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第四集 四ノ巻
魂替えの祭
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「ううん...」
紫苑はいつも通り朝早く目覚めた。あらかじめ用意してあった水を張った洗面器の水で顔を洗うと、障子を開け伸びをする紫苑。
「ん~!さて。鍛練と神社の掃除をしますか!」
紫苑は、自身の先祖である美言が祭られている安倍神社の掃除をすべく部屋の外に出た。
*
廊下を歩いていると、清秋の使役式神である炎虎とすれ違った。
炎虎「あれ?美雷、体はもう大丈夫なのか?」
「美雷?私は紫苑よ。炎虎、どうしちゃったの?」
炎虎「...は?何言ってんの?」
(おかしいわね。何で炎虎がいるの?私、家に居たはずなのに。まだ寝ぼけてて夢を見てるのかしら?)
清秋「雷虎、どうした?」
「清秋兄ちゃん....」
(あれ?確かに父さんに連れられて家に帰ったはずなんだけど...何で清秋兄ちゃんが...それともまだ日曜?寝ぼけて本家居るのを忘れちゃったのかな...)
清秋「....は?本当にどうしたんだ、雷虎。」
(待って...何でふたりして私を雷虎だと思ってるの...?どうゆう事?)
紫苑は急いで部屋に戻ると、恐る恐る洗面器の中を覗いた。そこに映っていたのは....
「な、何で私、雷虎になってるのおぉぉお!?」
紛れも無い、雷虎の姿だった。
紫苑はいつも通り朝早く目覚めた。あらかじめ用意してあった水を張った洗面器の水で顔を洗うと、障子を開け伸びをする紫苑。
「ん~!さて。鍛練と神社の掃除をしますか!」
紫苑は、自身の先祖である美言が祭られている安倍神社の掃除をすべく部屋の外に出た。
*
廊下を歩いていると、清秋の使役式神である炎虎とすれ違った。
炎虎「あれ?美雷、体はもう大丈夫なのか?」
「美雷?私は紫苑よ。炎虎、どうしちゃったの?」
炎虎「...は?何言ってんの?」
(おかしいわね。何で炎虎がいるの?私、家に居たはずなのに。まだ寝ぼけてて夢を見てるのかしら?)
清秋「雷虎、どうした?」
「清秋兄ちゃん....」
(あれ?確かに父さんに連れられて家に帰ったはずなんだけど...何で清秋兄ちゃんが...それともまだ日曜?寝ぼけて本家居るのを忘れちゃったのかな...)
清秋「....は?本当にどうしたんだ、雷虎。」
(待って...何でふたりして私を雷虎だと思ってるの...?どうゆう事?)
紫苑は急いで部屋に戻ると、恐る恐る洗面器の中を覗いた。そこに映っていたのは....
「な、何で私、雷虎になってるのおぉぉお!?」
紛れも無い、雷虎の姿だった。
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