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第7話 貰った名前
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たくさんの食材を買い込み、帰路につく私たち。
いやー、あの水をかけていきた男性、私の思ってた以上の米を買ってくれた。ありがたいことだ。
お米って毎日食べるから出費なのよね。彼も命が助かり、私もお米をゲット。うん、ウィンウィンの関係だ。
「よく持てるな」
そしてその大量の食材を一人で持つ私。獣人というのは力持ちな種族だ。このぐらい朝飯前。
それに……。
「アステル様に持たせたらほっそい腕が折れちゃいそうだし」
図星をつかれたのか悔しそうに唇を噛んだだけで彼は何も言わなかった。
「そういえばお前、名前は何て言うんだ? 」
「名前? 変なこと聞くのね」
普通奴隷に名前なんてない。
なぜなら奴隷とは主人の道具。名前なんてつけるのは馬鹿がすることだ。
いわゆる性欲を満たすために買われていく奴隷なら名前をつけるかもしれないが、私はそうではない。
「奴隷として売られる前にあるだろ、名前ぐらい」
「ないわよ」
すっぱりと言い捨てる私。
だって私は赤子のときに奴隷商人の家の前に捨てられていたのだ。本当の親の顔も知らないし、名前で呼ばれたことなんて一度もない。
ああ、前世でなら「唯花」と呼ばれていたが……。この名前で呼ばれるのも違和感があるな。
「そうか……でも名前がないのは俺が困るな……」
うーんも唸るアステル。こんなことで悩むなんて彼は変わり者だ。
「”それ”とか、”これ”とかで呼んで貰って構わないですよ」
ああ、番号で呼ばれたり犬ころ! とか呼ばれるのもあるあるだったな。
「ステラ!! 」
唐突にアステルが叫び、楽しそうな表情で私を見る。
「は? 」
「ステラって名前はどうだ? エルフの言葉で導きの星って意味なんだ」
「え、ええ……良いんじゃないでしょうか」
勢いに押されて何となく同意してしまう私。
「よし、じゃあ今日から君の名前はステラだ。よろしくな」
ステラ、私は一度アステルに聞こえないようにその名前を呼んでみる。
うーん、何だか背中がもぞもぞする。今まで名前なんてなかったから照れ臭い。
でも、不思議と嫌な気はしなかった。
「好きに呼んで」
「じゃあステラ、これからよろしくな」
奴隷によろしくなんて変なの、と私は思う。
「貴方の運命を変えるために、私も善処するわね」
辺りはもう真っ暗ではあったが、私の良すぎる視力では夜空の星々がまるで海のように輝いているのが見えた。
導きの星、私は彼を導くために転生したのかもしれない。
私がモブ奴隷に転生してしまった意味、それを見つけるためにもひとまず彼との生活を大切にしよう。
いやー、あの水をかけていきた男性、私の思ってた以上の米を買ってくれた。ありがたいことだ。
お米って毎日食べるから出費なのよね。彼も命が助かり、私もお米をゲット。うん、ウィンウィンの関係だ。
「よく持てるな」
そしてその大量の食材を一人で持つ私。獣人というのは力持ちな種族だ。このぐらい朝飯前。
それに……。
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「そういえばお前、名前は何て言うんだ? 」
「名前? 変なこと聞くのね」
普通奴隷に名前なんてない。
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「奴隷として売られる前にあるだろ、名前ぐらい」
「ないわよ」
すっぱりと言い捨てる私。
だって私は赤子のときに奴隷商人の家の前に捨てられていたのだ。本当の親の顔も知らないし、名前で呼ばれたことなんて一度もない。
ああ、前世でなら「唯花」と呼ばれていたが……。この名前で呼ばれるのも違和感があるな。
「そうか……でも名前がないのは俺が困るな……」
うーんも唸るアステル。こんなことで悩むなんて彼は変わり者だ。
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ああ、番号で呼ばれたり犬ころ! とか呼ばれるのもあるあるだったな。
「ステラ!! 」
唐突にアステルが叫び、楽しそうな表情で私を見る。
「は? 」
「ステラって名前はどうだ? エルフの言葉で導きの星って意味なんだ」
「え、ええ……良いんじゃないでしょうか」
勢いに押されて何となく同意してしまう私。
「よし、じゃあ今日から君の名前はステラだ。よろしくな」
ステラ、私は一度アステルに聞こえないようにその名前を呼んでみる。
うーん、何だか背中がもぞもぞする。今まで名前なんてなかったから照れ臭い。
でも、不思議と嫌な気はしなかった。
「好きに呼んで」
「じゃあステラ、これからよろしくな」
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「貴方の運命を変えるために、私も善処するわね」
辺りはもう真っ暗ではあったが、私の良すぎる視力では夜空の星々がまるで海のように輝いているのが見えた。
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