鳳花春閨伝―死に戻りの皇帝は四人の妃に愛される―

鮎川アキ

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第2話

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 それはまさしく、鳳花の蜜に酔う天陽種の雄の顔に違いなかった。
 愛慾に濡れた眼差しは常にも増して艶を含み、見つめられているだけで下腹部が切なく疼きはじめる。
「……っぁ、あ」
 甘い香りがふくれて、紗琰の最も秘めやかな部分が、とろりと蜜をこぼした。
 木蓮の匂いが脳髄を犯し、官能が羞恥を吞み込んでいく。
 紗琰は自ら太腿をひらききり、濡れそぼった秘蕾を目の前の雄にさらした。
「しぇんら、ん……、こちらも、あいして……」
 ひくつく窄まりは愛蜜がしたたり、その奥の花壷の在処を物語っていた。
 紗琰がわずかに腰を浮かせれば、嫣寧の手が下肢を持ちあげ、太腿を腕にかかえるようにして秘蕾にむしゃぶりついてくる。
「はあ……っん、くぅうん……っ、ぁ、あッ〰〰!」
 嫣寧の舌が花襞をこすり、蜜をこぼす蕾にくちづけてくるたびに床帳の中に淫猥な水音が響いた。
 愛撫を待ち焦がれていた雌蕾は、執拗に可愛がるような舌の動きに悦び、もっともっととねだるようにほころんでいく。
 熱い舌に粘膜の縁を舐められ、媚肉をなぞるようにかきまぜられると抗いがたい喜悦に襲われ、紗琰は息も絶え絶えに喘いだ。
「紗琰様は、ここを愛されるのがお好きなのですか? 舐めても舐めても蜜があふれてきますよ」
 くちゅくちゅと音をたてながら、嫣寧が笑み含んだ声で囁く。
 秘蕾を舐めとろかした舌は時折会陰や双珠もかすめ、敏感な箇所をくちびるでなぞられるたびに背筋に快感が走った。
「ひ、ッ……ぁ、あンん……っ」
 絹の海で悶える身體が、嫣寧の手管でさらに極みへと押しあげられていく。
 花芯からは白蜜がしとどにあふれ、気を遣っているのかいないのかわからなくなった頃、やわくほぐれた秘蕾に灼熱がこすれた。秘蕾に触れただけでもわかる雄の獣慾に、知らず喉が鳴る。
 身を起こした嫣寧の胸に抱きすくめられながら、紗琰はねだるように腰を揺らした。花襞が雄蕊に吸いつき、なかへきてと誘い込む。
「しぇんらん、っ……しぇんらん」
 喘ぎながら紡げば、応えるようにくちびるを塞がれた。
 舌を搦めて甘い唾液を味わい、広い背にしがみつく。挿入を乞うて、ひどく淫猥な仕草で下肢をこすりつけると、望みどおりに屹立が這入りこんできた。とろけてひらいた蜜孔は嫣寧の逞しい阴茎いんけいに嬉しそうにしゃぶりつき、ゆっくりと媚肉をえぐられるたびに下腹部が痙攣する。
「っ……!」
 呼吸すらできないほどの淫悦が押し寄せてきて、瞼の裏で光がはじけた。
 去来する快感にひくつく腰をなだめるように撫でられ、ひらかれたあわいの奥の奥まで長大なものを咥え込む。
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