【完結】土壇場で交代は困ります [おまけ1話更新]

himahima

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美津子対峙する

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怒鳴り合いからの沈黙、ぐるぐると思考を巡らせること体感時間で約1分…異世界転移の結論に至る。
子供の頃からマンガとアニメは大好きだった、もちろん活字も。最近では通勤や就寝前に某無料小説サイトを読み漁りブックマークは80を超えていた。
仕事でくたくたでも毎日更新をチェック、更新された作品は必ずその日中に読むほどハマっていた。特に異世界もの!だってリアルが辛すぎて、それぐらい現実逃避してもいいじゃない、誰にも迷惑かけてない…、はっ、また思考が脱線してしまった。 
気を取り直し正面の4人を1人ずつ観察する。
キターーー!!これテンプレだわ!
さっきからキャンキャンうるさい金髪碧眼は王子?、その右に緑の髪にモノクル、はいこれ宰相さんの息子だね、そのまた右、他の3人より小柄な薄茶色の巻毛のショタ、弟キャラかな?そして王子の左のローブに紺髪は魔道士?この世界って魔法あるのかな、ちょっと期待が膨らむ。
つまり対面してる私は悪役令嬢⁈
ヒロインさんはどこかしら?
うん?4人のヒョロヒョロの後ろにちらちら動くピンクの影…
「ブハッ!」堪えきれずふいた、やめて~どこまでテンプレなのっ!!
そのピンク、王子?と魔道士?の間からひょっこり顔を出す。ピンクのふわふわセミロングにまんまる深緑色の瞳をうるうるさせて王子(面倒だからもう王子決定で!)の腕をしっかと握り上目遣いで
「アッ、アーサー様~?どうしたんですかぁ~?」
「あざとい!」また心の声がダダ漏れてしまった!
「ひっ!ダッ、ダリア様、なんでそんな怖いお顔でリリーを睨むんですかぁ~?」 
「何度も言わせるな!私の名前は美津子だ!!」
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