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第一章 無限ループ
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翌日の正午過ぎ、息子を一人家に残し、矢作志緒は玄関を出た。一億の損害をだすぐらいなのだから、どんなすごい所に住んでいるのかと思ったら普通のアパートだった。
驚いたのは、住所を聞いた時からまさかとは思っていたのだが、そのアパートは矢作志緒の一軒家のちょうど隣。
道すがら手土産を買っていくつもりがわざわざ戻ってくるはめになった。
約束の時間までには十五分ほど早い。しかし、後ろめたさが自宅に戻ることを諦めさせ、ご近所の目が矢作志緒に呼び鈴を押させた。
ドアの向こうに粗雑な足音が立って、矢作志緒は緊張した。ガチャガチャと鍵を外すあいだに姿勢を正した。
ドアが開くなり、いきなりデジカメを向けられた。反射的に俯き、目許を手で隠した。口許にはコ×ナのエチケットとしてマスクをしている。こちらが何か言う前に、「証拠だから」と北折は言った。
寝ぐせ頭にヒートテックの上下。ユニクロだと思われる靴下。上背があり百七十八センチほどはあるだろうか。中肉中背だが腹回りはぽっちゃりしている。いかにも男って匂いがした。いがいだったのは電話口のしゃがれた声よりも若かったことだ。肌艶を見るかぎり、二十六、七が妥当だった。
「どうぞ」と通された室内はよくある1LDKで真昼間だというのにひどく薄暗い。
カーテンが半分まで引かれた窓からは、矢作志緒の寝室が丸見えであった。しかも、地方では考えられないことだが、お互いの部屋の窓を開け放てば、ちょっと運動神経のよい者ならジャンプで飛び越えられる距離しか離れていない。日頃からいやだなと思ってはいたものの、まさか昨日のクレーマーが住んでいたとは。息子が背を向ける恰好で勉強机に坐っている姿が目と鼻の先に見えた。
畳は足裏にくっつきそうなぐらい湿気があり、所々黒ずんでいる。
マスクをしていても気になるほどの臭気は畳に直置きされた灰皿から出ているようだ。吸い殻が山のように溜まり、灰皿の周りには灰がこぼれている。その横にローションのボトルを見つけてしまい、矢作志緒は目を逸らした。だが一度気になった慾から横目をつかい見てみると、お椀の中に不自然な物が入っている。思わず目を凝らした。それがオナホールだとわかって、矢作志緒は一人赤面した。
顔を上げれば、窓からは息子の姿が見えるし、俯こうものならローションのボトルとお椀に入ったオナホール。目のやり場がどこにもない。
空中を宛てもなく右に左に眺めていると、ある物の所で目が留まった。洗濯ハンガーに女性用の下着が干してある。というか、吊るされてある。
そういえば、畳には無造作にひろげられた女性誌が数冊あったが、北折に女っ気があるようには見えない。いいや。そんなことよりも矢作志緒には一抹の不安がよぎった。時どき、庭で干してあった下着がなくなったことがあったからだ。そして、洗濯ハンガーには見覚えのある数枚の下着が皺くちゃになって吊るされてある。矢作志緒は恐ろしくなり、これ以上の詮索をやめた。
逃れるように四隅の一角に身を縮めて立ちすくんだ。
室内に他にある物といえば、テレビにCDプレーヤー。コピー機。年中敷きっぱなしと見られるせんべい布団。サイドボードのような物。そして、足の短いテーブルの上には、弊社から買ったと思われるデスクトップのパソコンが場違いのようにピカピカしていた。
八畳か十畳ほどにこれほどの物が占拠しているのだから、室内は実際よりも狭く感じられたし、どんよりとした空気と相まってものすごく圧迫感があった。北折との距離も妙に近いし、殆んど密室だと矢作志緒は思った。
「マスクをとってください」とデジカメを向けたまま北折は言った。
謝罪に出向いたということがあり、口紅こそつけてはきたものの、ファンデーションも薄く殆んどノーメイクにちかかった。服装の方は濃紺のノーカラージャケットに七分丈のパンツルック。インナーにはボウタイブラウスを選んだ。
「自己紹介お願いします」と顔色をかえず北折は言った。
「サイバープレースお客様相談を担当させて頂いております、矢作と申します」
「フルネームでお願いします」
「……矢作志緒です」
「歳は?」
「そこまで言うんですか?」
北折からの返事はない。デジカメ越しに矢作志緒を見つめ、ピクリとも動かなかった。
「……三十八です」
「住所は?」
「それは……」、個人情報なので、と言っても聞いてくれる北折ではなかった。
「俺の住所そっち知ってるよね。フェアじゃないじゃないですか」と北折は言って、矢作志緒は窓越しの自宅を一瞥した。
しぶしぶ、矢作志緒は東京都世田谷区……と住所をつらねる。
北折の方は賃貸だからいいだろうが、矢作志緒はそうはいかない。息子を簡単に転校させる訳にはいかないし、主人にだって仕事の都合がある。何より、持ち家のうえまだローンがあるのだから、このようなトラブルで住所がバレるのは痛手だった。だが、住所を聞いたあとでも北折の表情に変化の色は見られなかった。
洗濯ハンガーの下着の件といい、隣同士に住んでいたことといい、そして、今のこのノーリアクション。北折を前にして謎は増々深まるばかりであった。
「きょうは何日ですか? 西暦からお願いします」
「二〇二〇年。七月十四日」
「曜日は?」
「火曜日です」
「今何時ですか?」
「十二時五十五分です」と腕時計を見ながら矢作志緒は答えた。
「なお問題が発生した場合、この動画を警察およびSNSに証拠として提出、投稿することを承諾しますか?」
こっちのセリフだ、と矢作志緒は思った。しかし、ここまで堂々とまるで妄想に取り憑かれたように正義ぶる北折に、何やら薄ら寒いものを感じずにはいられなかった。きっと後々友人に相談しようものなら、なぜ、と問われることだろう。だが、今の矢作志緒には無言でいることがせいいっぱいなのであった。
「承諾しますか? しませんか? 二択ですヨ」
矢作志緒は、前にくんでいた手をぎゅっと握りしめた。
「サイバープレースは謝罪に来てこの態度です」と北折はデジカメに口をつけて言った。「サイバープレースは東京都世田谷区に住んでいる矢作志緒、三十八歳を雇い、こうゆう態度を教育しているブラックな企業です」
「わかりました…ッ…承諾致します」
「あっ、そうだ、矢作さん」と北折は思いだしたように言った。「コ×ナだいじょうぶでしょうね」
そう言う北折は一応マスクをしていた。一応というのは市販品のマスクではなく、おそらくハンカチにゴム紐をかけた縫わずにマスクっぽく使えるやり方だった。そういう動画を矢作志緒はユーチューブで観たことがある。
「たぶんだいじょうぶだと思います……」
「たぶんと言うと」
「自覚症状はありません」
「もしコ×ナに感染させた場合、この動画が証拠になります。その時の補償はどうしますか?」
「……補償と言われましても」
「いいですか」と北折は前置きしてから言った。「コ×ナウ×ル×は自覚症状のない人間を感染ルートにしているわけです。つまり外出自粛できていない若者や一部のアナタのような常識に欠ける大人が人類に脅威を与えているわけです」
北折はそこで言葉を区切り、いいですか、と再び前置きして言った。
「アナタに西暦を尋ねましたよね。二〇二〇年。コ×ナウ×ル×により人類の価値観は一変したわけです。資本主義は崩壊しませんが、間違いなく次の段階に入ったわけです。今後、人類に貢献できない人びとは、人種、国籍、性別、年齢、容姿、能力、知的障害、身体的欠陥にかかわらず必要ありません。彼らは作物を食い荒らすバッタの大量発生と同じです。だから燃やしても構いません。俺がそう言っているのではありません。後世の近未来人がそうメッセージを届けてくれているのです」
人類、近未来人という固有名詞を聞いて、矢作志緒は怖くなった。
ネットや宗教や政治に過度な妄想を抱く人たちを間接的に見たことはあるが、SFや都市伝説にここまで過度な妄想を持ち込む人を実際にはじめて見たからだった。少なくとも北折を動かしているのは彼なりの正義のようであった。そして、正義を振りかざす人間こそ狂気だった。
「もう一度尋ねます。コ×ナに感染させた場合、アナタは俺にどのような補償ができますか?」
「……補償と言われましても……」、矢作志緒の答えはかわらなかった。
「皆さん。東京都世田谷区在住の矢作志緒三十八歳は困るそうです。もしこの女がコ×ナだった場合、サイバープレースはお客様に自覚症状のない者をわざと寄こさせ、重症化させて隠蔽を図る目的だったのでしょう。もし俺が死んだ場合、拡散をお願いします」とまたデジカメに口をつけてそう言うのだった。
「そんなあ……」と矢作志緒が落胆する様子もしかとデジカメにおさめられていた。
驚いたのは、住所を聞いた時からまさかとは思っていたのだが、そのアパートは矢作志緒の一軒家のちょうど隣。
道すがら手土産を買っていくつもりがわざわざ戻ってくるはめになった。
約束の時間までには十五分ほど早い。しかし、後ろめたさが自宅に戻ることを諦めさせ、ご近所の目が矢作志緒に呼び鈴を押させた。
ドアの向こうに粗雑な足音が立って、矢作志緒は緊張した。ガチャガチャと鍵を外すあいだに姿勢を正した。
ドアが開くなり、いきなりデジカメを向けられた。反射的に俯き、目許を手で隠した。口許にはコ×ナのエチケットとしてマスクをしている。こちらが何か言う前に、「証拠だから」と北折は言った。
寝ぐせ頭にヒートテックの上下。ユニクロだと思われる靴下。上背があり百七十八センチほどはあるだろうか。中肉中背だが腹回りはぽっちゃりしている。いかにも男って匂いがした。いがいだったのは電話口のしゃがれた声よりも若かったことだ。肌艶を見るかぎり、二十六、七が妥当だった。
「どうぞ」と通された室内はよくある1LDKで真昼間だというのにひどく薄暗い。
カーテンが半分まで引かれた窓からは、矢作志緒の寝室が丸見えであった。しかも、地方では考えられないことだが、お互いの部屋の窓を開け放てば、ちょっと運動神経のよい者ならジャンプで飛び越えられる距離しか離れていない。日頃からいやだなと思ってはいたものの、まさか昨日のクレーマーが住んでいたとは。息子が背を向ける恰好で勉強机に坐っている姿が目と鼻の先に見えた。
畳は足裏にくっつきそうなぐらい湿気があり、所々黒ずんでいる。
マスクをしていても気になるほどの臭気は畳に直置きされた灰皿から出ているようだ。吸い殻が山のように溜まり、灰皿の周りには灰がこぼれている。その横にローションのボトルを見つけてしまい、矢作志緒は目を逸らした。だが一度気になった慾から横目をつかい見てみると、お椀の中に不自然な物が入っている。思わず目を凝らした。それがオナホールだとわかって、矢作志緒は一人赤面した。
顔を上げれば、窓からは息子の姿が見えるし、俯こうものならローションのボトルとお椀に入ったオナホール。目のやり場がどこにもない。
空中を宛てもなく右に左に眺めていると、ある物の所で目が留まった。洗濯ハンガーに女性用の下着が干してある。というか、吊るされてある。
そういえば、畳には無造作にひろげられた女性誌が数冊あったが、北折に女っ気があるようには見えない。いいや。そんなことよりも矢作志緒には一抹の不安がよぎった。時どき、庭で干してあった下着がなくなったことがあったからだ。そして、洗濯ハンガーには見覚えのある数枚の下着が皺くちゃになって吊るされてある。矢作志緒は恐ろしくなり、これ以上の詮索をやめた。
逃れるように四隅の一角に身を縮めて立ちすくんだ。
室内に他にある物といえば、テレビにCDプレーヤー。コピー機。年中敷きっぱなしと見られるせんべい布団。サイドボードのような物。そして、足の短いテーブルの上には、弊社から買ったと思われるデスクトップのパソコンが場違いのようにピカピカしていた。
八畳か十畳ほどにこれほどの物が占拠しているのだから、室内は実際よりも狭く感じられたし、どんよりとした空気と相まってものすごく圧迫感があった。北折との距離も妙に近いし、殆んど密室だと矢作志緒は思った。
「マスクをとってください」とデジカメを向けたまま北折は言った。
謝罪に出向いたということがあり、口紅こそつけてはきたものの、ファンデーションも薄く殆んどノーメイクにちかかった。服装の方は濃紺のノーカラージャケットに七分丈のパンツルック。インナーにはボウタイブラウスを選んだ。
「自己紹介お願いします」と顔色をかえず北折は言った。
「サイバープレースお客様相談を担当させて頂いております、矢作と申します」
「フルネームでお願いします」
「……矢作志緒です」
「歳は?」
「そこまで言うんですか?」
北折からの返事はない。デジカメ越しに矢作志緒を見つめ、ピクリとも動かなかった。
「……三十八です」
「住所は?」
「それは……」、個人情報なので、と言っても聞いてくれる北折ではなかった。
「俺の住所そっち知ってるよね。フェアじゃないじゃないですか」と北折は言って、矢作志緒は窓越しの自宅を一瞥した。
しぶしぶ、矢作志緒は東京都世田谷区……と住所をつらねる。
北折の方は賃貸だからいいだろうが、矢作志緒はそうはいかない。息子を簡単に転校させる訳にはいかないし、主人にだって仕事の都合がある。何より、持ち家のうえまだローンがあるのだから、このようなトラブルで住所がバレるのは痛手だった。だが、住所を聞いたあとでも北折の表情に変化の色は見られなかった。
洗濯ハンガーの下着の件といい、隣同士に住んでいたことといい、そして、今のこのノーリアクション。北折を前にして謎は増々深まるばかりであった。
「きょうは何日ですか? 西暦からお願いします」
「二〇二〇年。七月十四日」
「曜日は?」
「火曜日です」
「今何時ですか?」
「十二時五十五分です」と腕時計を見ながら矢作志緒は答えた。
「なお問題が発生した場合、この動画を警察およびSNSに証拠として提出、投稿することを承諾しますか?」
こっちのセリフだ、と矢作志緒は思った。しかし、ここまで堂々とまるで妄想に取り憑かれたように正義ぶる北折に、何やら薄ら寒いものを感じずにはいられなかった。きっと後々友人に相談しようものなら、なぜ、と問われることだろう。だが、今の矢作志緒には無言でいることがせいいっぱいなのであった。
「承諾しますか? しませんか? 二択ですヨ」
矢作志緒は、前にくんでいた手をぎゅっと握りしめた。
「サイバープレースは謝罪に来てこの態度です」と北折はデジカメに口をつけて言った。「サイバープレースは東京都世田谷区に住んでいる矢作志緒、三十八歳を雇い、こうゆう態度を教育しているブラックな企業です」
「わかりました…ッ…承諾致します」
「あっ、そうだ、矢作さん」と北折は思いだしたように言った。「コ×ナだいじょうぶでしょうね」
そう言う北折は一応マスクをしていた。一応というのは市販品のマスクではなく、おそらくハンカチにゴム紐をかけた縫わずにマスクっぽく使えるやり方だった。そういう動画を矢作志緒はユーチューブで観たことがある。
「たぶんだいじょうぶだと思います……」
「たぶんと言うと」
「自覚症状はありません」
「もしコ×ナに感染させた場合、この動画が証拠になります。その時の補償はどうしますか?」
「……補償と言われましても」
「いいですか」と北折は前置きしてから言った。「コ×ナウ×ル×は自覚症状のない人間を感染ルートにしているわけです。つまり外出自粛できていない若者や一部のアナタのような常識に欠ける大人が人類に脅威を与えているわけです」
北折はそこで言葉を区切り、いいですか、と再び前置きして言った。
「アナタに西暦を尋ねましたよね。二〇二〇年。コ×ナウ×ル×により人類の価値観は一変したわけです。資本主義は崩壊しませんが、間違いなく次の段階に入ったわけです。今後、人類に貢献できない人びとは、人種、国籍、性別、年齢、容姿、能力、知的障害、身体的欠陥にかかわらず必要ありません。彼らは作物を食い荒らすバッタの大量発生と同じです。だから燃やしても構いません。俺がそう言っているのではありません。後世の近未来人がそうメッセージを届けてくれているのです」
人類、近未来人という固有名詞を聞いて、矢作志緒は怖くなった。
ネットや宗教や政治に過度な妄想を抱く人たちを間接的に見たことはあるが、SFや都市伝説にここまで過度な妄想を持ち込む人を実際にはじめて見たからだった。少なくとも北折を動かしているのは彼なりの正義のようであった。そして、正義を振りかざす人間こそ狂気だった。
「もう一度尋ねます。コ×ナに感染させた場合、アナタは俺にどのような補償ができますか?」
「……補償と言われましても……」、矢作志緒の答えはかわらなかった。
「皆さん。東京都世田谷区在住の矢作志緒三十八歳は困るそうです。もしこの女がコ×ナだった場合、サイバープレースはお客様に自覚症状のない者をわざと寄こさせ、重症化させて隠蔽を図る目的だったのでしょう。もし俺が死んだ場合、拡散をお願いします」とまたデジカメに口をつけてそう言うのだった。
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