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第四集 四ノ巻

魂替えの祭

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 *雷虎視点



(何だか、景色が違って見えるわ。)



   雷虎(見た目は紫苑)は、主に会いたくて清秋の部屋の前に来ていた。




「美雷...あ、いや。今は紫苑さんか」


「炎虎...」


炎虎「清秋様部屋に居ねえよ?」


「え?もう夕方よ。蔵には?」



炎虎「さっき見たら蔵には居なかった。」



「そう...」


ふらっ


炎虎「お、おい!大丈夫か?!」



  雷虎(見た目は紫苑)がふらつく。それを心配そうに見ながら炎虎は雷虎の体を支える。



「だ、大丈夫。」


ドサッ


炎虎「美雷っ!!」



  大丈夫と言った直後、雷虎は倒れてしまった。
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