人間は死の直前が最も強い。死の直前には知能と集中力の爆発的な向上が起きる。これをを『比類なき神々しい瞬間の訪れ』と呼んだ男がいたらしいのですが────
もう1つ、特大の絶望を用意していて良かった」
キリツが指を鳴らす。 すると周囲が暗くなった。
そして、風に逆らうような音が頭上から聞こえてきた。
俺は空を見上げた。 そして、キリツの予言通りに絶望するしかなかった。
空中には黒龍の群が旋回していた。 そう、群れだ。もはや数えることがバカらしい数。
まるで死肉を狙っているカラスたちのように黒龍たちが俺を狙っていた。
「あ、あぁ・・・・・・あぁぁぁ!?」
何かが壊れた。俺の中にある勇者として致命的な何かが壊された。
だから、戦えない。 俺は、もう二度と────戦うことができない。
「良い顔です。本当に絶望を見た人間だけ見せる表情。これは芸術です。最後の仕上げに参りましょう」
そういうと、彼は魔剣の剣先を俺に向けて────俺の左胸を突き刺した。
「肺を潰しました。死ぬほど苦しいでしょう?」
「あっ・・・あぁ・・・・・・?」
「自分の血が肺に流れ込んで────最後には、地上で溺れ死が味わえます。死にたくなければ、回復魔法を使い続けるしかありませんね・・・・・・永遠に使い続けるしか・・・・・・ね?」
その言葉通り、俺の肺に液体が流れ込んでいるのがわかる。
呼吸気管を完全に潰されて、息も満足に吸えない。
俺はバランスを崩して倒れると、そのまま意識を失い────
「さようならです、勇者アーサー また、どこかでお会いできたらいいですね」
そんなキリツの声を最後に聞いた。
「なんだ、これは? 悪夢か?」
視線が妙に揺れている。 膝がガクガクと音を出して震えていた。
黒龍があらわれました。
黒龍があらわれました。
黒龍があらわれました。
薄暗い階層主の部屋。その奥から黒龍が3匹現れた。
ドラゴンの感情はわからない。しかし、その表情からニヤニヤと俺たちをバカにしているのが、不思議と読み取れた。
さらにもう、1匹の黒龍が姿を見せる。 いや、違う・・・・・・俺たちが戦っていた黒龍とは強さの次元が違っている。
それがわかってしまう。 もう言い訳はできない。 その事実を俺は口にした。
「これが本物の黒龍・・・・・・俺たちが倒したのは、ただの取り巻きだったのか・・・・・・」
階層主には、戦闘中に取り巻きを呼び出す者もいる。 自分の部下を召喚して攻撃に参加させてくる。
本物の黒龍は巨大だった。
取り巻きの黒龍も巨大で、見上げるほどに大きかった。
しかし、本物はそれ以上の大きさ。 山のように巨大なドラゴンだった。
「みなさま、お逃げください」
キリツ神父の言葉。 それで正気に戻る。
「そ、そうだ! 撤退だ!」
振り替えって、走る。 だが、黒龍たちは逃がしてくれない。
「なっ、回り込まれた! こいつら、動きが速い!!!」
あっと言う間に3匹の取り巻きたちに囲まれた。 そして、ゆっくりと黒龍(ほんもの)が近づいてくる。
「まだ、諦めないでください、勇者さま。まだ我々には、これがあります」
キリツ神父は荷物から、何かを取り出した。
黒い宝石・・・・・・いや、魔石と言われる魔力が込められた石だ。
「これはダンジョンから脱出用の魔法が保存されています。空間を歪めて、ダンジョンの外に繋がります」
「なっ、そんな物があるなら、もっと早く・・・・・・いや、良いから早く使え!」
「しかと畏かしこまりました。事前の約束通り、いざと言うときに勇者さまだけ助けるという話でしたね」
「・・・・・・ん? 何を言っている。そんな話は────」
次の瞬間だった神父の腕が、魔石が光った。
目が眩むほどの強烈な光だった。 だが、次に目に写った光景は────
「そ、外だ! みんな、助かっ・・・・・・え?」
後ろには誰もいなかった。ただ1人、キリツ神父だけが、そこに立っているだけだった。
「おい、みんなは? リアやエリスにリューナ・・・・・・それにミカヅキは?」
「当然、黒龍の部屋に残ったままでしょうなぁ」
「お前、どういうつもりだ。戻せ、すぐに俺を黒龍の部屋に戻せ!」
「いやはや、勇ましいことだ。黒龍を相手に膝を震わしていた男とは思えませんね。リアさまはともかく、他のおもちゃにも執着を持たれましたかな?」
「ふざけるな!」
俺は聖剣の柄に手を伸ばした。 しかし、次の瞬間には視線が回転した。
「ぐぁ、痛っ!」
背中に強い衝撃を受けて、初めて投げられたのだとわかった。
「ご安心を、簡単には殺しませんよ」
そういうキリツ神父の手には聖剣が握られていた。 いつの間にか奪われていたのだ。
「返せ! 俺のだぞ!」
「これは異なことをおっしゃる。これは元々、私の魔剣ですよ」
「魔剣・・・・・・? 聖剣だろ?」
「説明したはずですが・・・・・・この魔剣は、あなたの生命力と魔力を吸収し続けた物。もはや、勇者アーサーそのもの」
「それが、どうした!」と俺は殴りかかった。 しかし────
────斬と音が聞こえた気がした。
「なっ! 斬ったな。この俺を! お前、神父ごときが!」
手首から血がこぼれ落ちる。 俺は腕を押さえながら回復魔法を使う。
俺の魔法は光魔法だ。 専門の回復職とまではいかないが、それなりに回復魔法
も使える。 そのはずだった・・・・・・
「な、なぜだ? 血が止まらない。傷が治らない?」
「だから説明しようとしたのですが・・・・・・まぁ、いいでしょう」をキリツ神父はため息をつきながら、説明を続けた。
「この魔剣は、既にあなたの力を学習しています。 今では、あなたの魔力を完全に再現できます」
「俺の魔力を完全再現? わからない。それで、どうして回復魔法が────」
「簡単ですよ。あなたの力を再現した毒が、今もあなたの体を蝕み続けている。あなたの手首、腕の腱を切りました。もう二度と剣は振ることはできないでしょう」
「剣が振れない? もう二度と・・・・・・戦えない?」
「はい、あなたの体を蝕んでいるのはあなた自身の力。あなたの力を持つ毒は、回復魔法を拒みます」
「くっくくく・・・・・・」とジョークを思い付いたようキリツ神父は、こう続けた。
「それでもと仰おっしゃるなら、勇者ではなく魔法使いや治癒師になることを、薦めますよ」
「ふぜけ────」と俺は最後まで言えなかった。 キリツ神父の魔剣が、俺の喉を切り裂いたからだ。
「失礼、少々耳障りでしたので。心配はいりません、もう二度と喋ることもできなくなりましたので」
「うぅ・・・・・・うぅ! ごごぁご・・・・・・」
「ふむふむ、なぜこのような事をしたかですか? 私、好きなんですよ。今のあなたのような絶望した姿を見るのが・・・・・・ただ、それだけの事です」
「うぅ! うぅううう!」
「え? 私が何者か?ですか? そう言えば、自己紹介はしてませんでしたね。 私はキリツ神父────というのは嘘だったのです」
キリツ神父に魔力に包まれる。 膨大な魔力だ。
その魔力により彼の姿が変わっていく。 目の瞳は赤く染まり、口からは鋭い牙のようなものが覗いて見えている。 何より、額に日本の大きな角。すなわち────
「このキリツ、正体は魔族だったのです!」
「────っあぁぁ! ごごず! がばらず、ごごず!」
俺は立ち上がる。どれだけ傷つき、どれだけ絶望しても、俺は勇者だ。
魔族だけは絶対に────殺す!
「凄まじい闘志ですなぁ。人間は死の直前が最も強い。死の直前には知能と集中力の爆発的な向上が起きる。これをを『比類なき神々しい瞬間の訪れ』と呼んだ男がいたらしいのですが────
もう1つ、特大の絶望を用意していて良かった」
キリツが指を鳴らす。 すると周囲が暗くなった。
そして、風に逆らうような音が頭上から聞こえてきた。
俺は空を見上げた。 そして、キリツの予言通りに絶望するしかなかった。
空中には黒龍の群が旋回していた。 そう、群れだ。もはや数えることがバカらしい数。
まるで死肉を狙っているカラスたちのように黒龍たちが俺を狙っていた。
「あ、あぁ・・・・・・あぁぁぁ!?」
何かが壊れた。俺の中にある勇者として致命的な何かが壊された。
だから、戦えない。 俺は、もう二度と────戦うことができない。
「良い顔です。本当に絶望を見た人間だけ見せる表情。これは芸術です。最後の仕上げに参りましょう」
そういうと、彼は魔剣の剣先を俺に向けて────俺の左胸を突き刺した。
「肺を潰しました。死ぬほど苦しいでしょう?」
「あっ・・・あぁ・・・・・・?」
「自分の血が肺に流れ込んで────最後には、地上で溺れ死が味わえます。死にたくなければ、回復魔法を使い続けるしかありませんね・・・・・・永遠に使い続けるしか・・・・・・ね?」
その言葉通り、俺の肺に液体が流れ込んでいるのがわかる。
呼吸気管を完全に潰されて、息も満足に吸えない。
俺はバランスを崩して倒れると、そのまま意識を失い────
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そんなキリツの声を最後に聞いた。
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