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25話
体中に重石を巻き付けたかのような怠さがメルフィーナを憂鬱な気分へと落とす。薬草が浮かぶ浴槽の湯は黄緑色をしており、鼻につく臭いのお陰で幾分か憂鬱を吹き飛ばした。
昼過ぎ、何がいけないのかをまるで理解しないリーラにキレてしまい、お構いなしに言いたい事を言い切ったメルフィーナは誰にも見つからないようこっそりと私室に戻り、以降は誰かが来るまで部屋から出なかった。夕刻近く呼びに来たのはハニー。メルフィーナに気遣って夕刻まではそっとしておこうとオーギュストに命じられていたらしく、今夜の夕食をどうするか訊ねられた。人間何時如何なる時でも空腹は訪れる。皆と頂きますと告げればハニーも安堵し、夕食の前に先に湯浴みをしたいと頼むと準備は出来ていると満足気に教えられる。
曰く、気分の重い日は湯浴みをして洗い流すのが一番だと。これもオーギュストの言葉らしく、お言葉に甘えて早速浴室へと足を運んだ。
「お嬢様、湯加減はどうですか?」
「丁度いいわ。とても気持ちいい」
「もう少ししたら髪を洗い流しましょうね」
「ええ、お願い」
水面を漂う薬草は身体の疲れを癒し、気分を向上させる香りを持つと言う。甘い薔薇の香りよりも、頭をすっきりとさせる薬草の臭いが今のメルフィーナにはピッタリだ。
「ハニー」
「どうしました」
「殿下は……今どうしてる?」
気にしながら自分でああまで言ってしまった手前聞きにくいものの、やはり聞かずにはいられなかった。
「ミラから事情は聞きました。随分落ち込んだ様子でしたよ」
「そ、そう」
「ヒルデガルダお嬢様が止めを刺したのも落ち込んでいる理由になるかも」
「ヒルデガルダ様が?」
メルフィーナが去った後、メルフィーナの大声を聞いてやって来たヒルデガルダは事情を知るなりリーラへ鋭く厳しい言葉を掛けた。ミラから聞いたハニー曰く。
『メルフィーナ様が何をお求めか分からない限り、貴方がメルフィーナ様とやり直すのは不可能に近くなりました。シルヴァーナ公爵様の思惑通り、ロジャーズ公爵令嬢との婚約を成された方が両者共に幸福なのでは御座いません?』と。
「ヒルデガルダ様には分かるんだ……」
恋や愛が分からないと以前ヒルデガルダは話してくれた。そんなヒルデガルダでも恋愛小説を多数読破しているせいか、他者の恋愛については中々鋭く、リーラは解ってくれないのにヒルデガルダには解ってもらえて嬉しい反面虚しい。
「ロジャーズ公爵令嬢は?」
「あちらのご令嬢はヒルデガルダお嬢様が魔法を解除されない限り眠ったままですのでご安心を」
「そうですか……」
二人が帝国に戻るまで魔法の解除はされない。レイラに会わなくて済むのは幸いだ。
「さあ、そろそろ髪を洗いましょう」
「ええ」
湯浴みを終えたメルフィーナは食堂へと足を運んだ。既にオーギュストやヒルデガルダ、リュカが食事を始めていた。湯浴みをするのは事前にハニーから伝えてもらっており、先に食べてくれるようにも言っておいて正解だった。
「少しはスッキリしたか?」
「はい。とても」
オーギュストの隣の席に座るとメルフィーナの前に夕食が置かれていく。今日は厚いステーキ。サラダをたっぷり用意してもらい、ドレッシングは無しにした。
「リーラ皇子殿下とロジャーズ公爵令嬢は五日後に帝国へ送り返すと皇帝陛下に連絡をした。殿下の傷は癒えても、肉体の疲労というものはすぐに取れんからな。大事を取って少し長くする。それで構わないな?」
「オーギュスト様のご判断にお任せします」
屋敷の主はオーギュストであり、メルフィーナは客に過ぎない。多分な気遣いに感謝しつつ、ふと、ヒルデガルダの隣にアイゼンがおらず口に出すと「実家の方で問題が起きたようで暫くは戻りませんわ」と教えられる。王国の貴族でないなら何処の国の貴族かと訊ねても教えられなかったが、やはり貴族なんだと納得してしまう。
「ところでアイザックから連絡は来たか?」
「はい。丁度、湯浴みをしている時に」
連絡を取る際、お互い何処にいて何をしているかまでの把握は出来ない。待っていた父からの連絡にメルフィーナは心配していた余り開口一番大きな声でお父様と呼び掛けてしまった時を思い出し頬を赤らめた。連絡が遅くなったのを最初に詫びられ、敵国の国王と王太子の首を討ち取り、後処理を終え次第サンチェス家へ迎えに来ると言われた。
「オーギュスト様。お父様が迎えに来ても滞在を延長しても良いですか? もう少しだけ、王都の街を歩いてみたいんです」
「私は構わんよ。アイザックも反対しないだろう。リーラ皇子殿下については何か言われたか?」
「いえ、何も」
試しにメルフィーナはリーラについて聞いてみようとしたが、その前に父の後ろから騎士団長の声が届き、一言謝られると通信が切られたので聞けずに終わった。ただアイザックはリーラが此処にいるとは恐らく知らない。知っていたら連絡を取らず、単身サンチェス家に乗り込んできそうだからだ。
オーギュストに話すと同感だと頷かれる。
「皇帝や周りが隠しているんだろう。で、婚約破棄をするのか?」
「……します。今日でよく分かりました。殿下とは、これ以上婚約者ではいられません」
「お前に後悔がないならそれでいいんじゃないか」
「はい」
そう……後悔なんてない……胸を襲うチクリとした痛みは気のせいだ。
夕食を終え、部屋に戻る間際ハニーがラウラに呼ばれ側を離れないとならず、気にせず行ってほしいと笑むメルフィーナに「申し訳ありませんお嬢様!」と深く頭を下げるとラウラの許へ行ってしまい、一人になったメルフィーナは私室へ戻る……筈だった。足はリーラのいる部屋の前まで来てしまった。来る気はなかったのに、どうしてか来てしまった。
「……」
嫌いだと、大嫌いだと告げた瞬間に見せたリーラの深く傷付いた表情と途方に暮れた子供のような泣きそうな瞳を思い出す。決定的な言葉を言わない限り、あのままだと延々リーラと言い合いを続けてしまっていた。
婚約破棄の撤回を求めながらレイラの側を離れる気がないリーラに苛立った。患者と調整役の関係を徹底してくれていたら、あくまでレイラは助けなければならない人であって個人的感情を持たないでいてくれたら、まだリーラの言葉を信じて婚約破棄の撤回を受け入れていた。
それももう――到底無理は話となった。
「メルフィーナ様?」
「!」
何時までも此処にいたって解決策はない。部屋に戻ろうと頭に過るとミラが怪訝な面持ちをして側へ来た。
「ミラ……どうして此処に」
「ハニーが今ラウラの手伝いをしているので食後のお茶はどうかと聞こうとメルフィーナ様を探していました」
「そうでしたか。部屋に戻って頂きます」
「皇子殿下に会わなくて良いのですか?」
「いいんです……」
顔を合わせても気まずく、どんな言葉を掛ければ良いのか分からない。
リーラとの復縁は不可能。ならメルフィーナがするのは……。
「え?」
意を決したメルフィーナは突然ミラの手を掴むと歩き出し、向かったのは自身の部屋。驚きながらもメルフィーナの好きにさせるミラを部屋に入れると扉を閉めた。
「メルフィーナ様?」
瞬きを繰り返すミラに深く頭を下げ、子供を儲ける為に手伝ってほしいと改めてお願いした。頭上から慌てる声が聞こえようとメルフィーナは構わず続けた。
「殿下との婚約の継続はもう不可能です。それなら、今から子供を作るのを手伝ってほしいです」
「え、えっと、頭の冷えた皇子殿下と話し合いになろうというお考えは……」
「ありません!」
顔を上げきっぱりと言い放った。
ミラの方も心のどこかでメルフィーナが頼んでくるのは解っていたのだろう。うろたえながらもメルフィーナと視線を合わせる。
「子供をどうやって作るかはご存知ですよね……?」
「く、詳しい事は分かりませんが多少の知識として知っています」
閨教育については母親から教わるのが多く、母を亡くしているメルフィーナは教育係からある程度教わったものの、詳細は夫になるリーラに身を委ねるようとしか言われていない。困ったように髪を掻くミラだったが、一つ深い息を吐くと「分かりました」と遂に観念した。
「メルフィーナ様は後悔しませんか」
「後悔するならこんなお願いしません。ロジャーズ公爵令嬢を想いながら殿下に抱かれる方がよほど後悔します……」
「……分かりました」
抱かれているのは自分なのに、想っている相手が自分ではない誰かだと知れば心は深く傷付きトラウマ確定にさえなってしまう。
「失礼します」
そっと背中に手を回され、膝の裏を抱えられるとベッドまで運ばれ座らされた。
先に湯浴みをしていて良かった。
蜂蜜色の金糸を撫でる指先は優しくありながら愛撫するように刺激してくる。額にキスをされ、瞼、頬にかけてキスをされるとミラと視線が合う。
「唇へのキスは取っておきましょう。何時か、メルフィーナ様がしたくなった相手の為に」
勝手なお願いをしたメルフィーナをどこまでも気遣うミラの優しさが嬉しく、好きな相手とするのが理想と言われる唇のキスをしても良いと思ってしまう。
「ん……」
首に顔を埋められ、何度も口付けを落とされていく。甘い口付けと熱い感触にぴくぴくと反応し、布の上から両胸に触れられた。
「んあ……」
確か閨の時は、性行為がしやすいように脱ぎやすい夜着を着るのが基本だと教えられた。生憎とそんな夜着を持っておらず、お気に入りの夜着を着ている。脱がしやすいだろうかと首の口付けから耳を舐められるに変わり、優しく両胸を揉まれる甘い痺れに酔いしれながら心配になる。も、ミラはメルフィーナの不安をよそに器用に脱がした。
異性に初めて裸体を見られ恥ずかしくない訳がなく、赤くなる顔を背けるとミラからこんな事を聞かれた。
「怖いならまだ引き返せますよ」
「……いいえ……続けて……それに、優しくしてくれるでしょう?」
「女性を乱暴に抱く趣味はありません」
「あっ……」
未知の領域に足を踏み入れる恐怖はあれど、相手がミラなら受け入れられる自信がある。ふっと微笑んだミラの手が剥き出しとなった肌に触れた。脇から掬うように胸を揉まれ、ちゅっちゅっとキスを落とされていく。
このまま優しい時間が過ぎていく……と微かに体が拾う快楽に身を委ねようとした直後。
「……お前は本気で僕を捨てるつもりなんだな」
甘く痺れる時間を堪能していた思考は一瞬で現実に引き戻され、声のした方へ顔を向けた。ミラも然り。
何時の間に入っていたのか、紫の瞳に濃い翳りを宿したリーラが扉を閉め部屋に入っていた。
「で、殿下……」
「メルフィーナ……僕はお前を手放すつもりは毛頭ない。シルヴァーナ家の当主の座が欲しいと思っているんだろう? そう思えばいい」
リーラの纏う雰囲気が明らかにおかしいと察知し、体にシーツを被せてくれたミラの後ろに隠れた。ピクリと反応したリーラの蟀谷。これさえもリーラは気に入らないのだ。徐々に上昇するリーラの魔力を感知して誰かが来てしまうのは拙い。ヒルデガルダから許可を得ていても気まずい。
「皇子殿下。一旦引き下がってもらえませんか。そんなに魔力を上昇させてはメルフィーナ様が怯えてしまいます」
「サンチェス公女にこの事を話しても良いんだぞ」
「えっと……どうぞ。おれにメルフィーナ様に協力するよう許可を出したのはそのお嬢なので」
「っ、僕という婚約者がいるのにかっ」
「メルフィーナ様に大事な事を言わず、ロジャーズ公爵令嬢を手放そうとしないから拗れてしまっているのでは?」
痛い部分を突かれリーラの表情が怒りに歪み、益々魔力が上昇して言葉選びを失敗したとミラは悟り、メルフィーナだけでも逃がそうとリーラから目を逸らしたのがいけなかった。
途端に重くなる体、ベッドの近くまで来たリーラに床に落とされてしまい、声を出そうにも体と同じで何も出来ない。リーラに気付けなかったせいで部屋全体に掛けられた魔法にも気付けなかった。
「メルフィーナ……」
「で……殿下……」
メルフィーナの方も思うように体を動かせない。シーツを剥ぎ取られた挙句、クラバットで目元を隠された。
「自分より弱い男に今から犯されるんだ。お前に最大限の屈辱を与えるのにこれ以上はないだろう」
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