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春
第14話 あわや大惨事
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「そんなハーレムみたいなこと、有り得ないです!! 」
ずいと割り込んできたのはシャロン。酒を口にしてしまったのか心なしか顔が赤い。
「おやシャロン。飲んでるのかい」
からかうように笑うキクリ。しかしシャロンは飲んでないですよ!! と少し強い口調で返した。
どうやらこの娘は酔うと怒りっぽくなるらしい。
「大体ですね、私がアレスさんの嫁になるとかそんなことは有り得ません!! 」
「まあそうだよな」
同意する俺。町にいる若い男女だからって結婚というのも短絡的な話だ。
しかしシャロンはきっと俺を睨み付ける。
「なんでそこ同意するんですか!! 」
「ええっ!? 」
あまりの理不尽さに声をあげる俺。
「ふむ、シャロンがアレスのことを嫌いなら仕方あるまい。なあキクリ」
「嫌いとは言ってないですよ!」
「じゃあ好きなんだね? 」
すかさず畳み掛けるキクリ。うわぁ……このコンビが組めば最強かもしれない。
「えぇっ!? す、す、す、す、好き!? 」
「嫌いじゃないということは好きってことじゃ」
「確かに」
うんうんと頷くキクリ。
王手をかけられたシャロンは俺とフレイアたちを交互に見比べると、しばらく何か言いたげにモゴモゴ口を動かした。
すると、
「あ、あ、あ、あ、あ私、料理持ってきますね!! それじゃあ!! 」
と、言い残すと足早に去っていったのだった。
「ちっ、逃がしたか」
そんなシャロンを見て、キクリは何だか悔しそうにしていた。
◇◇◇
宴もそろそろ終わりを迎え、日はもう沈みかけていた。
うん、夕陽の下でのお花見ってのも悪くないな。と一人感慨に耽る俺。
カールやリュカという大人組は皆酔い潰れ、キクリとシャロンはその救護に行ってしまった。
フレイアはお腹いっぱいだからもう寝る。と行って先に教会に戻ったし、ミシェルに至ってはシートの上でお昼寝中だ。
「俺一人で片付けるのかよ……」
酒も飲んでないし食事もろくに口にしてないのに片付けだけ押し付けられるとはなんと理不尽なものか。
しかし不思議と嫌ではなかった。
お屋敷にいたときは何でも使用人がやってくれて、俺は特に何かをやる必要がなかった。
準備や片付け、確かに面倒ではあるが悪いもんじゃないなと思う。
「……まあにしてはゴミが多すぎるけどな」
いずれシャロンたちが戻ってくるだろう。それまで俺が出来るところまで片しておこう。
そう決意すると、俺は一先ず目につくゴミを片付け始めた。
「……そうだ、俺に魔力があるっていうなら魔法であっという間に片付けられるんじゃないか? 」
ゴミを動かしてゴミ箱に入れる。
うん、このぐらいなら出来そうだ。
俺は目をつぶって集中すると、強く念じる。
ゴミを動かして……ゴミ箱に入れる。
「よしっ!!! 」
俺の声ともに魔法が発動した。……いや、発動し過ぎた。
何とゴミだけでなく、草や花びら、そこにあるもの全てがゴミ箱に吸い込まれていくではないか!!
更にブラックホールのような禍々しい渦が現れ、何もかもを飲み込もうとどんどん大きさを増していく。
「あ、これはまずい!! やばい!! 」
とは言っても上手くコントロールが効かない……!!
ブラックホールのようになった魔法は全てを吸い込もうと力を増していく。メリメリメリと木の根が浮くような音がした。
「フ、フレイア……!! 」
思わず彼女の名前を呼んだが、今彼女はここにいない。
「……落ち着いて」
すると、聞きなれない女の子の声が耳元で聞こえた。
「……大丈夫。ゆっくり深呼吸して、気を落ち着かせて」
「え、え、え、誰!? 」
「今はこっちに集中して。ほら、吸って、吐いて」
言われるがままに深呼吸を繰り返す。あ、段々と落ち着いてきた。
すると魔法も安定さを取り戻してきた。対象物だけゴミ箱に吸い込まれ、そうではないものは元の場所に戻っていく。
「……うん、上手」
俺は思わずへたり込んだ。もう少しでこのイルゼルムをブラックホールに巻き込むところだった。
そして手助けしてくれた少女の方を振り向く。分厚い皮の帽子をすっぽり被っていて、顔はよく見えないが背丈からして俺と同い年ぐらいだろう。
かすかに見える赤い瞳がルビーのように光った。
「あ、ありがとう」
「……気にしないで。それより、リュカという男を見てない? 」
「リュカ? ああそれなら泥酔して家に戻ってるよ」
そう、と少女は小さく呟いた。
そして帽子を被り直すと、くるりと踵を返す。
「……それじゃあ」
「あ、待って!! 」
少女の名前を聞こうと、俺が手を伸ばしたとき、不意に強い風が吹いて彼女のフードを吹き飛ばした。
ずいと割り込んできたのはシャロン。酒を口にしてしまったのか心なしか顔が赤い。
「おやシャロン。飲んでるのかい」
からかうように笑うキクリ。しかしシャロンは飲んでないですよ!! と少し強い口調で返した。
どうやらこの娘は酔うと怒りっぽくなるらしい。
「大体ですね、私がアレスさんの嫁になるとかそんなことは有り得ません!! 」
「まあそうだよな」
同意する俺。町にいる若い男女だからって結婚というのも短絡的な話だ。
しかしシャロンはきっと俺を睨み付ける。
「なんでそこ同意するんですか!! 」
「ええっ!? 」
あまりの理不尽さに声をあげる俺。
「ふむ、シャロンがアレスのことを嫌いなら仕方あるまい。なあキクリ」
「嫌いとは言ってないですよ!」
「じゃあ好きなんだね? 」
すかさず畳み掛けるキクリ。うわぁ……このコンビが組めば最強かもしれない。
「えぇっ!? す、す、す、す、好き!? 」
「嫌いじゃないということは好きってことじゃ」
「確かに」
うんうんと頷くキクリ。
王手をかけられたシャロンは俺とフレイアたちを交互に見比べると、しばらく何か言いたげにモゴモゴ口を動かした。
すると、
「あ、あ、あ、あ、あ私、料理持ってきますね!! それじゃあ!! 」
と、言い残すと足早に去っていったのだった。
「ちっ、逃がしたか」
そんなシャロンを見て、キクリは何だか悔しそうにしていた。
◇◇◇
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うん、夕陽の下でのお花見ってのも悪くないな。と一人感慨に耽る俺。
カールやリュカという大人組は皆酔い潰れ、キクリとシャロンはその救護に行ってしまった。
フレイアはお腹いっぱいだからもう寝る。と行って先に教会に戻ったし、ミシェルに至ってはシートの上でお昼寝中だ。
「俺一人で片付けるのかよ……」
酒も飲んでないし食事もろくに口にしてないのに片付けだけ押し付けられるとはなんと理不尽なものか。
しかし不思議と嫌ではなかった。
お屋敷にいたときは何でも使用人がやってくれて、俺は特に何かをやる必要がなかった。
準備や片付け、確かに面倒ではあるが悪いもんじゃないなと思う。
「……まあにしてはゴミが多すぎるけどな」
いずれシャロンたちが戻ってくるだろう。それまで俺が出来るところまで片しておこう。
そう決意すると、俺は一先ず目につくゴミを片付け始めた。
「……そうだ、俺に魔力があるっていうなら魔法であっという間に片付けられるんじゃないか? 」
ゴミを動かしてゴミ箱に入れる。
うん、このぐらいなら出来そうだ。
俺は目をつぶって集中すると、強く念じる。
ゴミを動かして……ゴミ箱に入れる。
「よしっ!!! 」
俺の声ともに魔法が発動した。……いや、発動し過ぎた。
何とゴミだけでなく、草や花びら、そこにあるもの全てがゴミ箱に吸い込まれていくではないか!!
更にブラックホールのような禍々しい渦が現れ、何もかもを飲み込もうとどんどん大きさを増していく。
「あ、これはまずい!! やばい!! 」
とは言っても上手くコントロールが効かない……!!
ブラックホールのようになった魔法は全てを吸い込もうと力を増していく。メリメリメリと木の根が浮くような音がした。
「フ、フレイア……!! 」
思わず彼女の名前を呼んだが、今彼女はここにいない。
「……落ち着いて」
すると、聞きなれない女の子の声が耳元で聞こえた。
「……大丈夫。ゆっくり深呼吸して、気を落ち着かせて」
「え、え、え、誰!? 」
「今はこっちに集中して。ほら、吸って、吐いて」
言われるがままに深呼吸を繰り返す。あ、段々と落ち着いてきた。
すると魔法も安定さを取り戻してきた。対象物だけゴミ箱に吸い込まれ、そうではないものは元の場所に戻っていく。
「……うん、上手」
俺は思わずへたり込んだ。もう少しでこのイルゼルムをブラックホールに巻き込むところだった。
そして手助けしてくれた少女の方を振り向く。分厚い皮の帽子をすっぽり被っていて、顔はよく見えないが背丈からして俺と同い年ぐらいだろう。
かすかに見える赤い瞳がルビーのように光った。
「あ、ありがとう」
「……気にしないで。それより、リュカという男を見てない? 」
「リュカ? ああそれなら泥酔して家に戻ってるよ」
そう、と少女は小さく呟いた。
そして帽子を被り直すと、くるりと踵を返す。
「……それじゃあ」
「あ、待って!! 」
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