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第27話 告白しよう
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女騎士に目をつけられてしまった今、爆買いも自重した方が良いだろうという結論に至った。
確かに少し調子にのり過ぎたかもしれない。お金が無限にあるのを良いことに、気になるものは取り敢えず買っといたのだった。
俺は一旦自分が何を購入したのか把握するためにカバンの中を整理し始めた。
火の魔結晶×25
水の魔結晶×36
風の魔結晶×99
光の魔結晶×99
闇の魔結晶×70
ガスコンロ代わりになる火の魔結晶と飲み水代わりになる水の魔結晶の消耗が激しい。これは買い足しておきたいところだ。
闇の魔結晶は確かvs ならず者のときに少しだけ使った。風と光に至ってはまったく使ったことがないな。
俺はメモを用紙にその旨を記入し、別の物を引っ張り出す。
「えーっとこれはサクヤから買った天使の涙×2か」
何かに使えるかと思って一応買ってはみたものの、今のところ使う予定はない回復薬だ。
お、あったあった。そしてごく普通の回復薬も99個購入済みだ。これは薬草を煎じたもので、道具屋があるところならどこでも売ってるらしい。効果もお値段なりと言ったところで、歴戦の冒険者ならこの程度の回復量じゃ足りないようだ。
ただ体力の低い俺にはこれ一つで満タンまで回復するので栄養ドリンクとしては重宝している。
「後は、ああこれか」
お次は体力ではなく魔力を回復する薬で、「妖精羽の雫」という液体。エメラルドゴールドに光る液体が瓶詰めされている。
これも一応99個買ったのだが魔法がそもそも使えない俺には宝の持ち腐れというやつだった。
まあ捨てるのは勿体ないからこのまま持っておこう。いつか使うかもしれないし。
「げ、忘れてた」
俺は手に触れた硬いものを引っ張りあげた。それは銅で出来たごく普通の剣で、一応買っておいたのだが結局使わずに放置していた代物だ。
よくよく考えたら魔物退治なんて行く気はないし、そもそも刃物を振り回すなんて怖いし、剣なんていらなくね? という結論ゆえの放置だ。
「これは使い物にならなそうだなー……でも売ってもな」
実際大した金額にはならないだろう。駄菓子一つ分ぐらいの金になれば良い方だ。
「見なかったことにしよ」
うんうん、剣なんてなかった。
どうせ無限に入るんだし、亜空間の肥やしにしておこう。
そしてお次に出てきたのは皮で出来た鎧。これも浮かれて購入したものだが、思ってた以上のダサさと重さに装備を挫折したという経緯がある。
これならスーツの方がマシだな、という訳で最近までずっとスーツ生活をしていた訳である。
「うんまあこんなんもんかな」
俺が思っていたより爆買いしてないというのが正直な感想だ。
そもそもこの俺の住んでいる場所は、いわゆるゲームでいう最初の方の町らしい。そのため、さほど高価な装備や道具は売っていないので買うものがない。
別の町に行けばもっと凄いものがあるんだろうけど……まあ別に勇者になりたいわけじゃないし良いかな……。
サクヤのところにいけば珍しいものは手に入りそうだし。
「……ヨリ」
「ああシエル。起きたか」
いつの間にかお昼寝から目を覚ましていたシエルがこちらを見ていた。そして辺りに散らばっていた道具を不思議そうな顔で眺めている。
「これ全部ヨリの? 」
「ああ」
シエルはそっか、と呟くと、何かを決心したかのようにこう続けた。
「あの女の人も言ってたけど、なんでヨリはお金持ちなんですか? 」
「えっ!? 」
「ヨリは悪いこと……してないよね? 」
う、疑われている。いや、というより心配されている。
シエルが真っ直ぐに俺を見つめて、返答を待っていた。
「ええとそれは……」
彼女には真実を言うべきか? いやでも彼女の理解に追い付くか?
「……言えないこと? 」
シエルの瞳に怯えの色が見えた。
……観念した俺は自分がここに来た経緯、そして能力のことを全て彼女に話したのだった。
俺はここに来て初めて、誰かに自分の話をした。
◇◇◇
全てを話終えると、シエルはしばらく考え込むようにうんうん唸っていたが、あるとき声をあげた。
「えっと、つまりヨリはこの世界の人じゃないってことですか? 」
「そうだ」
「それでお金持ちになるという能力を貰ったと」
「まあそうだな」
他の奴等のように誰かに貰ったという記憶はないのだが、俺が忘れているだけで多分そうなのだろう。
「なるほどです……」
シエルは思っていたより驚きはしなかった。
ただ何とか理解しようと頭を必死に働かせているようだった。
「信じてくれるのか? 」
するとシエルはえ? と答える。
「当たり前です。ヨリが嘘をつくわけないです」
思っていたより俺は彼女から信頼されていたようだ。何だか照れてしまい、俺は思わず自分の鼻の頭を掻いた。
「その、なんだ……本当はもっと贅沢な暮らしが出来るんだが、今回みたいに怪しまれると言い訳が難しくてな。ごめんな」
「謝らないで下さい。私はヨリと一緒にいられるだけで幸せです。これ以上幸せになったらバチが当たります」
ふふっと笑うシエル。
俺はくしゃりと彼女の柔らかな髪を撫でた。
「ありがとな」
「いえ。でもこれでヨリの秘密は分かりました。これは内緒のことですね? 」
俺はコクリと頷いた。
「これは俺とシエル、2人の秘密だ」
「ふふ、共犯者みたいで何だか格好良いです」
共犯者って……それじゃ俺が犯罪を犯したみたいだろ!
そして俺たちは顔を見合わせると、クスクス笑いだした。
秘密を打ち明けられて何だか心が軽くなった気がした。
「……元の世界に帰らないですよね? 」
「え? 」
シエルは遠慮がちに呟くように行った。
「えっと……その……。ヨリは地球というところに帰ったりしませんよね? 私を一人にしないですよね? 」
ああなんだ。この娘はそんなことを心配していたのか。
「当たり前だろ。俺はもうこの世界に骨を埋める覚悟だよ」
「そう……ですか」
シエルは口許を三日月型に歪ませた。
平静を装ってはいるが、喜んでくれているようだ。
そしてそれを誤魔化すようにこう言葉を続ける。
「ヨリ、私今日は大浴場に行ってみたいです」
「大浴場? 」
「はい。皆で楽しく広いお風呂に入るみたいです!」
日本の銭湯みたいなものだろうか? まあたまには良いだろう。シエルも俺以外の人間と関わりを持つことも大事だ。
もしかしたら同世代の友人が出来るかもしれないし。
「じゃあ行ってみるか」
俺がそう言うと、シエルははい! と元気よく返事をした。
確かに少し調子にのり過ぎたかもしれない。お金が無限にあるのを良いことに、気になるものは取り敢えず買っといたのだった。
俺は一旦自分が何を購入したのか把握するためにカバンの中を整理し始めた。
火の魔結晶×25
水の魔結晶×36
風の魔結晶×99
光の魔結晶×99
闇の魔結晶×70
ガスコンロ代わりになる火の魔結晶と飲み水代わりになる水の魔結晶の消耗が激しい。これは買い足しておきたいところだ。
闇の魔結晶は確かvs ならず者のときに少しだけ使った。風と光に至ってはまったく使ったことがないな。
俺はメモを用紙にその旨を記入し、別の物を引っ張り出す。
「えーっとこれはサクヤから買った天使の涙×2か」
何かに使えるかと思って一応買ってはみたものの、今のところ使う予定はない回復薬だ。
お、あったあった。そしてごく普通の回復薬も99個購入済みだ。これは薬草を煎じたもので、道具屋があるところならどこでも売ってるらしい。効果もお値段なりと言ったところで、歴戦の冒険者ならこの程度の回復量じゃ足りないようだ。
ただ体力の低い俺にはこれ一つで満タンまで回復するので栄養ドリンクとしては重宝している。
「後は、ああこれか」
お次は体力ではなく魔力を回復する薬で、「妖精羽の雫」という液体。エメラルドゴールドに光る液体が瓶詰めされている。
これも一応99個買ったのだが魔法がそもそも使えない俺には宝の持ち腐れというやつだった。
まあ捨てるのは勿体ないからこのまま持っておこう。いつか使うかもしれないし。
「げ、忘れてた」
俺は手に触れた硬いものを引っ張りあげた。それは銅で出来たごく普通の剣で、一応買っておいたのだが結局使わずに放置していた代物だ。
よくよく考えたら魔物退治なんて行く気はないし、そもそも刃物を振り回すなんて怖いし、剣なんていらなくね? という結論ゆえの放置だ。
「これは使い物にならなそうだなー……でも売ってもな」
実際大した金額にはならないだろう。駄菓子一つ分ぐらいの金になれば良い方だ。
「見なかったことにしよ」
うんうん、剣なんてなかった。
どうせ無限に入るんだし、亜空間の肥やしにしておこう。
そしてお次に出てきたのは皮で出来た鎧。これも浮かれて購入したものだが、思ってた以上のダサさと重さに装備を挫折したという経緯がある。
これならスーツの方がマシだな、という訳で最近までずっとスーツ生活をしていた訳である。
「うんまあこんなんもんかな」
俺が思っていたより爆買いしてないというのが正直な感想だ。
そもそもこの俺の住んでいる場所は、いわゆるゲームでいう最初の方の町らしい。そのため、さほど高価な装備や道具は売っていないので買うものがない。
別の町に行けばもっと凄いものがあるんだろうけど……まあ別に勇者になりたいわけじゃないし良いかな……。
サクヤのところにいけば珍しいものは手に入りそうだし。
「……ヨリ」
「ああシエル。起きたか」
いつの間にかお昼寝から目を覚ましていたシエルがこちらを見ていた。そして辺りに散らばっていた道具を不思議そうな顔で眺めている。
「これ全部ヨリの? 」
「ああ」
シエルはそっか、と呟くと、何かを決心したかのようにこう続けた。
「あの女の人も言ってたけど、なんでヨリはお金持ちなんですか? 」
「えっ!? 」
「ヨリは悪いこと……してないよね? 」
う、疑われている。いや、というより心配されている。
シエルが真っ直ぐに俺を見つめて、返答を待っていた。
「ええとそれは……」
彼女には真実を言うべきか? いやでも彼女の理解に追い付くか?
「……言えないこと? 」
シエルの瞳に怯えの色が見えた。
……観念した俺は自分がここに来た経緯、そして能力のことを全て彼女に話したのだった。
俺はここに来て初めて、誰かに自分の話をした。
◇◇◇
全てを話終えると、シエルはしばらく考え込むようにうんうん唸っていたが、あるとき声をあげた。
「えっと、つまりヨリはこの世界の人じゃないってことですか? 」
「そうだ」
「それでお金持ちになるという能力を貰ったと」
「まあそうだな」
他の奴等のように誰かに貰ったという記憶はないのだが、俺が忘れているだけで多分そうなのだろう。
「なるほどです……」
シエルは思っていたより驚きはしなかった。
ただ何とか理解しようと頭を必死に働かせているようだった。
「信じてくれるのか? 」
するとシエルはえ? と答える。
「当たり前です。ヨリが嘘をつくわけないです」
思っていたより俺は彼女から信頼されていたようだ。何だか照れてしまい、俺は思わず自分の鼻の頭を掻いた。
「その、なんだ……本当はもっと贅沢な暮らしが出来るんだが、今回みたいに怪しまれると言い訳が難しくてな。ごめんな」
「謝らないで下さい。私はヨリと一緒にいられるだけで幸せです。これ以上幸せになったらバチが当たります」
ふふっと笑うシエル。
俺はくしゃりと彼女の柔らかな髪を撫でた。
「ありがとな」
「いえ。でもこれでヨリの秘密は分かりました。これは内緒のことですね? 」
俺はコクリと頷いた。
「これは俺とシエル、2人の秘密だ」
「ふふ、共犯者みたいで何だか格好良いです」
共犯者って……それじゃ俺が犯罪を犯したみたいだろ!
そして俺たちは顔を見合わせると、クスクス笑いだした。
秘密を打ち明けられて何だか心が軽くなった気がした。
「……元の世界に帰らないですよね? 」
「え? 」
シエルは遠慮がちに呟くように行った。
「えっと……その……。ヨリは地球というところに帰ったりしませんよね? 私を一人にしないですよね? 」
ああなんだ。この娘はそんなことを心配していたのか。
「当たり前だろ。俺はもうこの世界に骨を埋める覚悟だよ」
「そう……ですか」
シエルは口許を三日月型に歪ませた。
平静を装ってはいるが、喜んでくれているようだ。
そしてそれを誤魔化すようにこう言葉を続ける。
「ヨリ、私今日は大浴場に行ってみたいです」
「大浴場? 」
「はい。皆で楽しく広いお風呂に入るみたいです!」
日本の銭湯みたいなものだろうか? まあたまには良いだろう。シエルも俺以外の人間と関わりを持つことも大事だ。
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