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第十五話
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「何してるの? シオンさん」
朝焼けの美しい早朝の事。
離宮の庭で佇むシオンに、小走りで近寄りつつシェーラは問い掛けた。
何時ものように朝の支度をしていたら、窓からシオンの姿が見えたのだ。気になり庭に出てみたのだが、彼は話し掛けられたにもかかわらずただ黙って目を閉じている。
(もしかして、嫌われちゃったのかな……)
少女の顔が不安に染まった。
彼女にとって、シオンに嫌われる事は最も忌避すべきことだ。どうしたら、と悩んでいる間に、ふうーと少年が息を吐く。
「あれ? シェーラ。いつの間にそこに居たの?」
「えっと……さっき」
「気付かなくて御免ね。何か用かな~?」
少女の不安を察したのだろう。
シオンは彼女を優しく抱き締める。シェーラの顔が安堵に染まった。
「あの、シオンさんの姿が見えたから気になって。何してたの?」
「ん~。新技開発?」
「新技……?」
「うん。僕が神力を糸にして戦うっていうのは知ってるだろうけど。その糸を編んで、武装を作れないかと思ってたんだ」
そうして彼は語り出した。
糸は攻防共に便利であり、数も展開できるが、火力に欠けると。また、機動力もなく、その辺りを補う手段を模索しているのだ、と。
その話を聞き、シェーラもまた頭を働かせた。スラム育ちであまり教養の無い自分だが、何かしら役に立てないかと思ったからだ。
「単純に神力を砲撃魔法代わりにするとかは、駄目なの?」
「それも考えたんだけどねぇ。どうも僕って、神力を細く長く紡ぐのは得意なんだけど、太くぶっ放すのは苦手なんだよねぇ。前に砲撃魔法みたいに使ってみたら、ヘロヘロの光線しか出なくて諦めたんだ」
「それで、糸を編んで武装を?」
「うん。神力を結集させて武装を作れれば、大きな威力を出せると思ったんだ。けど普通に作ろうとすると剣ですら僕じゃ難しい。だから、糸を編んで作れば良いんじゃないか、って」
こんな風に、と言ってシオンは両手から神糸を出す。
それ等は渦を巻き結集していき、彼の腕の間に小さな球体を作り出した。
毛玉、とも言えるそれをシオンはゴムボールのように手の上で弾ませる。
「例えばこれをこうすると……」
そうして、一際高く跳ね上げた毛玉を思いっきり蹴飛ばした。
少し離れた場所にあるプールへと毛玉が着弾する。同時に、巨大な水飛沫が天高く上がった。
「こんな風に、手の平サイズでも大きな威力が出せる。どうも神糸って、結集させ・凝縮させると加速度的に火力が上がるみたいなんだよね」
「そうなんだ……。もうどんな武装を作るかは、決めてるの?」
「一応ね。イメージするのは……」
答えを伝えようとした所で、怒声がそれを遮った。
「こらぁぁああ! 王子! またおかしな事をしてー!」
「あちゃー。まぁ、あんな大音立てれば当然か」
窓から身を乗り出し怒りを露にするメイド長に、シオンは天を仰ぐ。
また逃げても良かったがそれも面倒だった。どうせ何れは説教されるし、と諦め、近くの石段に腰掛ける。
手招きし、少女を隣に座らせ……ようとして、彼は少し考えて。
「このままじゃ汚れちゃうし。えいっ」
神糸を紡ぎ、ハンカチのような布を作る。
薄っすらと輝くそれを石段に敷き、そこにシェーラを座らせた。
彼女が申し訳なさそうな顔をする。
「あの、嬉しいけど……でも、自分の分は?」
「僕は良いんだよ。別に汚れたって構わないし。でもシェーラは土塗れの格好をしてたら、メイド長に怒られるでしょ?」
「シオンさんも怒られると思うけど……」
「僕は良いんだって。怒られ慣れてるし、どうせこれから怒られるし」
暢気に言ってシオンは伸びをした。
朝日を一杯に受け、清らかな気分になる。今頃走ってきているであろうメイド長を待ち、手持ち無沙汰な右手を隣の少女にそっと伸ばした。
「あの……どうして私の髪を弄ってるの?」
「気持ち良いから。初めて会った時は大分痛んでいたけど、今は良くなったね。朝日を受けて綺麗に輝いているし、さらさらでまるで絹糸みたいだ」
優しく髪を弄られ、シェーラは気恥ずかしげに俯く。
しかし拒絶したりはしない。どんな理由であれ、褒められる事が嬉しかった。
「さて。今日の朝食は何かな~」
欠伸をしながら呟く彼が説教を受けたのは、これから二分後の事である。
~~~~~~
朝食を食べ終わり、一息ついている時の事。
シオンが、ふと気になったように切り出す。
「そういえばさ。クロノは、ツクミの家族の事って知ってる?」
昨夜離宮に泊まったクロノが小首を傾げる。
「ツクミちゃんの? ううん、良くは知らないけど……どうして?」
「いや、ちょっと気になって。クロノの両親とはこの前会ったけど、ツクミの方は全然知らないな、って」
「う~ん。私が知ってるのは、お母さんは既に亡くなってるって事くらいかなぁ。何度か遊びに行こうとしたんだけど、家の方は色々忙しいらしくて、断られちゃったから」
「へぇ~。そうなんだ」
お茶を飲みながら思索に耽るシオン。
その袖を、小さな手が引く。
「ん? 何、シェーラ」
「ツクミって、誰?」
女の直感だろうか。問い掛ける少女の目は、少し厳しい。
「クロノの親友だよ。僕にとっても友達だ」
「友達……女の子?」
「うん。そうだよ?」
素知らぬふりをして答えれば、シェーラは不満気に口を噤む。
シオンは内心苦笑した。実に分かり易い態度である。
そういう所がまた可愛い、と思いながら、彼は再びカップに口を付ける。
(今日辺り、ちょっと調べてみようかな)
何かある。直感は、迷い無くそう告げていた。
~~~~~~
冷たい王宮の大廊下に、小さな足音が微かに響く。
シオンはまたも離宮を抜け出し、王都中央に存在する王宮へとやって来ていた。
警備を顔パスして中に入った彼が目指すのは、とにかく上。王宮の左右にある見晴らしの良い高塔だ。
衛兵に聞いた東の塔への道を思い出しながら、シオンは僅かに目尻を下げる。
正面から一人、男がやって来ていた。
年の頃は二十程。小太りした体に短く切った白髪で、見事な仕立ての衣服に身を包んでいる。
背後に幾人かの兵を従えた男は、無言で横を通り過ぎようとするシオンを目ざとく呼び止める。ビタリと彼の脚が止まった。
「おい、シオン。俺に何の挨拶も無しとは、良い身分だな?」
「それは勿論、王子だから。貴方と同じで身分は良いからね、兄上?」
ゆっくりと両者が振り向く。
目が合った。シオンは何時も通り平淡に。男は忌々しげに顔を歪めて。どちらも譲らず、睨み合う。
「第四王子のお前が、第二王子の俺を無視して通り過ぎようとするのが問題だと言っているんだ。蛮族の血が混じったお前には、その程度の事も分からないか?」
「分からないなぁ。誰に挨拶するのもしないのも、僕の自由でしょ? 兄上に強制される謂れは無いと思うけど」
「弟のくせに、兄である俺の言葉に従わない気か?」
「兄でしかない貴方の言葉に、従う理由は特に無いかな」
男の額に青筋が浮かんだ。
「相変わらず生意気だな。今すぐ後ろの兵達を嗾けても良いんだぞ?」
「そんな事をしたら、咎められるのは兄上の方だよ。それに――」
ぶわり、風が走る。
「っ!?」
「忘れたの? 僕の『力』」
シオンの身体を、神力が包みこんでいた。
慌てて兵達が剣に手を掛ける。しかし抜くには至らない。どうするべきか、と皆主の顔色を窺っている。
その主――男は、額から汗を一筋、顎まで落とすと、
「ふ、ふふっ。冗談に決まっているだろう。兄弟で争う訳がないだろう、なぁ?」
「そうだね。僕も冗談」
神力が消える。
兵達が剣から手を離した。舌打ちし、男が踵を返す。
「だが忘れるな。お前は所詮忌むべき子。最近何やらちょろちょろと動いているようだが、下手な行動は自分の首を絞めるぞ? ――どんなに強力な神力があったとしても、な」
吐き捨てるように言って、男は去って行く。
彼と、彼に付いていく兵達の背中を見送り、シオンは一言。
「嫉妬って怖いなぁ」
平淡な表情で呟いて、再び目的地へと脚を進めた。
朝焼けの美しい早朝の事。
離宮の庭で佇むシオンに、小走りで近寄りつつシェーラは問い掛けた。
何時ものように朝の支度をしていたら、窓からシオンの姿が見えたのだ。気になり庭に出てみたのだが、彼は話し掛けられたにもかかわらずただ黙って目を閉じている。
(もしかして、嫌われちゃったのかな……)
少女の顔が不安に染まった。
彼女にとって、シオンに嫌われる事は最も忌避すべきことだ。どうしたら、と悩んでいる間に、ふうーと少年が息を吐く。
「あれ? シェーラ。いつの間にそこに居たの?」
「えっと……さっき」
「気付かなくて御免ね。何か用かな~?」
少女の不安を察したのだろう。
シオンは彼女を優しく抱き締める。シェーラの顔が安堵に染まった。
「あの、シオンさんの姿が見えたから気になって。何してたの?」
「ん~。新技開発?」
「新技……?」
「うん。僕が神力を糸にして戦うっていうのは知ってるだろうけど。その糸を編んで、武装を作れないかと思ってたんだ」
そうして彼は語り出した。
糸は攻防共に便利であり、数も展開できるが、火力に欠けると。また、機動力もなく、その辺りを補う手段を模索しているのだ、と。
その話を聞き、シェーラもまた頭を働かせた。スラム育ちであまり教養の無い自分だが、何かしら役に立てないかと思ったからだ。
「単純に神力を砲撃魔法代わりにするとかは、駄目なの?」
「それも考えたんだけどねぇ。どうも僕って、神力を細く長く紡ぐのは得意なんだけど、太くぶっ放すのは苦手なんだよねぇ。前に砲撃魔法みたいに使ってみたら、ヘロヘロの光線しか出なくて諦めたんだ」
「それで、糸を編んで武装を?」
「うん。神力を結集させて武装を作れれば、大きな威力を出せると思ったんだ。けど普通に作ろうとすると剣ですら僕じゃ難しい。だから、糸を編んで作れば良いんじゃないか、って」
こんな風に、と言ってシオンは両手から神糸を出す。
それ等は渦を巻き結集していき、彼の腕の間に小さな球体を作り出した。
毛玉、とも言えるそれをシオンはゴムボールのように手の上で弾ませる。
「例えばこれをこうすると……」
そうして、一際高く跳ね上げた毛玉を思いっきり蹴飛ばした。
少し離れた場所にあるプールへと毛玉が着弾する。同時に、巨大な水飛沫が天高く上がった。
「こんな風に、手の平サイズでも大きな威力が出せる。どうも神糸って、結集させ・凝縮させると加速度的に火力が上がるみたいなんだよね」
「そうなんだ……。もうどんな武装を作るかは、決めてるの?」
「一応ね。イメージするのは……」
答えを伝えようとした所で、怒声がそれを遮った。
「こらぁぁああ! 王子! またおかしな事をしてー!」
「あちゃー。まぁ、あんな大音立てれば当然か」
窓から身を乗り出し怒りを露にするメイド長に、シオンは天を仰ぐ。
また逃げても良かったがそれも面倒だった。どうせ何れは説教されるし、と諦め、近くの石段に腰掛ける。
手招きし、少女を隣に座らせ……ようとして、彼は少し考えて。
「このままじゃ汚れちゃうし。えいっ」
神糸を紡ぎ、ハンカチのような布を作る。
薄っすらと輝くそれを石段に敷き、そこにシェーラを座らせた。
彼女が申し訳なさそうな顔をする。
「あの、嬉しいけど……でも、自分の分は?」
「僕は良いんだよ。別に汚れたって構わないし。でもシェーラは土塗れの格好をしてたら、メイド長に怒られるでしょ?」
「シオンさんも怒られると思うけど……」
「僕は良いんだって。怒られ慣れてるし、どうせこれから怒られるし」
暢気に言ってシオンは伸びをした。
朝日を一杯に受け、清らかな気分になる。今頃走ってきているであろうメイド長を待ち、手持ち無沙汰な右手を隣の少女にそっと伸ばした。
「あの……どうして私の髪を弄ってるの?」
「気持ち良いから。初めて会った時は大分痛んでいたけど、今は良くなったね。朝日を受けて綺麗に輝いているし、さらさらでまるで絹糸みたいだ」
優しく髪を弄られ、シェーラは気恥ずかしげに俯く。
しかし拒絶したりはしない。どんな理由であれ、褒められる事が嬉しかった。
「さて。今日の朝食は何かな~」
欠伸をしながら呟く彼が説教を受けたのは、これから二分後の事である。
~~~~~~
朝食を食べ終わり、一息ついている時の事。
シオンが、ふと気になったように切り出す。
「そういえばさ。クロノは、ツクミの家族の事って知ってる?」
昨夜離宮に泊まったクロノが小首を傾げる。
「ツクミちゃんの? ううん、良くは知らないけど……どうして?」
「いや、ちょっと気になって。クロノの両親とはこの前会ったけど、ツクミの方は全然知らないな、って」
「う~ん。私が知ってるのは、お母さんは既に亡くなってるって事くらいかなぁ。何度か遊びに行こうとしたんだけど、家の方は色々忙しいらしくて、断られちゃったから」
「へぇ~。そうなんだ」
お茶を飲みながら思索に耽るシオン。
その袖を、小さな手が引く。
「ん? 何、シェーラ」
「ツクミって、誰?」
女の直感だろうか。問い掛ける少女の目は、少し厳しい。
「クロノの親友だよ。僕にとっても友達だ」
「友達……女の子?」
「うん。そうだよ?」
素知らぬふりをして答えれば、シェーラは不満気に口を噤む。
シオンは内心苦笑した。実に分かり易い態度である。
そういう所がまた可愛い、と思いながら、彼は再びカップに口を付ける。
(今日辺り、ちょっと調べてみようかな)
何かある。直感は、迷い無くそう告げていた。
~~~~~~
冷たい王宮の大廊下に、小さな足音が微かに響く。
シオンはまたも離宮を抜け出し、王都中央に存在する王宮へとやって来ていた。
警備を顔パスして中に入った彼が目指すのは、とにかく上。王宮の左右にある見晴らしの良い高塔だ。
衛兵に聞いた東の塔への道を思い出しながら、シオンは僅かに目尻を下げる。
正面から一人、男がやって来ていた。
年の頃は二十程。小太りした体に短く切った白髪で、見事な仕立ての衣服に身を包んでいる。
背後に幾人かの兵を従えた男は、無言で横を通り過ぎようとするシオンを目ざとく呼び止める。ビタリと彼の脚が止まった。
「おい、シオン。俺に何の挨拶も無しとは、良い身分だな?」
「それは勿論、王子だから。貴方と同じで身分は良いからね、兄上?」
ゆっくりと両者が振り向く。
目が合った。シオンは何時も通り平淡に。男は忌々しげに顔を歪めて。どちらも譲らず、睨み合う。
「第四王子のお前が、第二王子の俺を無視して通り過ぎようとするのが問題だと言っているんだ。蛮族の血が混じったお前には、その程度の事も分からないか?」
「分からないなぁ。誰に挨拶するのもしないのも、僕の自由でしょ? 兄上に強制される謂れは無いと思うけど」
「弟のくせに、兄である俺の言葉に従わない気か?」
「兄でしかない貴方の言葉に、従う理由は特に無いかな」
男の額に青筋が浮かんだ。
「相変わらず生意気だな。今すぐ後ろの兵達を嗾けても良いんだぞ?」
「そんな事をしたら、咎められるのは兄上の方だよ。それに――」
ぶわり、風が走る。
「っ!?」
「忘れたの? 僕の『力』」
シオンの身体を、神力が包みこんでいた。
慌てて兵達が剣に手を掛ける。しかし抜くには至らない。どうするべきか、と皆主の顔色を窺っている。
その主――男は、額から汗を一筋、顎まで落とすと、
「ふ、ふふっ。冗談に決まっているだろう。兄弟で争う訳がないだろう、なぁ?」
「そうだね。僕も冗談」
神力が消える。
兵達が剣から手を離した。舌打ちし、男が踵を返す。
「だが忘れるな。お前は所詮忌むべき子。最近何やらちょろちょろと動いているようだが、下手な行動は自分の首を絞めるぞ? ――どんなに強力な神力があったとしても、な」
吐き捨てるように言って、男は去って行く。
彼と、彼に付いていく兵達の背中を見送り、シオンは一言。
「嫉妬って怖いなぁ」
平淡な表情で呟いて、再び目的地へと脚を進めた。
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