【しょくざい】【最後の晩餐】

藤生未完

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幸福論

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 その日はとても混んでいた。この地獄のレストランで客の出入りが多い。ここで働く設楽は考えていた。ここが混むということは現世ではあまり景気が良いとは言えないことだからだ。ここに来る客は全て自ら命を捨てた者。しかしこの地獄が忙しいとはいえやって来る客にわざわざ悲しみや哀れみという感情はない。だがなんとも複雑な気持ちだ。混ざりたて多色の油絵の具、黒や紺たまに赤それを何度もぐるぐると中心を円に混ぜていくような感情だ。とても息苦しい。
 今日は設楽がこの地獄に来てから一番混んでいる。ほぼ満席だ。設楽は思った。いったい下でなにがあったのだろう。
 そんな中また1人男性の客がこの店に入り込んだ。見た目はだいぶ若い、20代前半に見える。
「いらっしゃいませ」
 一人がそう放つと他の奥にいるスタッフがまちまちに「いらっしゃいませ」と続ける。
「今日何かあったんですかね」設楽は先輩の石田に問いかける。
「おれも初めてだよ、集団自殺でもあったんじゃないの?」
 手際よく料理をしながら設楽と石田は何があったのかを探ろうとしていた。
 先程店に来た若い男は現状を理解出来てない様子で呆然と壁を見ていた。設楽は水を置きに行く。
「いらっしゃいませ」
「あ、はい、あの、俺死んだんですか?」
「はい、そうなりますね」
 ここに来るものは皆自ら命を絶った人間だ。ここは地獄の給仕所。それに違いはない。自殺したのに死んだことに気がついて無い事などあるのだろうか不思議な話だ。
「マジか俺死んだのか」
「まだ未練がございましたか?」
 設楽が丁寧に聞き返す。
「未練ありまくりですよ、俺まだ23ですよ、マジかよ死んだのかよ、戻れないんですか?なんとか、今週のマンガ読まないと、それに仕事もあるし、どうしよう、なんとかなんないですかね」
「そうですね、戻るのは出来ませんね」
「嘘だろ」
「まず、水でもいっぱいどうですか?落ち着きましたしら注文を伺いに来ますね」
 設楽は不思議そうな顔をして厨房に戻った。
「どうだった?」
「それが自分が死んだことに納得してないみたいです」
「どういう事だよ、自殺じゃないのかよ?」
「そうですね、変なんですよ」
「まあいいや、取り敢えず作らないとな」
 石田は大きなフライパンを片手で回してチャーハンを炒めていた。
 設楽も野菜を切り始める。厨房は大忙しだ。
 料理を作り。届ける。注文を取り。料理を作り。届ける。毎日これまでやってきたがこんな忙しいペースははじめてだった。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」
 また新しいお客様が入店された。普段使っていない奥の席に誘導されていった。
「一体どうなってんだよ」
「そうですね、あそこの席使われてる初めて見ましたよ」
 奥の席にまで人がはいる。
「俺も初めてだよ」
 この地獄の食堂は決して広くは無い。しかし満員になる事など無かった。設楽が来てからは多いときでも10人くらいだった。今目の前に20~30人くらいいる。厨房は半狂乱でパニックに近かった。設楽たちシェフは止まることなく腕を振るい続ける。
 厨房の忙しなさとは裏腹にお客様達はどんよりと誰も口を開かない。暗く沈んでいた。
 中華にフレンチ、イタリアン、和食。設楽は額に汗を垂らしながら無難に注文をひとつひとつ丁寧に作り上げていた。
 さらにオーダーも取らないといけない。
「すいません」
「はい、少々お待ちください」
 厨房にいる人間はみんな一生懸命料理を作ってる。誰もオーダーに行ける状態じゃなかった。私は野菜を切りドレッシングをかけてサラダを完成させる。
 サラダを注文した女性に渡しにいく。そのままオーダーにいく。
 店員を呼んだのは先程入店した客で20代前半の男だ。そいつは外の様子をじっと見ていた。
「外ってどうなってるんですか?」
「眩しいですよね、私は行ったことないで分からないですけど行ってみたいですよ、注文はお決まりですか?」
 外の景色か、考える暇もない。いつもと同じ。罪人は外には出られない。今は注文が第一だ。
「外行きたいな」
「お客様はお食事が済んだら行けますよ」
「そうですか、やっぱ店員さんとか見てると死んだ実感湧かないな、お客さんもたくさんいるし」
「そうですよね、注文はお決まりですか?」
「あ、スパゲッティ出来ます?タラコの。腹減りましたよ。あ、辛くないやつでお願いします」
「かしこまりました」
 その男は外をじっと見ていた。次に行く場所。眩しくて明るい場所。私たちには縁がない場所。
 空腹の死人かこれも珍しい。設楽は急いで厨房に帰る。
「たらこスパお願いします」
「はいよ」
 設楽も考えていた。外には一体何があるのだろう。分からない。出たいと思っても出られない。一体何があるのだろう。こんなにも近くにあるのに外に出られないジレンマ。悔しい。罪の重さをまたひとつ噛み締めた。
 今が夜なのか昼なのか分からない。一日が経つ事で日にちは何となく分かるがいったい何年ここにいることになるだろう深く考えると気が狂いそうだ。設楽は料理に気を戻す。我々は何の為にいつまで存在するのだろう。分からない。

まずは沸騰したお湯にパスタを投入する。慣れた手つき無駄な動きは一つもない。湯気と泡に沈む艶やかなパスタ。味付け無しでもきっと美味い。タイマーがなりお湯を切る。
フライパンに有塩バターを中火で溶かしてタラコを加えて炒める。甘い香りが厨房を包む。じわじわと火を通す。そしてそこに醤油とマヨネーズを加えて味付けをしていく。マヨネーズが優しく溶けていく。そこにパスタと塩、こしょうを加えて、中火で全体が馴染むように炒め合わせて行くいい香りだ。そして火を止める。皿に綺麗に盛り付けて小口のネギとのりをかければ完成だ。なかなかうまくいった。自分で食べたいくらいだが客に提供しよう。
 設楽はタラコスパゲティを運びながらたまらくなった。もう何故こんなに混んでいるのか知りたくなった。このたらこスパゲティを注文した男性は聞きやすそうだったので思い切って聞くことにした。
「お待たせいたしましたたらこスパでございます。ごゆっくりお過ごしくださいませ」
「あ、どうもありがとうございます。死んでもお腹って減るもんなんですね、何か死んでもいろいろ大変そうですね、明日から会社に行かなくてもいいと思ったんですけどここでも働いてる人はいるし」
「そうですね、でもお客様は珍しいですよ、基本はあまり喉を通らない方が大勢です、」
「あ、やっぱりそうなんですね、いつもこんなにいるんですか?」
「いつもは空いてます。今日は珍しい方ですね」
「そうなんですね」
「お客様はどうしてこちらにいらしたんですか?」
「いやー、死ぬ気は無かったんですけどこれで」
 男は手首を二本の指でトントンと叩いた。
「薬ですか?」
「そうですね、脱法ハーブってやつです、この辺にいる人だいたいそうじゃないですか?新しいのが海外から入ったんですよ、ぶっ飛びすぎて最後は記憶ないですよ、まさか死ぬとは思いませんよ」
「え、自殺じゃないんですか?」
「んー、自殺じゃないですよ、死ぬ気なんて全く無かったし事故ですね」
 設楽は首を傾げたここは自殺者専用のレストランだ。何故事故者がここにいるのだろう。こんなことは設楽が来てから初めてだった。脱法ハーブは自殺とは言えないだろう。薬はやった事ないが命を捨てるほどなのだろうか。
「シャングリラ?」
 隣のテーブルに座る中年男性が入り込んできた。
「そうですシャングリラです」
「なんですかそれ?」
「薬の名前です。最初は気持ちよかったんですけどきれそうになると吐き気が来てまた追加してそんなことしてたら仏になってましたよ、俺一人暮らしなんですよ俺の体ちゃんと見つけてもらえるかな」
 男はパスタをすすりながら話していた。
「どうでしょうね、現世のことは私達には分かりかねるので」
「そうですか」
 ズルズルと音を立ててパスタをすする。
「でも勿体ないですね」
「まあ、そうですね」
「いや、そうとは思えないなあの感覚はあの薬をやらないけと経験出来ないだし、あの経験が出来た人間はほとんどいない、きっとこれから俺たちの死を見て世界からシャングリラは規制を受けて排除される、俺にとってはあの経験が出来ない人生の方が勿体ないと思うよ」
 快楽を知らないで死ぬ。人はどう足掻いても死ぬ。例えば薬物を辞めてもやってた後遺症は残るとしてそれで脳が狂ったとしよう、人生を何も考えなくて済むのならそれはそれでいいのではないのか、それは幸せな事ではないのか苦しいこともなくただ何も考えられないこと、それは幸福なのでは無いのかどうせ死ぬのだし人は思考があるから悩み苦しむ私も死ぬ前にやっておけばよかったかもしれない。人を傷つけるくらいならいっその事狂ってしまえば良かった。正常に狂うそれがどれほど辛いことなのか耐え難い。
「人生満足されましたか?」
「どうでしょう、まあやり直したことはいっぱいありますよ、まだまだ」
「後悔してますか?」
「いや、どうだろう、後悔する事は沢山ありますよ、薬物以外も、そんなのほとんどの人がそうじゃないですか?満足してない後悔もない人間なんてほんの一部でしょ?それに後悔がない人間なん超楽観的な馬鹿くらいでしょ」
「まあ、そうですね」
「お兄さんは後悔は無かったのですか?」
「まあ、ありますよ、もし生き返れたら薬は辞めますか?」
「うーんどうだろう、たぶん、またやるだろうね、今は死んでるおかげなのかそんなにしたいとはと思わないけど、生前はしたくしたくたまらなかったよ一日中。人間辞めるか薬物辞めるかなら人間辞める方を選んだよ、まあだから死んじゃったんだけどね」
「難儀ですね、私も人間辞めた身だから何とも言えないですね」
「お兄さんはなんでここにいるんですか」
「私は、うーん、それは言えないですが、でも人道を反したってことですね」
 
 それは法を犯してまで命を捨てる程の価値があるのだろうか設楽は疑問を残したまま厨房に戻った。
 
厨房に戻り料理をしながら石田と話す。
「なんかわかったか?」
「どうやら現世で最近流行っている薬物らしいですよ、だからみんな自殺のつもりもないらしいですよ」
「薬物?」
「はい、そうです」
「なるほどね、上さんはそれを自殺に判定なさったのか深い事されますな、薬物も自傷行為になるのかね」
「うーん、どうなんですかね、でも本人たちはまるで自覚は無かったですよ」
「設楽、お前はやったことはあるか?」
「いや、自分はないですけど」
「そうか、あれはいいぞ、まあ俺はシャブ中にはならなかったけどな、一度はやっておいて損はないと思うよ」
「そうですか、石田さんは何をしてたんですか?」
「俺は覚醒剤と大麻だよ」
「そうですか、やっぱいいものですか?」
「そうだね、ここを出られるならもう一度してみたい物だよ、あれを知らないのは損だよ」
「何薬物の話?」料理長が話に入って来た。
「そうです、今いるほとんどの客が薬物でここに来たらしいです」
「そうか、俺も酒と薬物でここにいるみたいな物だからな、人ごとじゃないね」
「料理長もやってたんですか?」
「まあ、麻薬とセックスと殺人はセットみたいなもんだったよ、どれかを知らなければここにいなかったんだろうけど、設楽君は一度もやった事ないの?」
「はい、自分は一度もないですよ、結構真面目に生きて来たので」
「真面目ね」
「真面目に生きてたらここにはいないだろ」石田が一蹴する。
「はは、そうですね、まあ無難な人生では無かったですよ」
「そうだよな、みんな何かを背をって生きて来たんだよな、俺らの人生なんて勿論人様に誇れるような物では無かったけど、巻き戻ることは出来ないし、どれだけ悔いが残らない事が大切なのかも知れないな、今いる客もここでいったん思考を整理して、次のステージに向かって行くしかないんだよな」
「何が正しくて、何が幸せ何ですかね?無難な人生が幸福なんですかね?」
「難しい話だよな、俺も最近よく考えるんだ。博学と無知はどっちが幸せなんだろうって二人はどっちだと思う?」
「え、そりゃ、頭いい方がいいんじゃないですか?」
「そうだよな」
「いや、俺は馬鹿の方がいいと思うよ」
「うん、そうか、そうなんだよ、利口になると世の中を上手く生きられるようになると思うけど、世の中を知れば知るほど生きづらくなっていったりもするんだよ、ならいっそ何も考えることが出来なければ楽だとすら思えてくる、まあ無知な人間はきっとそんな事も考えない、何も知らないが、何も悩む必要がない、それは幸せと呼べるのだろうか薬物の話に繋がるが知っているのと知らないのはどっちが幸せなのかって話なんだよね」
「どうなんですかね、料理長、難し事考えますね」
「最近自分の存在意義を考え始めてそれはきっと人生を見つめ直す事なんだよ、二人は自分の人生に悔い無いのかい?」
「まああるっちゃあるけど」
「まあ自分も戻れるなら学生時代くらいに戻りたいと思いますよ」
「後悔や反省を繰り返す、こうやって客と向け合って自分たちの人生を見つめ直す為にこの世界は存在してると思うんだ、まあ俺が思っているだけで押し付けたりはしないけどね」
「自分もここの存在、自分自身の存在価値に疑問を持つことはありますよ、でも正直逮捕された時も裁判している時も今現在も反省というか、そういう気持ちはありませんし、今後もする気も無いです」
「いや、もちろん、すぐに考えを改める必要は無いんだよ、でも時間はあるんだ、命について見つめ直してもいいんじゃ無いかな?私たちは命を粗末にして来たんだ、他人もそして自分自身もね」
「まあ、そうですか」
「俺は、うん、どうだうろう、でも俺が刺した人間が夜な夜な現れてうなされる事はあるよ、そん時は流石に反省っていうか後悔というか、まあそういうのはあるよな」
「石田さんもそんな日があるんですね、結構繊細なんですね」
「まあ、石田君も設楽君もそれでいいんだと思うよ、それでこそ正常何だよ、お互いね、確かにここに来る人間は全員人の道をそれた人間だ、でもだからこそ普通でいなければいけない、ここではもう逃げる事は出来ないんだ、薬をやる事も気に入らない人間を殺す事も、自ら命を絶つ事も出来ない、そこにこの地獄の価値はきっとあると思う」
「確かにここはどこにも逃げられない、うん、そうだな、とりあえず仕事をしないとな」
私たちは手を動かし料理を作る。私はこれまで思考から逃げていた。何とか仕事をして考える事を後回しにして来た。しかし確かに考えなければこの地獄に意味は無いのかも知れない。考える為にここは存在しているのかも知れない。ただ日々を過ごしてはいけない、食事を提供する側も食事を取る側も命を考えなければならない。
「自分もう一回話して来ますね」
 
✳︎
「どうですか?満足できましたか?」
「はい、美味しかったですよ」
たらこパスタを頼んだ青年に話しかける。
「この先に逝く準備はできましたか?」
「ううん、どうだろう、正直まだ死んだって実感もないしな」
「そうですか、コーヒーでも飲みながら少し話ます?」
「ああ、そうですね、じゃあ一杯いただきます、アイスで」
「かしこまりました」
厨房に戻り仕込んでいたコーヒーを入れる。丁寧に。そして氷を入れる。黒く輝くその液体は焙煎された心地良い香りがする。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
その青年は一口コーヒーを飲み込む。
「美味いです」
「いつから薬はやってたんですか?」
「え、ああ、そうですね、3.4年くらい前、10代の頃からですかね」
「そんな若い頃からされてたんですね」
「そうですね、もともとは覚醒剤をやってました、大学でどうしても落とせない単位があって先輩に紹介されて貰いました」
「なるほど、集中力が上がったりするんですか?」
「そうですね、元気になります、まあ辞められなくなりますけど、でも、自分は何度もやめようとしたんですよ、流石に捕まるのが怖くなって合法の脱法ドラッグに手を出したんですけど、まあ、その結果がこれですけど、でもこれで良かったのかなーって思ったりもしますよ、どうせこのまま生きていてもろくな人生じゃ無かっただろうし、明日会社に行く必要もないですしね、正直ちょっとホッとしています」
「死んでよかったって事ですか?」
「うーん、もちろんやりたかった事とか未練とかは確かにありますけど、それより今は安心感の方がありますね、変ですかね?」
「いやそんな事もないですよ、亡くなって安心できた人もたくさんいらっしゃいますよ」
「そうですか、振り返れば、俺の人生なんか褒められた物じゃないけど、一生懸命生きたし、うん、短い人生だったけどやりきったかなって思います」
「そうですか、きっとそう思えたなら合格ですね」
「はい、じゃあそろそろいってみようかな」
「生まれ変わったら、もう一度薬やります?」
青年はただ笑顔で返事をして、この店を後にした。
麻薬を使用して死ぬのと麻薬を知らずに生きるのどっちが幸福なのだろう。果てしない快楽を知らないで生きることは本当に幸せな事なのだろうか、その時設楽はしない方と口に出そうとしたがそれを飲み込んだ。喉がなる、確かに生前似たようなことを考えた事もあった早くて楽しい人生か長くつまらない人生、これなら多くの人間が早くて楽しい方を選ぶのでは無いだろうか、これですら議論は及ぶ。同じでは無いが似ている気はする麻薬を使用して死ぬ、麻薬をやらずに生きる。物によっては世の中の快楽のトップになりうる物あるらしい。そう考えると1番の快楽を知らないで死ぬことは不幸な事かも知れない。
 死んでいるからもうどうする事も出来ないのだが、もう一度生きるとしたらどうだろうか薬物に手を出すだろうか、人間の禁忌にに手を付けたからここに落ちたのだからもしチャンスがあったら使っていたかも知れないと思っていた。
 人生とは何なのだろう。記憶を失い長く短い生にしがみつき禁忌を侵さずに死んでいく。それはとても不幸なものでは無いか。必ず終わりを作るなら好きな事をした人間が得ではないか禁忌を犯したからここに縛られているが純新無垢な魂はまた人生を与えられる、それは酷なものでは無いのか、この世界には人生にはいや生物には幸福なんてもの存在しないのかも知れない。設楽は頭を悩ませていた。
 しかし麻薬を使用した人間の周りにいた人間を不幸にする可能性は大きいのかも知れない。幻覚や暴力で周りに迷惑をかけてはどうしようもない。
 使用している本人が幸福でも被害に会う人間もいるし仮に人を殺めでもしたらそいつも一緒に地獄の住人だ。
 
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