【第一章完結】転生女王は政務に励みます!ダメンズ⁈いえいえ、ちょっと男運が悪いだけですよ?

himahima

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ホテル改革ー設備編-2

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客室の改装についての話が一段落した頃、新しいお茶と数種類の焼き菓子がサーブされた。
それぞれ好みの菓子に手を伸ばし、一休みする流れとなった。

二人はイラストを手に持ち、真剣に意見交換をしている。イケオジにチェンジしたハンスさんと、爽やか青年クリス…良いコンビになりそうだ。


「えっと、次はレストランについてですが、縮小します!」

「「えっ!!、そっ、それは・・・」」
見事なハモリ、ププッ…。

「先ず、こちらをご覧になって」

最後の1枚を差し出す。  

このレストラン、無駄に広い…昭和のデパートのお好み食堂なみだ。

「レストランの床面積は2/3程度に減らし、空いたスペースに新たにカフェをオープンします」

見て見て、この小洒落たカフェ!
湖に面した壁は全部ぶち抜いて、ガラス折戸に、ウッドデッキを増設してテラス席にパラソルも!
おしゃれ観光地カフェの ど定番を詰め込んでみたんだすけど…。

クリスは興味津々でそわそわしている。

クリスは商会の三男なので、家業は継げない。兄二人はとても優秀で海外輸入部門と国内卸部門で手腕を発揮しているようだ。
クリスは将来独立して店を持ちたいと思い、修行がてらホテルのレストランに勤めていた。
タウニーから渡された小冊子2にとても詳しく書き留めてあった・・怖っ!!閻魔帳??
もちろんハンスさんのページもあった…

「クリス、新しくオープンするカフェをあなたに任せたいの」

「わっ、わたくしでは、まだ力不足・・・」

断る理由を探すクリスにたたみかける。

「クリス、カフェの店長をやれということではないわ。カフェのオーナーになって欲しいの」

「・・・・」
クリスは驚きで次の言葉が出ない様子だ。

「恐れ入りますが、それはどのような意味でしょうか?」
ハンスさん、すかさず助け船をだす。

「唐突な発言だったわ、許してね。
これはあくまで私の個人的な提案だから、断ってもらっても問題ないわ」

きっとまだ頭の中が混乱してるクリスに提案書を渡す。
イラストより、こっちが力作!!
なにせエクセルもパワポもありませんからね、手作りですよ、手書きプレゼン資料!!

売上予測に利益率、客数、客単価まで、折れ線グラフに棒グラフ、ありとあらゆる前世知識を駆使してチクチク夜なべして作りましたよ。もちろんフルカラー!
やってるうちに変なテンションになって、妥協という名のブレーキが壊れます、もうやりません!

会議机に置かれてた資料をクリスだけではなく、ハンスさん、アンバー、観光課の担当者達も食い入るように見てる・・・ジリジリ近づいてくる・・・圧が強い!!!

「陛下、また面白いものをお作りになりましたね」
アンバー、口角を上げにっと微笑む…
ですから…その薄い笑いはとても怖いのですよ…。

「クリス説明するわ」

アンバーをスルーしてクリスに向き合う。

「まあ、つまり店子になってもらいたいの」

「…王立のホテルで店子ですか?…」


そう、前世で当たり前のホテルのレストラン、カフェ、スーベニアショップ、スパ等のテナント契約が存在しないのだ!

全て自前で賄おうとするから、あんな野暮った、、、げふん、、洗練されてないレストランが出来上がってしまったのだ。

だって、シェフも総支配人も観光課の官僚もみんなみんなおじさんだもの……。

「しかし前例が・・・」

早速おじさん’sからも物言いがついたよ。

「では、そこの貴方!オルソ ブラウ※にバカンスで滞在して毎日あのレストランで食事ができて?」
※ホテルの名前です。

「そっ、それは・・・」 

「そう、いくら美味しくても毎日は飽きるわよね?」
「はい・・・」
「なら、これから説明することをきちんと聞いてから発言してくださる?我々にも利のあるお話しだから」
「・・・」
「そして、今我々はホテルの改革について話し合っているの、そう改革…。
前例云々ってセリフは聞きたくないわ、よろしくて?」
おじさん'sが、高速うなづきトリオにジョブチェンしましたよ、解せぬ!

周りが静かになったのでクリスに条件面を説明する。
▷突然固定家賃では厳しいので、1年間のフリーレント、売上の20パーセントを収めてもらう。
▷2年目からは固定家賃と売上の8~10パーセント程度の歩合が発生。
▷カフェ内に実家の商会の茶葉やコーヒー、菓子などをお土産に販売するスペースを作る
▷カフェは宿泊客専用ではなくて外部客も利用できるようにする。
▷お茶、お菓子以外に軽食も提供する。等々

とにかく事細かに、丁寧に説明した。
高速うなづきトリオも低速になり、頭の中でそろばん弾いてるようだ(この世界、そろばんあるのかな?)
      
クリスは突然の提案に暫し逡巡していたが、意を決して発言した。

「はい、ぜひやらせてください!」 
クリスの声は穏やかだったが、その瞳からは気弱そうな気配は消え去り、顔は自身に満ちていた。


あとは、海賊船とスワンボードかな?


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