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王子の呪術を解除したら婚約破棄されましたが、また呪われた話。聞く?
「おい、返事をしないか!
僕の話を聞いてたのか?
失礼にも程があるぞ。」
私に怒鳴り散らしてるこの男は、この国の皇太子レオナルド・ナールランドです。
この国の聖女である私の婚約者です。
さっきまで青い空が広がっていたのがウソみたいです。
稲光が光って急に暗くなり、雷鳴が轟き雨が降り出しました。
青い葉を吹き抜ける風の薫りを楽しむはずのパーティの席で、私は婚約者に婚約破棄を突き付けられました。
「 私との婚約を破棄すると言うのですね。
あなたにかけられていた呪いを解いたのは私ですよ。」
「 ああ、僕にかけられた呪術は今まで誰も解けなかったからな。
でも、その手がらは本当にお前なのか?
皆は聖女の力だと思っているみたいだが、聖女の力はお前のものなのか?」
レオナルド殿下はネチネチと話します。
その回りくどい話し方にイライラしてしまいます。
要点を言え。要点を。と、心の中で毒づきました。
「 私は子供の頃から聖女としてこの国に尽くして来ました。
レオナルド殿下にかけられた呪術も解除して差し上げました。」
「 言いはるな。
本当の聖女はカミルではないか。
彼女の祈りで僕は生きてるんだ。
僕は彼女を愛してるんだ。
君ではない。
今までの働きに感謝して、牢屋に入れるのは許してやる。
さっさと出て行け。」
レオナルド殿下が呪われて身動き取れなくなった時、看病したのは私です。
薬草を煎じて飲ませたり、精霊達の力を借りたりして自分に出来る限りの事をしました。
その間レオナルド殿下はうわごとのようにカミルと呼び続けていました。
レオナルド殿下が愛するのはカミル嬢で間違いないようです。
「わかりました。出て行きます。」
私は城を出ました。
これまでのいきさつを精霊達に頼んで国民の目の前に映してもらいました。
この国に魔獣が侵入しました。
守る聖女がいないからですね。
私の後ろには国民の列が出来ました。
私は国民達を結界で守りました。
一度も噴火した事の無い山が噴火し、水はニガヨモギの味になりました。
この国は地獄のようになりました。
美しい街並みが黒と灰色に見えます。
レオナルド殿下は今までの呪いよりも強い呪いで起き上がる事も出来無いそうです。
自分を聖女と言っていたカミル嬢は国民により断罪されたそうです。
私は国民達をそれぞれが行きたい所まで送りました。
私が復讐したと言いふらしてる人がいるみたいですけど、えっ、それ聞きます?
そこって気になっちゃいますかね?
うーん、どうなんでしょうねー。
知らない方がいい事ってあると思いませんか?
全ては神さまの言う通りですから。
なんてね。
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