ただし、セーブポイントはない。

ねこめいし

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Bathe ♡

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「飯食ったらえっちしようよ、ウィリウス」

 数件の露店を回り、食材も買い込んだ後屋敷へ帰って来た。総菜を机に出し、残りの荷物を使い魔に運ばせる。長いことぶらついていたから、まだ温かい飯はちょっと不思議だ。美味しく食べられそうなので何も文句はないけれど。

「明日はダンジョンに潜るつもりだしな。良いぞ」

「わぁい。さっき買った玩具使って良い?」

「ほどほどにしてくれよ」

「はーい」

 調整部屋で行為をすればともかくバフは付く。世界感自体が開放的なこともあり、唐突な誘いにも、ウィリウスは動じず応じてくれた。ほっぺを膨らませてパンを頬張る、ちょっと幼い顔をした彼。良いとこのお坊ちゃんなはずなのに大口開けて頬張るの良いな、エロい。ぼんやりと眺めながら鳥串を頬張った。モンスターの肉らしい焼き鳥は噛み応えがあって美味しい。捌けるようになったらいっぱい食べられるかな……血生臭さに慣れる日が来るのかは分からないけど。

「これ美味しかった」

「たしか2、3層あたりで出る奴だな。飛ぶから仕留めづらいんだよそいつ」

「へえー」

「もうちょっと実力付いたら獲って来てやるよ」

「楽しみにしてる」

 食べ終わった串や袋を片付けながら、少しダンジョンの話を聞いた。食事もモンスターも、アイコンとして見たことはあるが実際に相対したことはなかった。自分が知らなかっただけで、細かい設定があったのだろう。気分の問題かもしれないけれど、覚えていないリアルなことを知るたびに、現実味が増していく気がした。

「じゃあ、風呂湧かしてくるなー」

「ん」

 それなら余計調を頑張らないとな、なんてにやけながら、買ったばかりの玩具を持って浴室へ。

 エロゲーの風呂場なだけあって、屋敷の浴室は広い。4人は楽に入れそうな浴槽と、ちょっとした部屋くらいある洗い場。シャワーや椅子に風呂桶等の基本設備の他、大きめの鏡も設置してあるので完全に用途の風呂って感じだ。水を流して軽く掃除しつつ、ちょっと特殊な造りの浴槽を眺める。

 手前側に腰掛けられそうな浅い場所が設けられ、そこからがくっと下がって奥は立って入れるくらいに深い。1mくらいかな? ヒト型以外の種族に配慮した設計なのか、それとも単に中でエロいことする想定なのかは分からない。あとでウィリウスに聞いてみようと思う。ともかく……楽しく遊ぶには申し分ない浴槽だ。

「こんでお湯入れてと……あ、ローション温めとこ」

 当然のように設置されていたローションのボトルも、お湯を汲んだ桶に投入。ついでに洗浄用のスライムと、買った玩具も軽く洗って温めておく。開発セットなので、ウィリウスにはいっぱい頑張って貰いたい。

 使い魔たちがいるからか、基本的にこの屋敷は綺麗だ。ホコリやゴミは皆無だし、水場に垢やカビもない。自分で掃除する必要はなかったかもな、と気付いたけれど、まあ気分の問題ということにしておこう。

「シン?」

「ん? ああ準備してた。一緒に入ろう」

 彼の常識的には時間がかかり過ぎていたらしい。浴室の戸を開けてウィリウスが覗いてきたので、手を取って脱衣所へ誘う。そうか、全部使い魔がやってくれるから、そもそも浴槽を磨くとかいう発想がないのか……ちょっと心配になる常識だな、使い魔を封印されたりしたらあっという間に病気になりそう。

「はい脱いでー」

「おい、自分でできるぞ」

 ベルトをまさぐって外す。彼が複雑な服に慣れているのはもちろん知っているが、好きな人の服を脱がすのは格別だと思う。

「いいからいいから。洗ったげるし慣らしてあげるから」

 ぽいぽい服を脱がせて脱ぎ捨てて、そろそろお湯も溜まってきた浴室へ。がっつり玩具が用意されているのを見て若干引き気味なウィリウスだが、特別恥ずかしがることはなく全裸なのでなんとなく締まらない。いや恥ずかしがるも何も最後までだいたい済ませた仲なんだけど。

「はーい座ってー」

「分かったわかった」

 洗い場の椅子に腰掛けたウィリウスに掛け湯をし、たっぷり泡立てた石鹸で彼の体を洗う。健康的で筋肉質なつるすべ肌。触っていても気持ち良い。後ろから抱くように洗っているから、悪戯で胸を揉んだり下腹を撫でたりしてみる。嫌がりはしなかったけれど、もぞりと腕の中で身体を捩った。

「……俺もやる」

 受け身が気に食わなかったのか、泡だらけの手が後ろに伸びてくる。大きな手がぐいと腕を掴み、それから体勢がぐるっと変わった。

「えぇ……力強くなぁい?」

 日頃の運動量の差だろうか。軽々と膝に横座りさせられる。ぎゅっと抱き締められると、太腿に硬い物が当たった。するすると脇腹や項を撫でる手は、さすがに手慣れている。

「あは、勃ってる」

「まぁ。勃つだろ」

 お互いムラムラしているようなので、遠慮なく抱き着いた。頬を擦り寄せたら口を開けて強請られたので、軽く舌を舐めてやる。食事の後だけど甘い気がした。

「おしり入れるから慣らそうねー」

泡の無い口や顔に口付けながら体勢を変え、向かい合わせに抱き合うようにウィリウスの背へ手を回す。軽く浮いた背骨をなぞり、引き締まった尻を撫でた。

 この体シシーは胸くらいまでの長髪だ。風呂へ入るにあたって、髪は高い位置で纏めてある。背中を撫で、ぎゅっと肩を抱くウィリウスの体温を感じて、早めに纏めておいて良かったと思った。

「ふ、……んん」

「ウィリウス、ちゅーしよっか」

 ゆっくりと後ろの蕾を撫でる。前回と違ってだいぶ力が入って固かった。のんびり解してあげたいので、耐えるように結んだ唇を舐める。ふ、と空いた隙間から舌を差し込めば、僅かに緊張が緩んだ。

「ん……ん……ぅ、ぷは」

「腰揺れてる。前弄っても良いよ?」

 向かい合って密着しているので、ずっしりとしたウィリウスのものがもどかしげに擦り付けられるのが分かる。湿っぽい熱を孕んだ萌葱の瞳がこちらを見つめて、すぐに下半身へ快を感じた。大きな手が緩く2本の陰茎を握って、ゆるゆると扱かれる。

「あは……気持ち良い」

「ん……、はぁ……挿れ、たい」

「だーめ。玩具挿れて頑張れたらご褒美あげる」

 背に回ったもう片方の手が下に伸びてきた。求められるならやぶさかでもないが、自分もどちらかというと上になりたい質だ。今日はウィリウスに玩具を使ってもらうという目的があるので、少し身体を離して後ろへの刺激は阻止させてもらった。

「…………がんばる」

 残念そうに目を細めたウィリウスは、ぼそりと言って腕に力を入れた。簡単に引き寄せられてしまう。
 自分が力じゃどうにも叶わない彼が、大人しく受け入れようとしている様は正直とても興奮した。いいこだねー、なんて口で茶化しながら、少し性急に指を動かした。
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