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*弐ー②
第四集:野望
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それを見ていた姫は、大阪分家の当主に近づいて耳元で何やら囁く。
そのまま二人は背中合わせになると、手を繋ぎ、何かを呟き始めた。
紫苑,癒良「「太極創成。」」
すべての言葉を聞き取る事は出来なかったが、確かに最後、二人はこう言った。
“太極創成”と。
太極など、人間がそうそう簡単に創れる状態ではない。それを、まさかまだ10代の安倍の姫と大阪分家の当主が創りだすなんで誰が思うのか。
姫と大阪分家の当主は、太極の気を先々代宗家向かって放つ。が、それは防がれてしまい、まったく効果は無かった。
そして、何を思ったのか、姫はナイフを召喚し、それで自身の腕を斬りつけた。
唯幸(?!何を...)
次に姫は、自身の血で白い狩衣の胸元に晴明桔梗を描き、こう言った。
紫苑「安倍晴明の末裔、陰陽師・安倍 紫苑の名において我が身に封ぜられし天狐の玉を解放す。...解!」
そのまま二人は背中合わせになると、手を繋ぎ、何かを呟き始めた。
紫苑,癒良「「太極創成。」」
すべての言葉を聞き取る事は出来なかったが、確かに最後、二人はこう言った。
“太極創成”と。
太極など、人間がそうそう簡単に創れる状態ではない。それを、まさかまだ10代の安倍の姫と大阪分家の当主が創りだすなんで誰が思うのか。
姫と大阪分家の当主は、太極の気を先々代宗家向かって放つ。が、それは防がれてしまい、まったく効果は無かった。
そして、何を思ったのか、姫はナイフを召喚し、それで自身の腕を斬りつけた。
唯幸(?!何を...)
次に姫は、自身の血で白い狩衣の胸元に晴明桔梗を描き、こう言った。
紫苑「安倍晴明の末裔、陰陽師・安倍 紫苑の名において我が身に封ぜられし天狐の玉を解放す。...解!」
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