1 / 1
なんでも欲しがる義妹に婚約者を奪われました。えっ、彼の性癖を知らずにいたの?
しおりを挟む私はクルル・ウエスターと申します。
私には子供の頃に親に決められた婚約者がいます。
彼はローラン・マドリンドです。
ローランは金色の髪に青い瞳のイケメンです。
私が子供の頃、ローランはとても優しくて私は彼が大好きでした。
見た目は爽やかで好青年のローランには、決して人には言えない性癖がありました。
私はそれを偶然知ってしまいました。
でも、彼はいまだに私にはバレていないと思ってると思います。
私は彼の性癖を知ってから、とにかく婚約を破棄したいと思ってました。
彼のような異常者の結婚相手になれば、今後どんな災いが発生するか考えるだけでも恐ろしいと思います。
でも、こちらから婚約破棄を申し出ると莫大な慰謝料を払う事になります。
それは、なんとしても避けたいところです。
こんな異常者と一生を共にするなんて無理、無理、無理。
もういやー。
私は頭を抱えて悩み苦しんだ。
本当にどうしたらいいのかしら。
そんな時に思わぬ事態が起こりました。
私の義妹シシリーが、
「 ローランと結婚したい。」
と、言い始めたのです。
そしてローランまで私との婚約を破棄して義妹シシリーと結婚したいと言い出しました。
シシリーの方が私より若くて童顔だからだそうです。
( ナイス。ナイスです。)
と、私は心の中で叫びました。
最高です。
私の義妹はほんの子供の頃から私のものを、何でも欲しがりました。
私は婚約破棄を承諾して、義妹にローランを譲りました。
それからすぐにシシリーとローランは結婚しました。
そうです。ローランの性癖とは、幼児性愛者です。彼が好きなのは小さな女の子だけ。
自分と同じ年代の女性には全く興味を持たないのです。
日々、成長していくのですからすぐに興味は失われてしまう。
大人の女になんて関心はありません。
すぐに小さな女の子を欲しがるのはわかっています。
恐ろしい、あー、恐ろしい。
良かったー。変な婚約者と縁が切れて。
私はこの家の総領娘ですもの。
どーんと構えて、素敵な相手を見つけようと思います。
親には任せていられません。
義妹の結婚の失敗で、父親は義母に責められてるみたいですし。
そんなに簡単に離婚出来ませんしね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる