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聖女の私を婚約破棄した元婚約者と浮気相手は、その場でケンカを始めました。何それ。
しおりを挟む青い葉っぱをそよぐ風が薫る季節。雨が降る日が多いですが今日は雨も上がりましたね。窓の外には雨で洗われた景色が、いつもより色鮮やかにうつります。
そんな美しい春の日を祝うパーティーの席でした。
私はこの国の聖女フランサリー・ボヌールと申します。
6才の時から聖女となり、王命により皇太子カール殿下と婚約いたしました。
その日からお妃様よりお妃教育を授かる毎日です。お妃様は私に優しく我慢強く教えて下さり本当に感謝いたしております。
いつも忙しく働く日々ですから、久しぶりのパーティーで皆さん少しはしゃいでいらっしゃいます。
カール殿下もずいぶんとお酒が進んでいらっしゃいました。
「 おい、フランサリー!良く聞け。
お前との婚約は破棄だ。お前は用済みなんだよ。」
会場はざわめき、何が始まったのかと騒然としたその時、
「 冗談ですよね、冗談。あはは、酔っ払い過ぎですよ。」
カール殿下と私の間に入ってカール殿下の袖をつかんで引っ張ってるのは、たしか、そう男爵家のパミラ嬢です。
「 冗談なもんか。僕は君が好きだ。」
「 はい、はい、酔い過ぎーもう。行きますよ。」
パミラ嬢はカール殿下を連れ出そうと必死です。頑張ってる時にでるオーラがでちゃってます。
「僕は君と結婚する!」
「 しません、しません。しないって言ってるでしょう?」
「 愛してるって言ったじゃないか!さっきも!」
「 聖女様がいないと国が大変だから、聖女様と結婚してって言ったでしょう。」
あのー、全部聞こえてますけど。
パミラ嬢とカール殿下はそんな話をしてたんですね。
「とにかくフランサリーお前は出て行け。」
いや、酷い。酷過ぎる。
私は城を出ました。
騒ぎを見てた人達は皆私の後ろに続きました。
知らない人達にも精霊に伝えてもらいました。
この国に魔獣が侵入しました。
一度も噴火した事のない山が燃え、水はニガヨモギの味になって飲めません。
私は国民達を結界で守り、それぞれが行きたい所まで送りました。
最後まで聞いた人によると、パミラ嬢はカール殿下の愛人になる約束をしてたらしいんです。
でもカール殿下が私に婚約破棄をしちゃって慌ててしまったと言う事でした。
国を滅ぼした罪人として2人は牢屋にいるみたいです。
えっ、私は復讐なんてしてませんよ。
全ては神さまの言う通りですから。
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