陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚〜

第四集 参ノ巻

再戦

紫苑の父｢あ、あの龍は...!｣


清秋｢紫苑の龍？!紫苑が近くにいるのか？!｣ 


　　正明(あれが...姫の式神？!なんて強い...!)


かづき｢忌ま忌ましい龍め!俺の邪魔をするな!｣


　　　　かづきは攻撃苻を取り出し、水蘭を攻撃しようとした。



｢水蘭!戻って!｣



　女の子の声がしたかと思うと、建物の影から誰かが出てきた。その人物は...


　　清秋･紫苑の父｢｢紫苑!｣｣


二人の予想通り紫苑だった。


清秋｢どうしてここに？｣

　　紫苑｢水蘭の背に乗ってきたの。もちろん、私と水蘭両方に隠形術をかけてね。水蘭、水嵐よ!｣　



　　紫苑が命を下すと、水蘭がすぐさま巨大な水の渦巻を出した。そして、それをかづきに向ける。



　紫苑の父｢なぜ水嵐なんだ？｣


 紫苑｢かづきの霊を清水で浄化しようと思って。だって、何時までもかづきの霊に憑かれたままだといづきが危ないわ！｣


　いづきの霊力は弱い。そのため、いつまでも霊を体に憑依させておくのは危険なのだ。まして、かづきの霊力は強い。その霊力にいづきの体が耐えられるわけがないのだ。