君だとわかってたんだ

十条沙良

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5 寺へ

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久道( ソラ)はこの貴族の家の四男であった。

それでも権力抗争に巻き込まれる事を恐れた両親が、寺に預ける事にしたのだ。

久道は5歳になったばかりだが貴族として大成する為には、とにかく知識と教養が必要だ。

そしてそれを習得するには寺に行くのが一番いい。

安全だし、ゆっくりと勉強できる。
寺には身寄りの無い人達もいるが、貴族の子弟も多くいた。

寺としても多額の寄付金を受け取れるからだ。


乳母のまつは、ハッと我に返る。

( 泣いてる場合なんかじゃないわ。
これからしばらくは会う事も出来無いのに泣いてたらソラ様のお顔が見えないじゃないの。

もう、私ったら、しっかりしなさい。
この準備を完璧に取り仕切って、ソラ様に褒めていただきたいものだわ。)

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