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王命により泣く泣く婚約させられましたが、婚約破棄されたので喜んで出て行きます。
しおりを挟む私はクレマチス・ランドと申します。
私は子供の頃から他の人には見えていない、いろいろなものが見えていました。
人の周りに見えるそれが、守護霊様やご先祖様や天使様だと言うのは魔法学院で学びました。
人の頭の上に光の柱も見えていました。
それも他の人には見えていないようでした。
魔法学院生となり勉学に励んで、精霊達に助けられて聖女に選ばれました。
そこまではサイコーって思ってました。
でも聖女になったとたんに王命が下りました。
私は皇太子の婚約者になったのです。
皇太子のジェームス殿下は、見た事もないイケメンでした。
金髪に青い瞳は美しく輝き、スタイルはスラってしてシュッとしていました。
カッコイイの一言につきます。
でも、それまででした。
「 なんで王子だからって聖女と結婚しないといけないんだよ。ねえ、君もそう思うよねー。好きでもない人と結婚なんてさ。」
いやいや、そうですけど。
あげくの果てには、
「 僕と結婚できるんだから感謝して生きろよ!」
なんて、のたまうしまつ。
同じ言葉をお返ししたい。
そして聖女になり王子の婚約者になった私には厳しいお妃教育が始まりました。
聖女の仕事だけでも大変なのに。
普通の人には一つだって出来ないはずです。
いえ、自慢するつもりはありません。
でも、この国を守っているんですよ。
その上でのお妃教育は大変。
知らない事ばっかりで本当に大変なんです。
マナーとか一般教養とか歴史とか学ぶ事が多いんです。
私は毎日、一生懸命頑張っていました。
ですが、春のパーティの席でジェームス殿下は、
「 クレマチス、お前との婚約は破棄だ。僕は本当の聖女サリーと一緒になる。僕にはお前など必要ない。さっさと出て行け!」
なんて嫌味な男と思いました。
でも、これはチャンスだと思いました。
だって精霊達が私の周りで大喜びで踊っているから。
「 わかりました。出て行きます。」
私は祖国をあとにしました。
私の後ろには国民の列が出来ました。
祖国に魔獣が侵入しました。
私は国民達を結界で守り、それぞれが行きたい所まで送り届けました。
山は噴火し、水はニガヨモギの味になり、土地は燃えました。
祖国はこの世の地獄のような光景です。
私は隣国へ向かうとその国の王子に歓迎されました。
私が復讐したと言う人がいるみたいですけど、私は復讐なんてしてません。
全ては神さまの言う通りですから。
私はこの国で幸せになります。
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