婚約者が浮気したので、婚約破棄させていただきます。

十条沙良

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自分を取り戻して

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悪い夢を見たんだと思った。
しかし、あまりにもリアルな記憶とダメージに、全てが事実だと気付く。

お酒なんて一滴も飲んで無いのに、酷い二日酔いになったみたいだ。

とにかく気分が悪くて、これほどまでに憔悴してしまった自分に驚いた。

それは私だけではなくて、真実を私に教えてくれた私の周りの味方達もそうだった。

ご先祖様達や守護霊様達や天使様達や精霊達は、いつも私の絶対的なみかただ。

婚約者のサミエル王子の浮気を、何度となく見逃したが、浮気ではなく裏切りと判断した。

私の周りにいつもいる絶対的な味方は、王子の本当の姿を私に見せる事を決めた。

仕事の為にふらふらと起き上がる。
いつもなら当たり前に出来る事が、なかなか出来無い。

椅子に座っているのがやっとで、目もうつろで憔悴しきった私は、近衛兵達にベッドに連れ戻された。

何も喉を通ら無い。水すらうまく飲めない。

いつも沢山の人達を治癒魔法で癒やしている聖女の私が、まさか、
( 死んでしまいたい。)
などという考えにとらわれるとは。

眠りたいのに、眠ると悪い夢を見る。

今まで必死で働いてきた私の代わりに、助手達は力を合わせて国を守っている。

周りの大勢の人達に助けられて数日後、私はやっと起き上がる事が出来た。
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