悪魔の甘美な罠

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どんな顔をする?2(ルーリッヒ視点)




 適当な所で切り上げて宿に戻った。


「あ……ああっ……ルー、舐めちゃ……やあ……」
「ふふ、可愛いねミリーちゃんは」


 疼いた身体を、でも自分の手で慰めるなんて発想がないミリーちゃんは苦しげな様子でソファーに倒れていた。俺が帰ったのを見て苦しそうに名前を呼ぶから、すぐに抱き上げてベッドに寝かせた。不要なドレスと下着を奪い、濡れたままのそこを見て下唇を舐めた。小刻みに震えるミリーちゃんに微笑んで、蜜を流すそこに顔を埋めた。何か言われる前に表面を舐め上げると面白いくらい反応した。
 蜜を流す中心に舌を入れてじっくりと味わう。割れ目の上にある突起が存在を主張し始めた。
 舌で愛撫する度にびくびく震える身体。可愛い啼き声。頭を押さえてくる手さえ愛しい。


「そうやって抵抗して……いつも俺の舌に感じてイくのは……何処の誰かな?」
「だ……ってえ……、ルーの舌、気持ち……いい……でも、恥ずかしいの……」
「恥ずかしがらないで。ミリーちゃんが感じている姿、とっても可愛いから」
「あ、ああああっ!」


 こうやって不意打ちみたいに突起を強く吸ったら呆気なく達する。達した直後でもミリーちゃんに構わず突起を舐め続ける。止まらない蜜を零す中にも指を二本入れた。難なく指を飲み込んだそこは離さないと強く締め付けてきた。


「ああ、あんん、きゃあ……! おか、おかしくなっちゃう……!」
「いいよ可笑しくなって。ずっと面倒見てあげるから」
「やあ……っ、あっ! きゃん! んあああぁ……!」
「そうやって俺の与える快楽に溺れてたらいいよ……。
 俺だけを見て、俺だけを感じて、……最後に壊れたらいい。壊れても愛してるよ」


 昔、俺を抱き上げた父上にこう言われた――


『ルーリッヒ。お前はおれによく似ている。だから言っておいてやる。もしも、傍に置きたい相手が現れたら……
 その時は――……奪え。相手の全てを。身体や心だけじゃない。思考も行動も魔力さえも』


 その言葉を聞いて確信した。
 母上の魔力は失われたのではなく、父上が奪ったからだと。
 足も怪我で立てなくなったのではなく、父上が奪ったのだと。
 魔力の失った令嬢に婚約者である価値はない。だが、他人嫌いの父上が唯一愛している相手。魔力を奪い、他の誰にも嫁げないよう仕向け、最後には自分無しでは生きられなくした。
 母上はきっと知らない。知らないから、欠陥品である自分を心の底から愛してくれる父上に全幅の信頼を寄せている。

 俺も父上と同じだ。頼れる相手を俺だけにして、俺に捨てられたら生きていけないと刷り込み、愛情と快楽を与え続け、……俺だけを愛するよう作り変えた。


「あぁ……! あ、ああああぁ……っ!!」


 一際大きな声で啼いて、身体を反らしたミリーちゃんが盛大に達したのを合図に。顔を上げて開いた脚の間に身体を割り込み、ベルトを外し下ろしたジッパーの間から自分のを取り出した。蜜に絡めるよう上下に擦る。


「んん……っ」
「はは……とっても濡れてる」
「ルーっ、ルーも、脱いで」
「俺も脱ぐの? やだよ。俺の裸なんて見ても仕方ないでしょう」


 服を脱いでミリーちゃんを抱いたのは最初の時くらい。後は服の釦を数個外す程度。ミリーちゃんを裸にするのは当然だ。彼女の恥じらう姿はとてもいい眺めだ。
 やだ、狡いと非難するミリーちゃんに困った子だよと苦笑し、もういいか、と蜜で十分濡らした自身を一気に貫いた。


「ああああああああ!!」


 一気に奥まで挿入すると強く締め付けてきた。挿入しただけでもイくようになっちゃった淫乱な聖女様は、ピクピクと身体を震わせて俺の手を力なく握った。俺も俺であまりに強く締め付けてくるからこれだけで吐精しそうになった。
 深く息を吸い、気を落ち着かせて腰を動かし始めた。

 繋がった部分から響く淫らな水音とミリーちゃんの喘ぎ声。ちょっと強く動くだけで更に強くなり、中の締め付けも更に増す。


「今日は途中で放置したせいで、随分と積極的になったねっ、でも、あまり締めるとすぐに終わっちゃうよ?」
「や……やだ……、あんっ……もっと……続けたい」
「可愛い……」


 目を細めて耳元で囁くと余計締め付けが増しただけだった。ミリーちゃんっ、と余裕のない声で囁くと「だめえ……!」と涙目で見つめられ、また締め付けが。……こうやって、行為中に耳元で囁くのも感じるんだね。


「良い発見だ」
「あん、ああ……! ああっ……今日の……今日のルー……いつもより、大きい……よ……!」
「ミリーちゃんがいつも以上に、締め付けるからだよっ、はあ……ん……」


 この時間が永遠に続いたら良い。
 そうすれば、彼女は更に俺に縛られて離れられなくなる。
 もう理性も残っていない状態で何度も名前を叫ばれ、低く呻くと同時に中で果てた。キスをしながら精を放出していく。

 キスをされ、中に出されて感じているミリーちゃんを見たら、あの王太子はどんな顔をしてくれるかな――?


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