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隠し扉
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エルディオスの街の中心にある中央公園の象徴的な地球儀の真下の施設は他の街へのワープとセーブが可能で『セーブポイント』や『時空錨』と呼ばれている。
噴水の前の石段に座ってノアとレナータを待っていた金色のドレスを着た美しい女性アンジェリカはLumen Arkの一員だと明かし、ノアとレナータを本部へ連れて行こうとしていた。「アンジェリカさん、そのLumen Arkって組織はどこの街にあるの?」ノアが一番気になっていたことを質問した。「Lumen Arkはエルディオスの街にあるわ。意外かもしれないけどね」アンジェリカが空中に浮かんだ地球儀の真下の施設まで来ると歩みを止めた。3人はゲートの前に立っている。
「このゲートから行くの。よく覚えておいてね」アンジェリカは8番目のゲートの前に来るとガラスのタッチパネルの左上と右下に指を8秒間つけた。タッチパネルの表示が切り替わった。タッチパネルには今まで見たことがない画面が表示され『Lumen Ark』の項目が現れた。アンジェリカは当たり前のように『Lumen Ark』を選択した。「ちょっと待って、どういうこと?エルディオスの街の中になんでLumen Arkの項目があるの?」ノアとレナータは困惑している。未知の世界へ踏み入る恐怖感と街の中にある秘密の扉を開けた好奇心でいっぱいだ。(まるでスパイ映画の夢を見ているような気分だ。こんな秘密の扉がエルディオスにあったなんて驚きだ。しかし、なぜ街の中に秘密の扉があるのだろうか?恐らく酒場にいる連中も誰も知らないんじゃないか・・・・)推測するには情報が足りなかった。手がかりもない。ノアとレナータはアンジェリカの成すがままに進むしかなかった。
いつもならガラスのタッチパネルから行きたい街を選択するとその街がゲートの向こう側に現れるが今、目の前にLumen Arkのオフィスが見えている。そもそも仮想現実の世界なのでわざわざゲートに来なくてもスマートグラスで行き先に転送してもらうことができたはずだ。しかし、恐らくLumen Arkのオフィスには、この地球儀の真下にある施設、しかも8番ゲートからでないとそこへ行くことはできないのだろう。
様々なゲームがあって賞金や物資を稼ぐために、人類は多くのゲームに参加しているがそのゲームの中には隠し扉や隠しダンジョン、地下への入り口があることは多々ある。しかし、街に隠し扉があるなんて聞いたことは一度もない。だってエルディオスの街を運営しているのはAIなのだから・・・。政府やエルディオスを運営しているのはAIだ。つまりLumen Arkとはエルディオスとなんらかの関係がある組織でなければ、こんなことはあり得ないのだ。
ノアは怖がるレナータの手を強く握った。「大丈夫だ、レナータ。僕たちがこれから向かうところはきっと悪い組織じゃない」これは予想ではなく確信だ。「ふたりとも早く来て、このゲートはすぐに元に戻ってしまうからね」アンジェリカがふたりを先導する。ふたりは8番ゲートの向こう側へ進んだ。
ここはLumen Arkのオフィス、たくさんのモニターが壁一面に並んでいる。ディスクに座ってパソコンを触っている人たちや話し合いをしている人たちがいる。アンジェリカがそこにいる仲間を紹介してくれた「ふたりに紹介するわ。この方がコニック博士よ、わからないことや困ったことはなんでも聞いてね。そっちの席に座っているふたりはホワイトハッカーのラファエラとカジェタノよ、頼りになるふたりなの。それ以外にも何人か協力者がいるから気軽に話しかけてね」何をやっている人たちなのかよくわからないが悪い人たちではなさそうだった。
「どうもノア・キャッシュマンです。アンジェリカの紹介でここに来ました」
「私はレナータ・ライ、ノアと同じチーム『Lv.BEYONDER』でネオグライドに参加しているわ」
周りにいる人たちが拍手をして迎えてくれた。「よく来てくれた、ありがとう。君たちの活躍を見ていたよ」優しい笑顔の白衣を着たコニック博士がふたりを称えた。「ノア!すごい活躍だな。半年足らずで中堅上位まで来るなんて普通はあり得ないぜ」カジェタノがノアを持ち上げると今度はラファエラがレナータのことを褒め始めた「私はレナータのほうがすごいと思うわ。彼女の戦術には誰も敵わないもの」ノアとレナータは称賛を浴びてなんだか照れ臭くなった。来る前はどんな組織だろうと思ったが案外、普通の人たちのようで安心した。
「私たちはNeon Dustにナノテクノロジーを使ったAIが混ぜられたことによって組織が作れたの。エルディオスの街によってね」アンジェリカから衝撃的な発言があった。やはりLumen Arkは、ただ単に人が集まった組織や会社組織とは違うようだ。これには深い理由があるのだろう。
噴水の前の石段に座ってノアとレナータを待っていた金色のドレスを着た美しい女性アンジェリカはLumen Arkの一員だと明かし、ノアとレナータを本部へ連れて行こうとしていた。「アンジェリカさん、そのLumen Arkって組織はどこの街にあるの?」ノアが一番気になっていたことを質問した。「Lumen Arkはエルディオスの街にあるわ。意外かもしれないけどね」アンジェリカが空中に浮かんだ地球儀の真下の施設まで来ると歩みを止めた。3人はゲートの前に立っている。
「このゲートから行くの。よく覚えておいてね」アンジェリカは8番目のゲートの前に来るとガラスのタッチパネルの左上と右下に指を8秒間つけた。タッチパネルの表示が切り替わった。タッチパネルには今まで見たことがない画面が表示され『Lumen Ark』の項目が現れた。アンジェリカは当たり前のように『Lumen Ark』を選択した。「ちょっと待って、どういうこと?エルディオスの街の中になんでLumen Arkの項目があるの?」ノアとレナータは困惑している。未知の世界へ踏み入る恐怖感と街の中にある秘密の扉を開けた好奇心でいっぱいだ。(まるでスパイ映画の夢を見ているような気分だ。こんな秘密の扉がエルディオスにあったなんて驚きだ。しかし、なぜ街の中に秘密の扉があるのだろうか?恐らく酒場にいる連中も誰も知らないんじゃないか・・・・)推測するには情報が足りなかった。手がかりもない。ノアとレナータはアンジェリカの成すがままに進むしかなかった。
いつもならガラスのタッチパネルから行きたい街を選択するとその街がゲートの向こう側に現れるが今、目の前にLumen Arkのオフィスが見えている。そもそも仮想現実の世界なのでわざわざゲートに来なくてもスマートグラスで行き先に転送してもらうことができたはずだ。しかし、恐らくLumen Arkのオフィスには、この地球儀の真下にある施設、しかも8番ゲートからでないとそこへ行くことはできないのだろう。
様々なゲームがあって賞金や物資を稼ぐために、人類は多くのゲームに参加しているがそのゲームの中には隠し扉や隠しダンジョン、地下への入り口があることは多々ある。しかし、街に隠し扉があるなんて聞いたことは一度もない。だってエルディオスの街を運営しているのはAIなのだから・・・。政府やエルディオスを運営しているのはAIだ。つまりLumen Arkとはエルディオスとなんらかの関係がある組織でなければ、こんなことはあり得ないのだ。
ノアは怖がるレナータの手を強く握った。「大丈夫だ、レナータ。僕たちがこれから向かうところはきっと悪い組織じゃない」これは予想ではなく確信だ。「ふたりとも早く来て、このゲートはすぐに元に戻ってしまうからね」アンジェリカがふたりを先導する。ふたりは8番ゲートの向こう側へ進んだ。
ここはLumen Arkのオフィス、たくさんのモニターが壁一面に並んでいる。ディスクに座ってパソコンを触っている人たちや話し合いをしている人たちがいる。アンジェリカがそこにいる仲間を紹介してくれた「ふたりに紹介するわ。この方がコニック博士よ、わからないことや困ったことはなんでも聞いてね。そっちの席に座っているふたりはホワイトハッカーのラファエラとカジェタノよ、頼りになるふたりなの。それ以外にも何人か協力者がいるから気軽に話しかけてね」何をやっている人たちなのかよくわからないが悪い人たちではなさそうだった。
「どうもノア・キャッシュマンです。アンジェリカの紹介でここに来ました」
「私はレナータ・ライ、ノアと同じチーム『Lv.BEYONDER』でネオグライドに参加しているわ」
周りにいる人たちが拍手をして迎えてくれた。「よく来てくれた、ありがとう。君たちの活躍を見ていたよ」優しい笑顔の白衣を着たコニック博士がふたりを称えた。「ノア!すごい活躍だな。半年足らずで中堅上位まで来るなんて普通はあり得ないぜ」カジェタノがノアを持ち上げると今度はラファエラがレナータのことを褒め始めた「私はレナータのほうがすごいと思うわ。彼女の戦術には誰も敵わないもの」ノアとレナータは称賛を浴びてなんだか照れ臭くなった。来る前はどんな組織だろうと思ったが案外、普通の人たちのようで安心した。
「私たちはNeon Dustにナノテクノロジーを使ったAIが混ぜられたことによって組織が作れたの。エルディオスの街によってね」アンジェリカから衝撃的な発言があった。やはりLumen Arkは、ただ単に人が集まった組織や会社組織とは違うようだ。これには深い理由があるのだろう。
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