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第九集
シオン色の姫
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ある日。
光留「紫苑。」
紫苑が自分の部屋で寛いでいると、 父であり、この家の当主である光留に声をかけられた。
紫苑「...父さんの言おうとしてることは分かってるよ。例のパーティに出ろってことよね」
紫苑が”例の”と言ったのには、理由がある。紫苑は、15歳の時から光留と一緒に財政界の大物が集まるパーティに参加していた。そのため、今回もそのパーティに出席しろという話だろうと思ったのだ。
光留「ああ。だけど紫苑ももう高校生。今回からは1人で参加してもらう。」
紫苑「え....」
しかし、光留に”1人で出ろ”と言われた瞬間、紫苑は途端に嫌そうな顔をした。
紫苑「えー、あのパーティ、私の苦手な令嬢とか子息がいるもん.....」
が、次の瞬間
紫苑「....しかたないか。わかった。いくよ。」
光留「それと、ドレスとアクセサリーはこれを使いなさい。靴も置いておく。」
そう言った光留の手には、ドレスが入っている箱と、アクセサリーが入った箱があった。
そして、よく見ると、畳の上には、足首のところにリボンのついた、薄紫のヒールの靴が置いてあった。紫苑はドレスの入った箱とアクセサリーの入った箱を受け取り、その箱を開けた。
紫苑「わぁ、可愛いドレス!アクセサリーもすごく素敵だわ!靴も可愛いし父さん、これどうしたの?」
箱の中には、ピンクがかった淡い紫...紫苑色の膝より少し上の丈のドレスと、白い真珠のネックレス、それと紫の宝石のついたイヤリングが入っていた。
光留「ドレスは清秋から、アクセサリー類と靴は癒良君からだ。後でお礼を言っておきなさい。」
(男から女の子にこういった類の贈り物をする理由は、2つに1つ。その女の子が好きか、喧嘩してご機嫌を取りたい時だ。おそらく、清秋と癒良君は前者だろう。....紫苑は気づいていないみたいだけどな。)
こうして、紫苑は一人でパーティに参加することとなった。
光留「紫苑。」
紫苑が自分の部屋で寛いでいると、 父であり、この家の当主である光留に声をかけられた。
紫苑「...父さんの言おうとしてることは分かってるよ。例のパーティに出ろってことよね」
紫苑が”例の”と言ったのには、理由がある。紫苑は、15歳の時から光留と一緒に財政界の大物が集まるパーティに参加していた。そのため、今回もそのパーティに出席しろという話だろうと思ったのだ。
光留「ああ。だけど紫苑ももう高校生。今回からは1人で参加してもらう。」
紫苑「え....」
しかし、光留に”1人で出ろ”と言われた瞬間、紫苑は途端に嫌そうな顔をした。
紫苑「えー、あのパーティ、私の苦手な令嬢とか子息がいるもん.....」
が、次の瞬間
紫苑「....しかたないか。わかった。いくよ。」
光留「それと、ドレスとアクセサリーはこれを使いなさい。靴も置いておく。」
そう言った光留の手には、ドレスが入っている箱と、アクセサリーが入った箱があった。
そして、よく見ると、畳の上には、足首のところにリボンのついた、薄紫のヒールの靴が置いてあった。紫苑はドレスの入った箱とアクセサリーの入った箱を受け取り、その箱を開けた。
紫苑「わぁ、可愛いドレス!アクセサリーもすごく素敵だわ!靴も可愛いし父さん、これどうしたの?」
箱の中には、ピンクがかった淡い紫...紫苑色の膝より少し上の丈のドレスと、白い真珠のネックレス、それと紫の宝石のついたイヤリングが入っていた。
光留「ドレスは清秋から、アクセサリー類と靴は癒良君からだ。後でお礼を言っておきなさい。」
(男から女の子にこういった類の贈り物をする理由は、2つに1つ。その女の子が好きか、喧嘩してご機嫌を取りたい時だ。おそらく、清秋と癒良君は前者だろう。....紫苑は気づいていないみたいだけどな。)
こうして、紫苑は一人でパーティに参加することとなった。
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