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2章 ルーズファミリー
8.幹部会議
しおりを挟む※幹部達視点(ほとんど会話)
「では、これから幹部会議を始めます。
まず、この間の事件の事なんですが……」
「あれは終わったよ~」
「あ、今日路地裏でゴロツキ捕まえたんだけど貰ってもいい~?」
「あんたねぇ…」
「あれは…」
「とりあえず、報告はこんなとこじゃないかしら?」
「そうだね、僕はまた今度のやつ調べまでおくよ。」
「お願いしますね、ユーリ。」
「にしても、あの子。……エレナって言ったっけ。なんでボス連れてきたんだろうね?」
「さぁ、ボスが決めたなら俺達はそれでいいよ。」
「でも、アレン。あの子今迄見てきた人間となんか違う気がしない?」
「わかる。何かが、とまでは分からないけど。何かが違う。」
「それはあんた達の感覚かしら?」
「「そう」」
「アレンとアランの感覚は侮れませんからね…。」
幹部達が報告が終わったあとエレナについて話していると1羽のカラスが部屋に入ってきた。
「あれ?フギンじゃん。どうしたんだろう…?」
ユーリがフギンに付けられた手紙を見ると、
〈明日エレナを連れて街に行く。洋服とかを買いに行くからエリックは必ずついてこい。
他に行きたいやつはフギンかムニンを通して伝えるか、俺は執務室にいるからどっちかの方法で伝えに来い。
アルファード 〉
「あら、洋服を買いに行くのね!可愛いの買わなくちゃ!」
「ねーねー、これ全員がいくの?」
「俺達明日戦闘訓練あるんだけど~」
「僕はなんもないから大丈夫だよ!」
「私も明日は大丈夫そうですね。折角ですからボスが気に入ってるエレナをもっとどんな子なのか知りたいですし。」
「あら、じゃあアランとアレン以外は行く感じかしら?」
「「…みんなが行くならいく。俺達明日は戦闘訓練無しにする。」」
「大丈夫ですか?構成員達は納得します?」
「「大丈夫、意地でも納得させる。」」
「分かりました。では、返事を書いてフギンに持って行って貰いましょう。」
カルトはボスに幹部の全員が行くことを手紙に書いてフギンに持たせた。
「では、フギン。ボスの所までよろしくお願いしますね。」
「カァー!」
フギンが窓から飛び去りボスの所へ向かって行った。
こうして、ルーズファミリーの幹部達、ボス、右腕と左腕がエレナと一緒に買い物に行くことになった。
明日は大変な日になりそうだ……
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