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鳥羽あかりVS天王けあきの空中戦
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「あかり、逃げるぞ!」
「え? でも……」
「良いから早く」
「わぁ、手を(ふぁあ、力強く引っ張ってくれる!)」
「少しでは遠く……もう少し……ここら辺まで走れば……大丈夫だったか? あかり?」
「いえ、大丈夫と言うより、3人とも倒れてたので逃げなくても良かったのでは?」
「いや、眼突きや金的蹴りを使ったけど、1分くらいで回復する。そういう風に技を使ったから」
「喧嘩が強いんですね翔先輩。見た目と違って」
「強くはないよ? 護身術だからね。いざと言う時に女性や子供でも男性を倒せる。そういう技を仕込まれてるだけだよ」
「へぇ~ 意外です」
「そんな事より、ごめんな。怖い目にあわせて、本当に大丈夫だったか?」
「……」
「あかり?」
「怖かった。……いえ、本当は、怖かったです。先輩が殴られるんじゃないかって思うと……」
「そうか、そうだよな……」
「私は、自分で自分か抑えられなかった。 あと少し遅ければ――――殺していた」
「――――っ!?」
「きっと、あの人たちを殺していた。
きっと、惨たらしく。 きっと、残虐的に。
きっと、人間だったとわからなくなるほどに破壊していた。
だから、だから私は、そんな私が――――」
「けど、そうはならなかった」
「え?」
「そうはならなかったんだよ。だから、これからもきっと――――そういう時がまた来たら、俺が必ず止めるよ」
「先輩……」
だが、唐突な声が飛んで来る。 2人共聞き覚えのない声だ。
「お話中に申し訳ありません」
「!?」
「え? 急に……どなたですか? あかりの知り合いか?」
「いいえ違います。鳥羽あかりさん、えっと……私の式を倒した正道 翔さんでしたかね?」
「どうして俺とあかりの名前を? 式って? 本当に誰なんですか? ……って日本刀!? 賀茂先生の知り合いか!」
「あの人は生徒に日本刀のイメージを持たれているのですか?」
「なんだ? 急に振り返って……背後に誰かいるのか?」
「ん~ 私1人で挨拶しろって事ですね、いいですよ。ただし――――」
「翔先輩、どいて! そいつ殺せない!」
「え? そんなラグナロクの伝説みたいな――――え?」
翔の視線からあかりは消えていた。 いや、あかりだけではない。
「2人とも、どこに?」
「翔くん、翔くん、結界を張ったわ。2人の戦いが終わるまでは耐えるわ」
「え!? 賀茂先生!? そんな事より、あかりと……あの日本刀の人は?」
「上よ」
「上って? 空を指さして――――え? あかり? 2人とも空を飛んでいる!?」
「本当に耐えれる? 鳥羽あかりさんが、彼女が本当に怪物だった正体を見せられても」
「……それが目的だったのですか? 俺たちのデートを尾行するって言いだした理由は?」
「そうね。それも1つの理由よ」
「……」
「人妖の狐が相手をしているあの子……天王 けあき。 彼女本人は認めたがらないでしょうが……紛れもなく日本最強の式神使いよ」
「天王 けあき……」
「見えてるのね。高速飛行で戦闘を行っている2人の攻防を」
「……はい? そりゃ見えてますけど?」
「そう(やはり、貴方も狐を引き付けるナニカがあるのね)」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「なんです? 急に殴りかかってきて……私、貴方の名前も知らないのですが?」
「これは失礼。私、天王けあきと言います」
「そう、けあきさん。これはどういうことかしら? 出会い頭に、殴りかかってきたりして?」
「あら? 必要でしたかね? 怪物に自己紹介のマナーなんて?」
「わかったわ。殴り返すわ」
「――――っ!(距離にして10メートル以上の間合いがあったのに、空間を歪めて打撃の衝撃だけを飛ばしてきた)」
「あら、凄い。ゼロ距離の打撃を全部防御するなんて、抜いたら? その日本刀を」
「いいえ、切り札ですので――――まぁ、これを抜くと、死にますよ」
「あら? どっちが? 死ぬのは私? まぁ貴方になるのでしょうが!」
「狐火ですか? 賀茂さんには聞いてましたが――――この程度ですか」
「なに!?」
「気づいてませんね。本体から離れた貴方は、自身が思っている以上に弱体化してますよ?」
「だったら――――だったら、ここで私を――――わっちを殺してみるが良い!」
「それが本気? やはり、たわいない」
(わっちの弾幕を全て避けるつもり? 空中制動と速度に自信あるのかしら?)
「では、こちらも式を使用します」
「この霊力……鬼か?」
「然り、左鬼と右鬼と言います」
「もう少し、名前を捻ったら? 可哀そうよ……その手のひらサイズの子鬼さんたち」
「あら? 見た目で判断されます? 行きなさい! 左鬼! 右鬼!」
(なに? あの自信? 強い霊力は感じない……と言う事は特殊効果か。触ると拙いタイプ? だったら!)
「随分とアッサリと接近を許しますね。それが強者の弱点! 受けなさい弱者の一撃を!」
「ぐっ! コイツら霊力を喰らうのか! それに――――重い」
「落ちよ! この高さから地面に叩きつければ――――憐れな人妖よ、地球の重力に縛られよ!」
「くっ! おのれ! おのれ! おのれ、人間め! ――――なんちゃって!」
「え? 地面に落ちて縛られた……はず。それなのに最後の余裕は一体……」
「そりゃそうよ!」
「なっ! いつの間に上に――――人妖が2人!? 分身だったの? あの強度で?」
「愚かな……わっちが分身を作るのに1人で済むわけなかろう。10人じゃ」
「――――っ! 10人に増えた。そんな馬鹿な。封印されて、これほどの力があるはずがない」
「だったら、試せばよかろう。 それとも抜くか? 切り札と言っていた刀を?」
「それも……良いでしょう。ここで貴方を滅ぼ――――え?」
「なんじゃ? 急に? 油断を誘うと――――え?」
2人は戦いを止めた。 なぜなら結界の中、もう1人が空中に出現したからだ。
その1人は――――
「ちょ! 翔先輩! 何やってるですか! 危ない! 危ない! すぐ受け止めます!」
「あははは……ありがとう、あかり。 ここまで賀茂先生に打ち上がて貰った。超怖かったわ」
「どうして、こんな無茶を!」
「お前が辛そうだったから」
「――――!? どうして、どうしてそう見えるんですか! あんなに好戦的にわっちは、私は笑って見せてたじゃないですか?」
「ん~ なんだろうな? なんだか、本当は戦いたくなくて、それでも戦わないといけないから笑っていた。俺にはそう見えたよ」
「――――馬鹿! 馬鹿ですよ、先輩は」
「ごめんよ、馬鹿で」
「……こんな時に私のお願いを、頭を撫でないでくださいよ」
「約束だからな。1日1回、頭を撫でるって約束」
そんな様子を天王けあきは――――
「私は、何を見せられているんですか? 人間と人妖がじゃれ合う様子なんて!」
「あ――――えっと、天王けあきさん? すまないけど、今はデート中なんだ。よかったら見逃してくれないかな?」
「――――! 早く、私が見えない所まで行ってください。じゃないと私は、何をするか自分でもわかりません」
「そうか……すまないな。行こうか? あかり」
「えっ? え?」
「どうした? 続けようぜ? デートの続きを」
「あっ! はい!」
「え? でも……」
「良いから早く」
「わぁ、手を(ふぁあ、力強く引っ張ってくれる!)」
「少しでは遠く……もう少し……ここら辺まで走れば……大丈夫だったか? あかり?」
「いえ、大丈夫と言うより、3人とも倒れてたので逃げなくても良かったのでは?」
「いや、眼突きや金的蹴りを使ったけど、1分くらいで回復する。そういう風に技を使ったから」
「喧嘩が強いんですね翔先輩。見た目と違って」
「強くはないよ? 護身術だからね。いざと言う時に女性や子供でも男性を倒せる。そういう技を仕込まれてるだけだよ」
「へぇ~ 意外です」
「そんな事より、ごめんな。怖い目にあわせて、本当に大丈夫だったか?」
「……」
「あかり?」
「怖かった。……いえ、本当は、怖かったです。先輩が殴られるんじゃないかって思うと……」
「そうか、そうだよな……」
「私は、自分で自分か抑えられなかった。 あと少し遅ければ――――殺していた」
「――――っ!?」
「きっと、あの人たちを殺していた。
きっと、惨たらしく。 きっと、残虐的に。
きっと、人間だったとわからなくなるほどに破壊していた。
だから、だから私は、そんな私が――――」
「けど、そうはならなかった」
「え?」
「そうはならなかったんだよ。だから、これからもきっと――――そういう時がまた来たら、俺が必ず止めるよ」
「先輩……」
だが、唐突な声が飛んで来る。 2人共聞き覚えのない声だ。
「お話中に申し訳ありません」
「!?」
「え? 急に……どなたですか? あかりの知り合いか?」
「いいえ違います。鳥羽あかりさん、えっと……私の式を倒した正道 翔さんでしたかね?」
「どうして俺とあかりの名前を? 式って? 本当に誰なんですか? ……って日本刀!? 賀茂先生の知り合いか!」
「あの人は生徒に日本刀のイメージを持たれているのですか?」
「なんだ? 急に振り返って……背後に誰かいるのか?」
「ん~ 私1人で挨拶しろって事ですね、いいですよ。ただし――――」
「翔先輩、どいて! そいつ殺せない!」
「え? そんなラグナロクの伝説みたいな――――え?」
翔の視線からあかりは消えていた。 いや、あかりだけではない。
「2人とも、どこに?」
「翔くん、翔くん、結界を張ったわ。2人の戦いが終わるまでは耐えるわ」
「え!? 賀茂先生!? そんな事より、あかりと……あの日本刀の人は?」
「上よ」
「上って? 空を指さして――――え? あかり? 2人とも空を飛んでいる!?」
「本当に耐えれる? 鳥羽あかりさんが、彼女が本当に怪物だった正体を見せられても」
「……それが目的だったのですか? 俺たちのデートを尾行するって言いだした理由は?」
「そうね。それも1つの理由よ」
「……」
「人妖の狐が相手をしているあの子……天王 けあき。 彼女本人は認めたがらないでしょうが……紛れもなく日本最強の式神使いよ」
「天王 けあき……」
「見えてるのね。高速飛行で戦闘を行っている2人の攻防を」
「……はい? そりゃ見えてますけど?」
「そう(やはり、貴方も狐を引き付けるナニカがあるのね)」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「なんです? 急に殴りかかってきて……私、貴方の名前も知らないのですが?」
「これは失礼。私、天王けあきと言います」
「そう、けあきさん。これはどういうことかしら? 出会い頭に、殴りかかってきたりして?」
「あら? 必要でしたかね? 怪物に自己紹介のマナーなんて?」
「わかったわ。殴り返すわ」
「――――っ!(距離にして10メートル以上の間合いがあったのに、空間を歪めて打撃の衝撃だけを飛ばしてきた)」
「あら、凄い。ゼロ距離の打撃を全部防御するなんて、抜いたら? その日本刀を」
「いいえ、切り札ですので――――まぁ、これを抜くと、死にますよ」
「あら? どっちが? 死ぬのは私? まぁ貴方になるのでしょうが!」
「狐火ですか? 賀茂さんには聞いてましたが――――この程度ですか」
「なに!?」
「気づいてませんね。本体から離れた貴方は、自身が思っている以上に弱体化してますよ?」
「だったら――――だったら、ここで私を――――わっちを殺してみるが良い!」
「それが本気? やはり、たわいない」
(わっちの弾幕を全て避けるつもり? 空中制動と速度に自信あるのかしら?)
「では、こちらも式を使用します」
「この霊力……鬼か?」
「然り、左鬼と右鬼と言います」
「もう少し、名前を捻ったら? 可哀そうよ……その手のひらサイズの子鬼さんたち」
「あら? 見た目で判断されます? 行きなさい! 左鬼! 右鬼!」
(なに? あの自信? 強い霊力は感じない……と言う事は特殊効果か。触ると拙いタイプ? だったら!)
「随分とアッサリと接近を許しますね。それが強者の弱点! 受けなさい弱者の一撃を!」
「ぐっ! コイツら霊力を喰らうのか! それに――――重い」
「落ちよ! この高さから地面に叩きつければ――――憐れな人妖よ、地球の重力に縛られよ!」
「くっ! おのれ! おのれ! おのれ、人間め! ――――なんちゃって!」
「え? 地面に落ちて縛られた……はず。それなのに最後の余裕は一体……」
「そりゃそうよ!」
「なっ! いつの間に上に――――人妖が2人!? 分身だったの? あの強度で?」
「愚かな……わっちが分身を作るのに1人で済むわけなかろう。10人じゃ」
「――――っ! 10人に増えた。そんな馬鹿な。封印されて、これほどの力があるはずがない」
「だったら、試せばよかろう。 それとも抜くか? 切り札と言っていた刀を?」
「それも……良いでしょう。ここで貴方を滅ぼ――――え?」
「なんじゃ? 急に? 油断を誘うと――――え?」
2人は戦いを止めた。 なぜなら結界の中、もう1人が空中に出現したからだ。
その1人は――――
「ちょ! 翔先輩! 何やってるですか! 危ない! 危ない! すぐ受け止めます!」
「あははは……ありがとう、あかり。 ここまで賀茂先生に打ち上がて貰った。超怖かったわ」
「どうして、こんな無茶を!」
「お前が辛そうだったから」
「――――!? どうして、どうしてそう見えるんですか! あんなに好戦的にわっちは、私は笑って見せてたじゃないですか?」
「ん~ なんだろうな? なんだか、本当は戦いたくなくて、それでも戦わないといけないから笑っていた。俺にはそう見えたよ」
「――――馬鹿! 馬鹿ですよ、先輩は」
「ごめんよ、馬鹿で」
「……こんな時に私のお願いを、頭を撫でないでくださいよ」
「約束だからな。1日1回、頭を撫でるって約束」
そんな様子を天王けあきは――――
「私は、何を見せられているんですか? 人間と人妖がじゃれ合う様子なんて!」
「あ――――えっと、天王けあきさん? すまないけど、今はデート中なんだ。よかったら見逃してくれないかな?」
「――――! 早く、私が見えない所まで行ってください。じゃないと私は、何をするか自分でもわかりません」
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