27 / 64
第26話 騎士ミシェル
しおりを挟む
店では迷惑になるからということで自宅に移動した俺たち。相変わらずその女騎士は不機嫌そうにじろじろと俺を見ている。
「で、あなたは? 」
女騎士の前にビクビクしながらお茶を出す俺。
シエルも俺の緊張がうつったのか、遠巻きにこちらを眺めている。
「失礼しました。私はガルダシア王国直属の騎士、ミシェル=ユクドラスと申します。今からいくつか質問をさせて頂きます」
「はあ……どうぞ」
ルーナの言っていた人物とはこの人のことか。
確かに美人ではあるが、気の強さが表情に表れていた。
ミシェルは俺を真っ直ぐに見つめると、はきはきとした口調でこう言い放った。
「失礼ですが、ご職業は? 」
「え、ええと……無職ですか、ね」
ふむ、と何やら手元のメモに書き写すミシェル。
勘違いしないで欲しいが別に働く気がないわけではない。それに前の世界ではきちんと労働の義務を果たしていた!
……なんてことをこの騎士には主張出来ないのが俺の情けないところである。
「それで、そちらのお嬢さんは? 」
ミシェルはシエルにちらりと視線を移した。
「ええと……親戚の子を預かっていまして」
「ふーん、本当ですか? 」
うわぁ……明らかに疑ってる。
彼女の鋭い眼光に耐えられなくなった俺は、思わず本当のことを口にしてしまった。
「嘘です……奴隷として購入しました」
「やっぱり。嘘をついてもバレますよ。キチンと真実を話して下さいね」
はい……と震えた声で答える俺。
しかしミシェルは奴隷購入の件を聞きに来た訳ではないようだ。特に咎める様子はなく、淡々としている。
「無職で奴隷購入で、親戚も特にいない……と」
ミシェルは一人呟きながら、さらさらとメモの空白を埋めていく。それにしてもこの人は一体俺に何を聞きに来たのだろうか?
「えっとミシェルさん、一体これは、何ですか? 」
おずおずと聞いてみると、ミシェルははっきりとした口調でこう答えた。
「単刀直入に言います。貴方が出所不明な大金を持っているとの情報を入手し、その調査に参りました」
「出所不明な大金!? 」
「はい。貴方は職にもついておらず、援助してくれるような親戚もいない。それにも関わらず高価なものを次々に購入しているそうではないですか」
「そ、それは……」
なるほど、つまり俺が何らかの犯罪行為に手を染めて大金を得ていると疑っているのか。うーん……しかし俺のチート能力だと説明して伝わるのだろうか?
「失礼ながら貴方のデータを調べさせて頂きましたが、28才という年齢ながらまったくもって今までの経歴が存在しません。これはどういうことですか? 」
召喚されたばかりだからですけど……。
いや、この反応からするともしかしてこの世界の普通の人は外部から勇者を召喚していることを知らないのか?
このミシェルという女もそこそこに身分が高そうに見えるが、その事実を知らないのかもしれない。
「答えられませんか? それなら今からここを調べさせて貰います」
「ま、待って! 」
すくっと立ち上がったミシェルの腕を思わず俺は掴んだ。そのとき、まるで走馬灯のように様々な映像が脳裏を駆け巡った。
見知らぬ少年が路地裏で倒れ込む。何か病気を抱えているのか、ヒューヒューとか細い息を繰り返す。
そして次の場面は真っ白な病室。おそらくここは病院か?
ベッドに寝そべる誰かにすがり付いて泣きわめいているのは……おそらくミシェル。
『ごめん、ごめんね……リュイ。私が……をしていれば』
ノイズがかかっていて彼女が何と言ったのか分からない。
「ちょっと、大丈夫ですか? 」
ミシェルに声かけられ、俺は正気を取り戻した。
「え、あ、はい」
何だったんだ今の映像は?
俺の妄想か……? いやそれにしてはリアリティーがあった。
「家を調べさせて貰いますよ? 良いですね? 」
「リュイ……って誰だろう」
その名前を口にしたときミシェルの顔色が変わった。
「……なぜその名前を!? 」
「い、いや何でもない」
あの映像のリュイという少年はミシェルの知り合いらしい。そしてあの映像が本当なら彼はもう亡くなっている……?
「何者なのですか貴方は……普通の人ではないですよね? 何が目的なんですか? 」
明らかに敵意を剥き出しにして俺を見るミシェル。
まあ普通の人ではないのは確かだ。ただその普通とは一体何を基準にするのかで変わってくると思うけど。
「俺は別に、何も企んじゃいないよ」
「……そうですか。貴方に関してはまだ綿密な調査が必要なようですね。荒くれものを半殺しにしたという噂も聞きますし」
それをしたのは俺ではない! 俺は半殺しにされた側だ!
「あー、それは……」
「また来ます。必ず尻尾を掴みますからね、逃げても無駄ですよ」
ミシェルはそう言うと、背筋をピンと正したまま出ていってしまった。
「はぁ~~……」
何だか緊張の糸が切れたようにその場に倒れ込む俺。
ああいうピリピリした空気、俺は苦手だ。
「怖そうな人でしたね」
遠巻きに見ていたシエルがちょこちょこと近付いてきた。
「そうだな」
そしてミシェルの頭にポンと触れたとき、再びあの映像が流れてきた。
薄暗い洞窟、そして祭壇らしき台の上で目を閉じたまま動かないシエルの姿。
そして近くにはあの、俺を捨てた勇者ご一行様。
タクトにアズサ、カナ。もう記憶の彼方にいた彼らがそこにいた。
そしてもう一人見知らぬ人物がいる。
品の良さそうな衣を纏った男で、銀色の長い髪を垂らしいている。俺と同い年ぐらいだろうか、しかしその精悍な顔に貼り付いた笑みはぞっとするくらい恐ろしい。
「ヨリ? 」
「いや何でもない」
何だ? 何なんだあの映像は?
俺は数回自分の目をごしごしと擦る。
シエルはタクトたちに会ったことがあるのか?
「なあシエル、タクトという名前のやつに会ったことはあるか? 」
「タクト? ……ごめんなさい、知りません」
「いや、それなら良いんだ。変なことを聞いてごめんな」
……だとするとあれは過去の出来事ではないのか?
俺は不穏なその映像に、思わず冷や汗をかいていた。
もしかしてあれは、未来の記憶?
サクヤが忘れていたこの月読の神衣の能力とは、もしかして未来視のことだったのだろうか……?
「とんでもねえな……」
俺はシエルを見つめ、一人そう呟いた。
「で、あなたは? 」
女騎士の前にビクビクしながらお茶を出す俺。
シエルも俺の緊張がうつったのか、遠巻きにこちらを眺めている。
「失礼しました。私はガルダシア王国直属の騎士、ミシェル=ユクドラスと申します。今からいくつか質問をさせて頂きます」
「はあ……どうぞ」
ルーナの言っていた人物とはこの人のことか。
確かに美人ではあるが、気の強さが表情に表れていた。
ミシェルは俺を真っ直ぐに見つめると、はきはきとした口調でこう言い放った。
「失礼ですが、ご職業は? 」
「え、ええと……無職ですか、ね」
ふむ、と何やら手元のメモに書き写すミシェル。
勘違いしないで欲しいが別に働く気がないわけではない。それに前の世界ではきちんと労働の義務を果たしていた!
……なんてことをこの騎士には主張出来ないのが俺の情けないところである。
「それで、そちらのお嬢さんは? 」
ミシェルはシエルにちらりと視線を移した。
「ええと……親戚の子を預かっていまして」
「ふーん、本当ですか? 」
うわぁ……明らかに疑ってる。
彼女の鋭い眼光に耐えられなくなった俺は、思わず本当のことを口にしてしまった。
「嘘です……奴隷として購入しました」
「やっぱり。嘘をついてもバレますよ。キチンと真実を話して下さいね」
はい……と震えた声で答える俺。
しかしミシェルは奴隷購入の件を聞きに来た訳ではないようだ。特に咎める様子はなく、淡々としている。
「無職で奴隷購入で、親戚も特にいない……と」
ミシェルは一人呟きながら、さらさらとメモの空白を埋めていく。それにしてもこの人は一体俺に何を聞きに来たのだろうか?
「えっとミシェルさん、一体これは、何ですか? 」
おずおずと聞いてみると、ミシェルははっきりとした口調でこう答えた。
「単刀直入に言います。貴方が出所不明な大金を持っているとの情報を入手し、その調査に参りました」
「出所不明な大金!? 」
「はい。貴方は職にもついておらず、援助してくれるような親戚もいない。それにも関わらず高価なものを次々に購入しているそうではないですか」
「そ、それは……」
なるほど、つまり俺が何らかの犯罪行為に手を染めて大金を得ていると疑っているのか。うーん……しかし俺のチート能力だと説明して伝わるのだろうか?
「失礼ながら貴方のデータを調べさせて頂きましたが、28才という年齢ながらまったくもって今までの経歴が存在しません。これはどういうことですか? 」
召喚されたばかりだからですけど……。
いや、この反応からするともしかしてこの世界の普通の人は外部から勇者を召喚していることを知らないのか?
このミシェルという女もそこそこに身分が高そうに見えるが、その事実を知らないのかもしれない。
「答えられませんか? それなら今からここを調べさせて貰います」
「ま、待って! 」
すくっと立ち上がったミシェルの腕を思わず俺は掴んだ。そのとき、まるで走馬灯のように様々な映像が脳裏を駆け巡った。
見知らぬ少年が路地裏で倒れ込む。何か病気を抱えているのか、ヒューヒューとか細い息を繰り返す。
そして次の場面は真っ白な病室。おそらくここは病院か?
ベッドに寝そべる誰かにすがり付いて泣きわめいているのは……おそらくミシェル。
『ごめん、ごめんね……リュイ。私が……をしていれば』
ノイズがかかっていて彼女が何と言ったのか分からない。
「ちょっと、大丈夫ですか? 」
ミシェルに声かけられ、俺は正気を取り戻した。
「え、あ、はい」
何だったんだ今の映像は?
俺の妄想か……? いやそれにしてはリアリティーがあった。
「家を調べさせて貰いますよ? 良いですね? 」
「リュイ……って誰だろう」
その名前を口にしたときミシェルの顔色が変わった。
「……なぜその名前を!? 」
「い、いや何でもない」
あの映像のリュイという少年はミシェルの知り合いらしい。そしてあの映像が本当なら彼はもう亡くなっている……?
「何者なのですか貴方は……普通の人ではないですよね? 何が目的なんですか? 」
明らかに敵意を剥き出しにして俺を見るミシェル。
まあ普通の人ではないのは確かだ。ただその普通とは一体何を基準にするのかで変わってくると思うけど。
「俺は別に、何も企んじゃいないよ」
「……そうですか。貴方に関してはまだ綿密な調査が必要なようですね。荒くれものを半殺しにしたという噂も聞きますし」
それをしたのは俺ではない! 俺は半殺しにされた側だ!
「あー、それは……」
「また来ます。必ず尻尾を掴みますからね、逃げても無駄ですよ」
ミシェルはそう言うと、背筋をピンと正したまま出ていってしまった。
「はぁ~~……」
何だか緊張の糸が切れたようにその場に倒れ込む俺。
ああいうピリピリした空気、俺は苦手だ。
「怖そうな人でしたね」
遠巻きに見ていたシエルがちょこちょこと近付いてきた。
「そうだな」
そしてミシェルの頭にポンと触れたとき、再びあの映像が流れてきた。
薄暗い洞窟、そして祭壇らしき台の上で目を閉じたまま動かないシエルの姿。
そして近くにはあの、俺を捨てた勇者ご一行様。
タクトにアズサ、カナ。もう記憶の彼方にいた彼らがそこにいた。
そしてもう一人見知らぬ人物がいる。
品の良さそうな衣を纏った男で、銀色の長い髪を垂らしいている。俺と同い年ぐらいだろうか、しかしその精悍な顔に貼り付いた笑みはぞっとするくらい恐ろしい。
「ヨリ? 」
「いや何でもない」
何だ? 何なんだあの映像は?
俺は数回自分の目をごしごしと擦る。
シエルはタクトたちに会ったことがあるのか?
「なあシエル、タクトという名前のやつに会ったことはあるか? 」
「タクト? ……ごめんなさい、知りません」
「いや、それなら良いんだ。変なことを聞いてごめんな」
……だとするとあれは過去の出来事ではないのか?
俺は不穏なその映像に、思わず冷や汗をかいていた。
もしかしてあれは、未来の記憶?
サクヤが忘れていたこの月読の神衣の能力とは、もしかして未来視のことだったのだろうか……?
「とんでもねえな……」
俺はシエルを見つめ、一人そう呟いた。
5
あなたにおすすめの小説
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる